とても感受性が強くて、豊かな方が書いた本というのが伝わってきます。「日本社会の暗部を実際体験しないと社会の本質は見えてこない」とか「本当の転換は企業単位からではなく個人単位からでなくては起こせない」という発想は、素晴らしい感受性からきていると思います。どんなに頭がよくても、地位や権力やお金があってもこの感受性だけは、手に入らない。持って生まれたもの、そして小さい時の環境にあると思います。
司馬遼太郎さんが20年近くずっと好きで、司馬さんが書いた本というよりは、講演集ばかり読んでいました。司馬さんの文章には「本当の長所は短所の裏側にある」「それぞれの本分に対する自然な敬意」「ダメ人間はいない、多様な生き方がある、それぞれの場つくりが大事」というまさに倉本さんがおっしゃっていることがでてきて、この本にも人に対する深い愛を感じていました。
司馬さんは戦争を経験し、倉本さんは震災を経験された。このことが根底になって生き方の本質が見えてこられたんだなと思います。どんな人も国も見下さない、そして自分で自分を見下さない、敬意を払える社会、教育になれば、大半の社会問題は解決するのかなとさえ思っています。
今年は薩長同盟150年目になります。そのこともあり、アマゾンの検索で薩長同盟と入れたら倉本さんの本に出会いました☆司馬さんが問題提起をされて倉本さんがその解決策を具体的に書かれているという流れを勝手に感じていています(笑)その流れに出会えて、今、とても幸せです。さすが150年目!!私に大きなプレゼントをありがとうと思ってしまいます(笑)
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21世紀の薩長同盟を結べ (星海社新書) 新書 – 2012/2/24
倉本 圭造
(著)
ニッポンの希望を描く、全く新しい「経済思想書」が誕生した!
京都大学→マッキンゼー→ホ……ホストクラブ??? 「グローバリズム的思考法」や「リクルート社&外資コンサル型人材」ばかりがもてはやされる風潮に違和感を覚え、日本社会の「本当の現場」を生身で見て歩くことで、今の日本に必要な“新しい経済思想”を追い求めた、33歳・在野の思想家による衝撃の処女作が誕生。
幕末に“集団主義者”の薩摩と“個人主義者”の長州が手を組んだのと同様の「ありえない、けれど時代を変えるために絶対に必要な連携」を、現代の「国内派日本人」と「国際派日本人(グローバリスト)」との間に生み出せれば、そこから大変革が始まる!!
――10年間の探求の末に著者が辿りついた「次世代の希望」とは?
京都大学→マッキンゼー→ホ……ホストクラブ??? 「グローバリズム的思考法」や「リクルート社&外資コンサル型人材」ばかりがもてはやされる風潮に違和感を覚え、日本社会の「本当の現場」を生身で見て歩くことで、今の日本に必要な“新しい経済思想”を追い求めた、33歳・在野の思想家による衝撃の処女作が誕生。
幕末に“集団主義者”の薩摩と“個人主義者”の長州が手を組んだのと同様の「ありえない、けれど時代を変えるために絶対に必要な連携」を、現代の「国内派日本人」と「国際派日本人(グローバリスト)」との間に生み出せれば、そこから大変革が始まる!!
――10年間の探求の末に著者が辿りついた「次世代の希望」とは?
- 本の長さ408ページ
- 言語日本語
- 出版社星海社
- 発売日2012/2/24
- 寸法10.8 x 1.8 x 17.5 cm
- ISBN-104061385127
- ISBN-13978-4061385122
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登録情報
- 出版社 : 星海社 (2012/2/24)
- 発売日 : 2012/2/24
- 言語 : 日本語
- 新書 : 408ページ
- ISBN-10 : 4061385127
- ISBN-13 : 978-4061385122
- 寸法 : 10.8 x 1.8 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 811,626位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 55,598位新書
- - 122,414位ノンフィクション (本)
- - 211,132位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1978年神戸市生まれ。京都大学経済学部卒業後、マッキンゼー入社。国内大企業や日本政府、国際的外資企業等のプロジェクトにおいて「グローバリズム的思考法」と「日本社会の現実」との大きな矛盾に直面することで、両者を相乗効果的関係に持ち込む『新しい経済思想』の必要性を痛感、その探求を単身スタートさせる。まずは「今を生きる日本人の全体像」を過不足なく体験として知るため、いわゆる「ブラック企業」や肉体労働現場、時にはカルト宗教団体やホストクラブにまで潜入して働くフィールドワークを実行後、船井総研を経て独立。企業単位のコンサルティングプロジェクトのかたわら、「個人の人生戦略コンサルティング」の中で、当初は誰もに不可能と言われたエコ系技術新事業創成や、ニートの社会再参加、元会社員の独立自営初年黒字事業化など、幅広い「個人の奥底からの変革」を支援。著書に、星海社より『21世紀の薩長同盟を結べ』、晶文社より『日本がアメリカに勝つ方法』、幻冬舎より『「アメリカの時代」の終焉に生まれ変わる日本』などがある。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
楽しく読めます。面白い視点です。
為になります。
他の本も一緒に買いました。
為になります。
他の本も一緒に買いました。
2016年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
某サイトで絶賛されていたため、自分も買いましたが最後の章まで辿りつけませんでした。冒頭の2-3章は言わんとしている事はわからないわけではないのですが、出版社のポリシーか何かの関係で、殆ど校正や修正がなされておらず、飲み屋で訳のわからないお説教を丸一日きかされているような雰囲気に陥りました。やはり、本は主観で買うものですね。買っちゃった自分に責があるため、星2つ、本来なら1つです。
2016年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の素材メーカーの技術者としてアメリカで働いています。
まだ一年間のみの経験ではありますが、この本に書いてあることは、これまでに自分がアメリカで体感してきた、アメリカ人と日本人の発想の違い、ものの見方の違いについての実感と非常によく合いました。特に、日本人の強みは概念と現実の距離を密度感を持って感じられるところ、そしてその強みをアメリカ人のわかりやすくい形で表現してグローバルにアピールしたいかなければいけない、それを受け入れる度量くらいはアメリカ人も持ち合わせている、という記述にはその通り!と膝を打ちました。
最終章がやや観念的すぎて理解できなかったのが残念でしたが、総じて自分が感じていたけれどもうまく言語化できなかったことを的確に表現してくれていて、そしてそれを抽象的な概念にまで昇華し、さらに一般人よりも一歩踏み込んで考えておられると感じました。
私の個人的なバックグラウンドに強く依存したレビューなのでこの文章の読者様一般に役に立つ自信はないのですが、あらゆるビジネスに携わられる方、特に何か人の役に立ちたいんだけれども…と悶々としておられる方々は、一度読んでみて損はないと思います。
まだ一年間のみの経験ではありますが、この本に書いてあることは、これまでに自分がアメリカで体感してきた、アメリカ人と日本人の発想の違い、ものの見方の違いについての実感と非常によく合いました。特に、日本人の強みは概念と現実の距離を密度感を持って感じられるところ、そしてその強みをアメリカ人のわかりやすくい形で表現してグローバルにアピールしたいかなければいけない、それを受け入れる度量くらいはアメリカ人も持ち合わせている、という記述にはその通り!と膝を打ちました。
最終章がやや観念的すぎて理解できなかったのが残念でしたが、総じて自分が感じていたけれどもうまく言語化できなかったことを的確に表現してくれていて、そしてそれを抽象的な概念にまで昇華し、さらに一般人よりも一歩踏み込んで考えておられると感じました。
私の個人的なバックグラウンドに強く依存したレビューなのでこの文章の読者様一般に役に立つ自信はないのですが、あらゆるビジネスに携わられる方、特に何か人の役に立ちたいんだけれども…と悶々としておられる方々は、一度読んでみて損はないと思います。
2014年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
詳細を忘れたのですが、なにかのWebの記事を読んで、この本(かこの著者)に興味がわき、買ってみました。
そこら辺の自己啓発本より面白くない。きっと文体が自分の好みじゃないからかな、と思うのですが、4分の1も読まずに挫折した。
そこら辺の自己啓発本より面白くない。きっと文体が自分の好みじゃないからかな、と思うのですが、4分の1も読まずに挫折した。
2014年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブラジルワールドカップにおける日本の敗因についてネットサーフィンしていたら著者のブログに行き当たり、そこから興味を惹かれて読みました。
著者はマッキンゼーで企業コンサルをしていた、現代グローバル資本主義社会で勝てる経営戦略を語れる人物ですが、そのロジックが腹に落ちない日本の現場の人々の怨念を肌で感じ、マッキンゼーを辞めて様々な職場に潜入し、10年にわたる探求の末に本書を生み出したそうです。よってこの本で著者が日本人に呼びかけていること(自分が心の底から必要だと思うことを考え抜き、他人の行動を巻き込める旗印にまで高めること)は、著者が真に自ら実践されてきたことそのものと言え、故に圧倒的な力を持って読み手に迫ってきます。
いま現場を支える70年前後生まれのバブル崩壊時入社世代が坂を転げ落ちる日本社会に乗ったまま手をこまねいているうちに、何とか希望を見出そうとする次の世代が出てきていることに頼もしさを感じるとともに、自らもまた今からでも何かを考え、怨念を乗り越えて先へ進まねばという指針をもらいました。正に現代の坂本龍馬による希望の書です。
著者はマッキンゼーで企業コンサルをしていた、現代グローバル資本主義社会で勝てる経営戦略を語れる人物ですが、そのロジックが腹に落ちない日本の現場の人々の怨念を肌で感じ、マッキンゼーを辞めて様々な職場に潜入し、10年にわたる探求の末に本書を生み出したそうです。よってこの本で著者が日本人に呼びかけていること(自分が心の底から必要だと思うことを考え抜き、他人の行動を巻き込める旗印にまで高めること)は、著者が真に自ら実践されてきたことそのものと言え、故に圧倒的な力を持って読み手に迫ってきます。
いま現場を支える70年前後生まれのバブル崩壊時入社世代が坂を転げ落ちる日本社会に乗ったまま手をこまねいているうちに、何とか希望を見出そうとする次の世代が出てきていることに頼もしさを感じるとともに、自らもまた今からでも何かを考え、怨念を乗り越えて先へ進まねばという指針をもらいました。正に現代の坂本龍馬による希望の書です。
2015年8月26日に日本でレビュー済み
1)外資コンサル的に理屈でバッサリを切り回す手法は、一見合理的だが、長い目で見る
と組織をスカスカにしてしまう。そもそも、アメリカ的手法はアメリカ固有の長所に根差
しているから有効なのであって、同じことをしてもアメリカにはなれない。
2)我々の本質的な長所は共同体へのコミットメントの強さなんだから、日本の知的エリー
トたちは、その持てる知性を「みんなのボトムアップの力を引き出すための環境整備」
に注力するのが、本当の合理性なんじゃないか。
「薩長同盟」、「原生林のダイバシティ」、「神戸高校合唱部」・・・あらゆるアナロジーを駆
使して、このことを倉本氏は繰り返し訴えかけます。
当たり前のことでありながら、メディアやネットを飛び交う論戦ではほとんど耳にすること
のないものです。
倉本氏の「くだらない議論は止めて、常識を取り戻そうぜ」という態度こそ、元来の意味
における"保守"であり、本書の読後感は、福田恒存を彷彿とさせます。
「私の生き方ないし考へ方は保守的であるが、自分を保守主義とは考へない。保守主義な
どといふものはありえない。保守派はその態度によつて人を納得させるべきであつて、イ
デオロギーによつて承服させるべきではない。」(福田恒存 私の保守主義観)
倉本氏のイデオロギーではなく、その態度に"感染"した一人として、本書が多くの人に読ま
れることを願います。
と組織をスカスカにしてしまう。そもそも、アメリカ的手法はアメリカ固有の長所に根差
しているから有効なのであって、同じことをしてもアメリカにはなれない。
2)我々の本質的な長所は共同体へのコミットメントの強さなんだから、日本の知的エリー
トたちは、その持てる知性を「みんなのボトムアップの力を引き出すための環境整備」
に注力するのが、本当の合理性なんじゃないか。
「薩長同盟」、「原生林のダイバシティ」、「神戸高校合唱部」・・・あらゆるアナロジーを駆
使して、このことを倉本氏は繰り返し訴えかけます。
当たり前のことでありながら、メディアやネットを飛び交う論戦ではほとんど耳にすること
のないものです。
倉本氏の「くだらない議論は止めて、常識を取り戻そうぜ」という態度こそ、元来の意味
における"保守"であり、本書の読後感は、福田恒存を彷彿とさせます。
「私の生き方ないし考へ方は保守的であるが、自分を保守主義とは考へない。保守主義な
どといふものはありえない。保守派はその態度によつて人を納得させるべきであつて、イ
デオロギーによつて承服させるべきではない。」(福田恒存 私の保守主義観)
倉本氏のイデオロギーではなく、その態度に"感染"した一人として、本書が多くの人に読ま
れることを願います。
2014年12月10日に日本でレビュー済み
結果を問われることもないまま、特権的に語ることを許された、作家、学者、ジャーナリストといった、旧来の知識人が社会的な存在意義を失いつつある現在、結果を問われるコンサルタントという職業でキャリアをスタートした倉本氏が、一歩間違えば、ドロップアウトにもなりかねない実地の職業経験等も経た上で、数値に還元しづらい分野まで守備範囲に入れた野心的な提言。
厳しい状況、先の見えない失われた20年の日本に暮らしながら、それぞれ、現在の境遇は違えど、今、こうしてamazonのレビュ ーを見る程度の束の間の心の余裕と若干の知性をなんとかキープできている方は、冒頭の芦生の森の話だけでも読んでみることをお勧めする。
生身の肉体を裏切ることのない、21世紀の知性は、人目につかないところで息づき、今、形を成そうとしている。
厳しい状況、先の見えない失われた20年の日本に暮らしながら、それぞれ、現在の境遇は違えど、今、こうしてamazonのレビュ ーを見る程度の束の間の心の余裕と若干の知性をなんとかキープできている方は、冒頭の芦生の森の話だけでも読んでみることをお勧めする。
生身の肉体を裏切ることのない、21世紀の知性は、人目につかないところで息づき、今、形を成そうとしている。