第1部 『ネイチャー』―近代科学を支えた雑誌という装置
- ロンドンでの二つの「転換」―なぜ植物学から離れたのか
- 「東洋の星座」に秘められた戦略―古天文学と比較民族学
- 一九世紀末の『ネイチャー』を読む―先端科学と科学啓蒙のあいだ
- 東洋への関心―日本、中国、インド
- 東洋の情報提供者から世界の探求者へ―そして熊楠の挫折
- 『ネイチャー』からの撤退―変容する雑誌空間
- 熊楠と『ノーツ・アンド・クエリーズ』―三四年間の投稿生活
- 質疑応答するアマチュア知識人たち―『ノーツ・アンド・クエリーズ』という世界
- 辞書の黄金時代―『オクスフォード英語大辞典』『エンサイクロペディア・ブリタニカ』を生みだした場所
- 『ノーツ・アンド・クエリーズ』的空間の世界展開―人文科学者たちの見はてぬ夢
- 熊楠は『ノーツ・アンド・クエリーズ』をいかに利用したか―論文執筆の目的
- 熊楠の西洋世界への貢献―その英文論文はいかに利用されたか