第1部 インドネシアの夢と願いを映画にみる 序論―一九九八年政変以降を中心に
- 多彩なインドネシアを構成する民族と言語、風土と社会
- インドネシア映画史―一九二六年?一九九八年 ほか
第2部 父をめぐる国民の物語の模索―映画にみるインドネシアの家族像
- 父という厄介者を描く―一九九八年スハルト退陣とリリ・リザ監督『クルドサック』、『ビューティフル・デイズ』、『GIE』、『虹の兵士たち』
- 家族から父を消してみる―ニア・ディナタ監督の女家長による家づくり『分かち合う愛』、『三人姉妹(二〇一六年版)』、『窓』 ほか
第3部 信仰と規範、社会秩序の問い直し―呪縛と闘うインドネシア映画
- 信仰が生む暴力と向き合う―バリ島爆弾テロ事件と宗教の不寛容『楽園への長き道』、『愛の逸脱』
- 信仰実践を世界に発信する―インドネシアは世界の手本になるか『愛の章』、『欧州に輝く九九の光』、『望まれざる天国』 ほか
第4部 国民的悲劇を語り直し乗り越える―想像と連帯を促す映画の力
- 「国民的悲劇」に向き合う―九月三〇日事件と「共産主義者狩り」の語り直し『紅いランタン』、『アクト・オブ・キリング』、『フォックストロット・シックス』
- 失踪と別離に寄り添う―革命と政変が招いた溝の深さ『プラハからの手紙』、『他者の言葉の物語』、『ソロの孤独』、『サイエンス・オブ・フィクションズ』 ほか
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