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〈ポストヒューマン〉の文学: 埴谷雄高・花田清輝・安部公房、そして澁澤龍彥

著者:藤井貴志 
出版社:国書刊行会
単行本:508ページ
発売日:2023/02/20
価格:4400円
〈ポストヒューマン〉の文学: 埴谷雄高・花田清輝・安部公房、そして澁澤龍彥
       

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<目次>

序章 “ポストヒューマン”のY字路―安部公房『第四間氷期』をめぐる交響
1 “存在の革命”―埴谷雄高から安部公房へ
  • 埴谷雄高「虚空」と花田清輝―ポオ『メールストロームの渦』をめぐる軋轢と共振
  • “魂”のフロッタージュと“物”のコラージュ―埴谷雄高「一枚のエルンストの絵に」
  • シュペルヴィエルの影―埴谷雄高と安部公房「壁―S・カルマ氏の犯罪」
2 “オブジェ”の思想―安部公房と花田清輝
  • 安部公房『壁』の中の“ダリ”―“偏執狂的批判的方法”と“異形の身体”表象
  • “オブジェ”達の革命―花田清輝と安部公房「壁―S・カルマ氏の犯罪」
  • “人形”のレジスタンス―花田清輝の“鉱物中心主義”的モティーフと“革命”のヴィジョン
3 『死霊』と“反出生主義”―埴谷雄高から澁澤龍彦へ
  • “子供”を生むこと―埴谷雄高『死霊』の中の“反出生主義”
  • “私小説”としての『死霊』―“反出生主義”をめぐる埴谷雄高の“芸術”と“実生活”
  • “単性生殖”のユートピア―埴谷雄高と澁澤龍彦の“反出生主義
4 “ポストヒューマン”の地平―澁澤龍彦と“人形愛”
  • “生きた人形”あるいは“犬”のような少女―川端康成「片腕」を読む澁澤龍彦
  • “独身者の機械”と“異形の身体”表象―「他人の顔」「片腕」「人形塚」の同時代性
  • ハンス・ベルメールの反時代的身体―四谷シモンが“球体関節人形”と澁澤龍彦に出逢う時
  • 〈マネキン人形〉の詩学―安部公房と澁澤龍彦の“人形愛”
終章 “人新世”の埴谷雄高―『死霊』とポスト“人間中心主義”

<新聞書評>

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