これからの本屋

著者 :
  • 書肆汽水域
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本棚登録 : 204
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990889944

感想・レビュー・書評

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  • 色々な形態の本屋さんへのインタビューや、想像した本屋さん、本に関する企画等色々な事に関して書かれていて、本や本屋への愛情が溢れていて本好きとしてはとても好きな一冊です。
    読んでいて思うのは、本というのは、もう文化として生き残るしかない物なんだなあ、という事がひしひしと感じられてとても悲しい気持ちになりました。
    真っ当に物を売って生活しているのにどう考えてもジリ貧で、誰もが素晴しいものだという認識を持っているのに、買う人がとても少ない。儲けも少々しか出なくて大の大人が食っていけるだけのお金を生み出す事も出来ない。
    色々な企画で本に興味を持ってもらおうとアイデアを振り絞っているのを読むと胸が熱くなります。本の業界を何とか延命させようという足掻きが美しいです。出来れば自分もその足掻きに参加したいくらいです。

    本屋というのは生き方だという発言が何度も出てきて、ああ、本屋はもう道なんだなあと。本屋道とも言うべきものを進んで行くものであって、商売として成り立たせるのは至難の業なんだなと確信しました。人類の英知を結集したものでありながら21世紀には滅びる運命にあるのかと思うと暗澹たる気持ちになります。
    当然電子書籍は残る事は分かっているのですが、儲からないと分かっている業種に参入する書き手も居ないくなるでしょうし、文筆、出版、書店、全て先細りですね。

    それでもこうやって本屋を続けていこうとする人々がいる事に希望をもっています。本最高。みんなもっと読んで!

  • 本屋の色々な形を見れる貴重な本。読み進めていくにつれて、自分自身だったらどのような本屋にしたいか、という想像が止まらなくなる。
    人にインスピレーションを与えられる本は、本当によい読み物だと思います。

  • 謎解きが出来た子だけが入れる部屋、小説に出てくる物を売る店、本こ当たり屋をする女性、駅と地域が融合して作り上げた店、夢を分析して本にする店。満月の日に本の推薦をする店。本好きが高じて至る他への働きかけが、新鮮。音楽、美術と共に本も芸術という気がする。それが、絢爛と華咲いているのだろう。
     後書き紹介、作者の誕生日本、最近行き詰まっている人向けとか、企画をひねって本を売る姿勢に頭が下がる。企業に本棚を置くというのも楽しそう。

  • 本屋とは、人の心のやわらかいところを突くこと
    本屋は色んな形を取って残り続けるなと思いました_φ(・_・

    2020/12/21 ★4.8

  • 本屋とは「本を売る」だけでなく、単に「本のある場所」ではなく、「人」そのものなのではないか。
    これからの本屋は、店の中の充実だけでなく、店の外にも出ていき、普段本を読まない人をいかに本と出会えるようにするかを考えていくと良いのではないかとのこと。

  • 本屋という言葉は場所じゃなくて人を指すのか、なるほどね。

  • これからどんどん衰退していくと言われる本屋だけど、全く悲観的ではなく、前向きに新しい本屋の形を考えている。本への愛の深さを感じる。

  • 『本屋』とはどんな人のことをいうのだろう?
    http://bukupe.com/summary/15606

  • 本屋ブーム? 刺激を受ける。クリエイティブでないと、何事も。

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