1章 近代化、わきたつ野性―綴り直される感覚
- ネイチャーライティングと散歩者の夢想―ヘンリー・D・ソロー『森の生活』
- 山の身になって考える―アルド・レオポルド『野生のうたが聞こえる』
- 自然は逃避先なのか―生の網の目、搾取の網
- 都市のなかの自然―『兎の眼』と『オレンジ回帰線』
- 「自然との調和」を再考する
- 切れないいのち―石牟礼道子『苦海浄土』
- 暮らしのなかの脱成長―梨木香歩『雪と珊瑚と』
- 核の時代の祈り―スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチと小林エリカ
- 人工親友がいる日常―カズオ・イシグロ『クララとお日さま』
- 惑星規模の思考へ―多和田葉子とリチャード・パワーズ