■小池陽慈著『世界のいまを知り未来をつくる評論文読書案内』に紹介されており手に取った本です。
■第3章の「フランス革命の構造」の説明が大変わかりやすい。3つの社会層…「貴族層」「ブルジョワ層」「大衆層」…が担った革命の複合体であったという説明、さらにはそれらとの関わりから起きた革命の路線の変遷の説明が理解を深めてくれます。(これら3層の役割がフランス革命と明治維新とで違っていたことも後の章で説明されており、納得しました)
■また本書の書き方も、いかに著者が仮説を立て、その仮説を用いてフランス革命で起きたことの説明がつくか、という方法で記述していることが思考方法の勉強にもなります。
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フランス革命: 歴史における劇薬 (岩波ジュニア新書 295) 新書 – 1997/12/22
遅塚 忠躬
(著)
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「自由・平等・友愛」を合言葉に、近代の世界史上に最大の劇的転換をもたらしたフランス革命-。この事件は、人間精神の偉大な達成である一方で、数知れぬ尊い命を断頭台へと葬った暗い影をもつ。なぜ革命はかくも多大な犠牲を必要としたのか。時代を生きた人びとの苦悩と悲惨な歩みをたどりつつ、その歴史的な意味を考える。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1997/12/22
- 寸法1.29 x 10.5 x 17.2 cm
- ISBN-104005002951
- ISBN-13978-4005002955
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1997/12/22)
- 発売日 : 1997/12/22
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4005002951
- ISBN-13 : 978-4005002955
- 寸法 : 1.29 x 10.5 x 17.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 48,235位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者自らが青銅時代の皆さんに書いた本としているように、若
者向けとされていますが、大学の一般教養の面白い講義を受け
たかのようでした。
フランス革命の門外漢である身にも、判り易く全体が掴めまし
た。
フランス革命は劇薬であったという仮説を立て、それを色々と
検証して行きます。
当時の社会構造から、歴史の底流にある傾向を浮かび上がらせ、
革命の迷走も説き明かしてくれます。
また、フランス革命をイギリスのピューリタン革命・名誉革命
や、明治維新と比較し、相違点を明確にしてくれます。
そして構造分析だけでなく、革命の中で犠牲となっていった指
導者たちの、それぞれの理想が列挙され、胸を打ちます。
彼らの理想が、日本国憲法や国連による世界人権宣言に生かさ
れていると思うと、感慨もひとしおです。
者向けとされていますが、大学の一般教養の面白い講義を受け
たかのようでした。
フランス革命の門外漢である身にも、判り易く全体が掴めまし
た。
フランス革命は劇薬であったという仮説を立て、それを色々と
検証して行きます。
当時の社会構造から、歴史の底流にある傾向を浮かび上がらせ、
革命の迷走も説き明かしてくれます。
また、フランス革命をイギリスのピューリタン革命・名誉革命
や、明治維新と比較し、相違点を明確にしてくれます。
そして構造分析だけでなく、革命の中で犠牲となっていった指
導者たちの、それぞれの理想が列挙され、胸を打ちます。
彼らの理想が、日本国憲法や国連による世界人権宣言に生かさ
れていると思うと、感慨もひとしおです。
2011年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フランス革命について書かれた本かと思いきや、開けてビックリ!
本書は、歴史学者・遅塚忠躬による人生の指南書であった。
「ジュニア新書」という性質上、青年(中高生?)向けなのだろうけれど、
大人が読んでも、否、大人こそ読むべき本だと感じた。
著者はまず、歴史を何のために学ぶのかという問題から話を進める。
そして、その三つ目の意義として「歴史のなかに生きた人間たちの、悩みと、過ちと、苦しみと、
そしてその苦悩あればこその偉大さとを知って、それに共感し、感動すること」(3ページ)を挙げる。
というのも、「充実した人生」とは、「感動することの多い、涙を失うことのない人生」だと考えているからだ(6ページ)。
私は歴史の学徒であった時期があり、歴史を勉強することに何の意味があるのか分からず苦しみ、
それが一因となって研究を辞めた。
私にとって、それは無視できない問題の一つだった。
ところが、遅塚氏は、感動することそれ自体に意義を見出し、
歴史とは、充実した人生を送るために必要な学問であることを堂々と認めてくれた。
感動した。もっと早く本書と出会っていたならば…なんてことを考えてしまった。
人間の偉大さと悲惨さを知る上で、フランス革命は好材料である。
「自由・平等・友愛」という崇高な理想が一方では存在し、
他方で醜い殺し合いがあったことも事実なのだ。
権力の破壊と異なり、その創造は一筋縄ではいかない。
現存の権力に対する不満では共通していようとも、理想とする政治体制像は主体ごとに違うからだ。
ここで言うと、ブルジョア・民衆連合が権力破壊および創造の主体となるが、
彼らが権力を手にして創造する側に回った時、今度は恐怖政治を産み出してしまった。
まるで、G. オーウェル『動物農場』の世界である。
当時のフランスの人々は、決して権力奪取のみを意識して突進したわけではないだろう。
著者はしかし、その過程で巻き起こった人間の誇り高き行為と、
見るも醜悪な部分とを全てひっくるめた所に「美」を感じているのである。
本書が優れているのは、フランス革命を「劇薬」として捉える解釈もさることながら、
彼らが「なぜ」それを必要としたのかまで、筆を進めている点である。
そもそも、人間とは何なのか。
革命の鍵を握った「民衆」とか「大衆」とか呼ばれる人々は、
どのような性質を持っているものなのか、そこまで踏み込んで書かれている。
結論として、フランス革命は「人間の尊厳を回復する所業」(186ページ)であった。
また、「偉大と悲惨をともにそなえた人間の情念の巨大な噴出であった」(188ページ)と著者は結ぶのだが、
何といっても圧巻は最後の4ページで、青銅時代を生きる若者に対して添えられたメッセージがとても熱い。
こんなに熱のこもった本を読んだのは久しぶりだ。
若者に限らず、道に迷った大人たちに是非読んで欲しい。
最後に。
事実関係を言うと、フランス革命とは、
資本主義の潮流にたまたま適合していたブルジョアの勝利だった、ということなのでしょうか。
それにしても「岩波ジュニア新書」さん、いい仕事してますね。。。
本書は、歴史学者・遅塚忠躬による人生の指南書であった。
「ジュニア新書」という性質上、青年(中高生?)向けなのだろうけれど、
大人が読んでも、否、大人こそ読むべき本だと感じた。
著者はまず、歴史を何のために学ぶのかという問題から話を進める。
そして、その三つ目の意義として「歴史のなかに生きた人間たちの、悩みと、過ちと、苦しみと、
そしてその苦悩あればこその偉大さとを知って、それに共感し、感動すること」(3ページ)を挙げる。
というのも、「充実した人生」とは、「感動することの多い、涙を失うことのない人生」だと考えているからだ(6ページ)。
私は歴史の学徒であった時期があり、歴史を勉強することに何の意味があるのか分からず苦しみ、
それが一因となって研究を辞めた。
私にとって、それは無視できない問題の一つだった。
ところが、遅塚氏は、感動することそれ自体に意義を見出し、
歴史とは、充実した人生を送るために必要な学問であることを堂々と認めてくれた。
感動した。もっと早く本書と出会っていたならば…なんてことを考えてしまった。
人間の偉大さと悲惨さを知る上で、フランス革命は好材料である。
「自由・平等・友愛」という崇高な理想が一方では存在し、
他方で醜い殺し合いがあったことも事実なのだ。
権力の破壊と異なり、その創造は一筋縄ではいかない。
現存の権力に対する不満では共通していようとも、理想とする政治体制像は主体ごとに違うからだ。
ここで言うと、ブルジョア・民衆連合が権力破壊および創造の主体となるが、
彼らが権力を手にして創造する側に回った時、今度は恐怖政治を産み出してしまった。
まるで、G. オーウェル『動物農場』の世界である。
当時のフランスの人々は、決して権力奪取のみを意識して突進したわけではないだろう。
著者はしかし、その過程で巻き起こった人間の誇り高き行為と、
見るも醜悪な部分とを全てひっくるめた所に「美」を感じているのである。
本書が優れているのは、フランス革命を「劇薬」として捉える解釈もさることながら、
彼らが「なぜ」それを必要としたのかまで、筆を進めている点である。
そもそも、人間とは何なのか。
革命の鍵を握った「民衆」とか「大衆」とか呼ばれる人々は、
どのような性質を持っているものなのか、そこまで踏み込んで書かれている。
結論として、フランス革命は「人間の尊厳を回復する所業」(186ページ)であった。
また、「偉大と悲惨をともにそなえた人間の情念の巨大な噴出であった」(188ページ)と著者は結ぶのだが、
何といっても圧巻は最後の4ページで、青銅時代を生きる若者に対して添えられたメッセージがとても熱い。
こんなに熱のこもった本を読んだのは久しぶりだ。
若者に限らず、道に迷った大人たちに是非読んで欲しい。
最後に。
事実関係を言うと、フランス革命とは、
資本主義の潮流にたまたま適合していたブルジョアの勝利だった、ということなのでしょうか。
それにしても「岩波ジュニア新書」さん、いい仕事してますね。。。
2023年12月25日に日本でレビュー済み
学生時代、全く世界史を勉強せずに過ごしたため、
フランス革命は名前程度しか知らず、
評判も良い本書で勉強のため購入
読んでみた感想は、
「う~ん、ウィキでいいんじゃない?」という印象
時折見え隠れする「崇高な」などの表現にやや著者の主張(感情)が見え隠れする点は、
中高生向けの岩波ジュニア新書としては、良くないかも
フランス革命は名前程度しか知らず、
評判も良い本書で勉強のため購入
読んでみた感想は、
「う~ん、ウィキでいいんじゃない?」という印象
時折見え隠れする「崇高な」などの表現にやや著者の主張(感情)が見え隠れする点は、
中高生向けの岩波ジュニア新書としては、良くないかも
2019年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本来は中高生向けということで言葉遣いこそ平易ですが、そこは定評のある岩波ジュニア新書だけあって
知的水準を落とすことなくフランス革命について優れた入門書としての完成度を誇っています。
ややもすると悲惨で血生臭い面が強調されがちなフランス革命ですが、
著者は劇薬という観点から革命の持つ全体像や多面的な意義を伝えるだけでなく
それと比較した日本社会や歴史学習そのものについても優れた省察を展開しています。
パスカルの名言「人間は悲惨なる故に偉大である」を体現する革命の結末を学んだ今、
一人の人間として我々はどう生きるべきかという著者渾身の問いかけで終わる本書は
若い読者はもちろん、大人の読者にとっても快い読後感と感銘を得られるでしょう。
数ある岩波ジュニア新書の中でも私が特にお勧めする一冊です。
知的水準を落とすことなくフランス革命について優れた入門書としての完成度を誇っています。
ややもすると悲惨で血生臭い面が強調されがちなフランス革命ですが、
著者は劇薬という観点から革命の持つ全体像や多面的な意義を伝えるだけでなく
それと比較した日本社会や歴史学習そのものについても優れた省察を展開しています。
パスカルの名言「人間は悲惨なる故に偉大である」を体現する革命の結末を学んだ今、
一人の人間として我々はどう生きるべきかという著者渾身の問いかけで終わる本書は
若い読者はもちろん、大人の読者にとっても快い読後感と感銘を得られるでしょう。
数ある岩波ジュニア新書の中でも私が特にお勧めする一冊です。
2019年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自由とか平等とか、むかし誰かが思いついたの?
むかしのフランス人達が生活していくためにみんなで思いついた、ってことがこの本に書いてあるのだと思います。
自由と平等って、そもそも両立しづらいというのも読み取れて、、、論争は終わらないし歴史は繰り返すよねって思いました。
むかしのフランス人達が生活していくためにみんなで思いついた、ってことがこの本に書いてあるのだと思います。
自由と平等って、そもそも両立しづらいというのも読み取れて、、、論争は終わらないし歴史は繰り返すよねって思いました。
2016年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校時代の世界史でフランス革命を習った。それは封建制を打破し、「自由、平等、友愛」の社会を建設するというようにプラスのイメージが強い。しかし、それが、恐怖政治(テロル)に転化する。その点、釈然としなかった記憶がある。民主とはーどの階層民に主権は存するのか?自由とは-誰が何に関して自由なのか?所有権とは誰の誰に主張する権利なのか?そして、生存権とは?
革命とテロルは、今につながる問いかけだと思える。
革命とテロルは、今につながる問いかけだと思える。
2020年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベートーヴェンを研究しているうちにフランス革命にぶつかりこの本を手に入れました。フランス革命の意味を考えさせられる良本だったと思います。