序章 土地の記憶と物語の力―「郊外」の文学社会学のために
第1章 記憶の説話的媒介―多和田葉子『犬婿入り』と三浦しをん『むかしのはなし』を読む
第2章 越境の場所―『犬婿入り』の「町」を歩く
第3章 「町田」と「まほろ」のあいだ―三浦しをん「まほろ駅前」シリーズの「町」を歩く
第4章 郊外のアースダイバー―長野まゆみ『野川』における自然史的時空間の発見
第5章 記憶の伝い―古井由吉『野川』、あるいは死者たちの来たる道
第6章 この平坦な町で大人になっていくということ―北村薫「円紫さんと私」シリーズの「町」と「路」
終章 記憶の場所としての郊外