この世界は「危うく脆い」もの―これまでの道筋を知ったとしても、これから向かう先がわかるわけではない。
リスクはいつでも「想定外」―私たちは未来を予測するのがうまい。予想外の出来事さえ起こらなければ。この予想外の出来事こそ、すべての問題なのだ。
「期待」と「現実」のギャップ―幸せの第一の法則は、期待しすぎないこと。
「常識外れ」とは何か―あなたが好むようなユニークな方法で世の中について考える人は、あなたが好まないようなユニークな方法でも世の中について考える。
「数字」という厄介な罠―人は「正確な予測」を求めているわけではない。「確かな感覚」を求めているのだ。
勝つのは「最高の物語」―いつだって力があるのは「統計」よりも「物語」だ。
「数値化できないこと」の中に真実がある―この世界は「測れない力」によって動かされている。
平穏は「狂気の種」を蒔く―狂気とは「いかれた」という意味ではない。狂気は普通のこと。狂気の先もまた普通のこと。
もっと多く、もっと手っ取り早く、もっと急いで―ドーピングでよいアイデアが浮かんでも、すぐに最悪のアイデアになる。
「革新」が生まれるとき―ストレスは、好調なときにはありえない集中力を生む。
一瞬で起こる悲劇、時間をかけて起こる奇跡―吉報を聞くには、時間がかかる。凶事は、一瞬にして起こりうる。
塵も積もれば山となる―些細なことの積み重ねが、とてつもない結果をもたらす。
意気揚々と絶望せよ―進歩には「楽観」と「悲観」の両方が必要だ。
完璧主義者が失っていること―少し欠点があったほうが、大きな強みになる。
成功にはコストがかかる―追い求める価値のあるものには必ず多少の痛みが伴う。コツは痛みを気にしないこと。
「優位性」はあっけなく陳腐化する―走りつづけろ。優位な立場は、いずれ失われる。
未来はいつも驚異に満ちている―新しいテクノロジーが、どんな偉大なものにつながるかは、誰にも予測できない。
人生は思っているより過酷で、楽しくもない―「嘘で肥やされた部分の芝生はいつも青く見える」
「インセンティブ」という世界最強の力―インセンティブの方向がおかしくなると、行動もおかしくなる。人はどんなものも正当化し、擁護するよう導かれる。
「経験」ほど説得力のあるものはない―実際に経験してみて、「初めてわかる」ことがある。〔ほか〕