第1部 黄金の夜・金属篇―「生命時間に協力する」農耕民へ
- 生命体としての金属―神話のなかの冶金術
- 「万物の王」の発見―大地から誕生する最強の王
- 「黄金の胎児」と農耕革命―女神と男権の戦火を超えて
- 農耕民のニュートンたち―「時間に協力する」知と技の誕生
- 時間を加速する技=冶金術―死に涙したアダムと金属民の溶鉱炉
- 『聖書』とギリシアの「知」の光―蛇、ヘルメス、イオニア派、アリストテレス
- エジプトとイスラムの仲立ち―アレクサンドリア、グノーシス、イスラム
- ヨーロッパ錬金術の誕生―金属と人間の「生命時間の統一」
- 巨龍の近代国家は黄金を求める―再来したリヴァイアサン
- 『ファウスト』と紙幣―「想像の黄金」の近代
- 貨幣の魔術―未来という担保
- 「万物の王=黄金」のゆくえ―生命なき金属、または聖なるものの成就