第1章 血族を離れ、歴史に帰る―軍人の子の“逃走”
第2章 一九六〇年前後―「遅れてきた青年」の駆け足
第3章 異界との遭遇―一粒の麦の落ち行く先
第4章 東へ還る―「フリーランス」の“地獄”で
第5章 一九六八年“想像力革命”の渦中で
第6章 交錯する騒乱のなかで―“ものを書く”ことのほうへ
第7章 “持たざる者の演劇”のほうへ―俳優座“造反”のあとに
第8章 振り向けばだんだんひとり―ポスト・フェストゥムを生き延びる
第9章 糧道・文筆・ATG
第10章 負の画期 一九八〇年代
第11章 ふたつの“天皇代替わり”―平癒祈願の戒厳令と護憲天皇生前葬
第12章 予備校という“梁山泊”―競争の場の祝祭
第13章 「反革命」の勝利―再び演劇に触れ直す
第14章 三・一一の切断とその後