138億年の音楽史 (講談社現代新書) [Kindle]

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  • 音楽を個別/大衆、自然/人工的、といったいろんな軸で歴史的には分けられていく。
    もともと音楽はあったが、それは人の祈りに通じるもので自然と一体であったが、そのうち政治/権力と結びつき高い音色のものやドラなどは権力の象徴あるいは軍事的に利用されていく。権力を持ったものがお抱えで楽師を雇い、一方市井の芸人は低い地位のままである。ベートーベンも宮廷楽長になりたかった。
    また楽器も音楽を規定するものです、ベートーベン、ハイドン、モーツアルトの時代に、ピアノやバイオリンが確立した。その時代には貴族からブルジョワの権力を示すものに音楽も移行して、フランス革命ごとくに録音技術が一般化すると音楽は汎用化されたものとなり政治的態度でジャンル分けされることとなる。

  • 大学の時分に音楽史を履修してて、あれは銅鐸の音を聞くようなのんびりした講義だったなあてなことを思い出しました。本書は居酒屋で友人からヨタ半分の話を延々と聴いてるような内容で、そういう気分になりたい人にオススメ。褒めてますよ。リベラルアーツって感じ。

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著者プロフィール

1961年生まれ。文筆家・文化芸術プロデューサー。一般財団法人欧州日本藝術財団代表理事。代官山未来音楽塾塾頭。サラマンカホール音楽監督。フランスを拠点に作曲、音楽研究活動に携わったのち帰国。三井住友海上しらかわホールのエグゼクティブ・ディレクターを経て、現在、浦久俊彦事務所代表。多彩なアーティストのオリジナル企画を手がけるほか、文化芸術のナビゲーターとしても全国で活躍している。著書に『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』『138億年の音楽史』『ベートーヴェンと日本人』など。2021年、サラマンカホール音楽監督としての企画で、サントリー芸術財団第20回佐治敬三賞を受賞した。

「2021年 『「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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