ゲートル、赤い星、夢みていたのは地上の楽園
紺色の夢のなかへ消えていった少年
スターリンもキューバ革命も、ずっと愛してきました
人生はベルイマンというよりフェリーニなんです
最後の世代の共産主義者と赤い理想の魅力について
彼は鳥みたいにとんでいった
残ったのは、二間の長屋、ひと畝の畑と小さな勲章
いいことなんか、なにもなかった
スターリン少女は五〇歳になって精神病院で共産主義と決別しました
せめて母親にだけでも愛されたかった娘
アエロフロートの窓口で航空券を買って行った戦場
他人を撃つよりも自分を撃つほうが楽だと若者はいう
死ぬ前にドラマのつづきが気になった
父はしあわせていることができなかった
ひとりでみんなのために祈りました
羽ばたき一回とシャベルひとふりのあいだ