- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784938874957
作品紹介・あらすじ
ブリーフセラピーの第一人者が、その極意を余すことなく公開!
「リソースを見つける極意」「コンプリメントの極意」「ミラクル・クエスチョンの極意」「問題の外在化の極意」など、ブリーフセラピーの方法論について、それぞれの極意を丁寧に解説。また、極めた人だけが語ることができる「ブリーフセラピーの基本」についての解説も魅力的です。
ブリーフセラピーを実際に活用するための具体的なヒントが欲しい人にぴったりの本です。
〈おもな内容〉
第1章 ブリーフセラピーの基本的極意
第2章 ブリーフセラピーの方法論の極意
第3章 ミルトン・エリクソンの世界
-ブリーフセラピーの理解を深めるために
感想・レビュー・書評
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極意、とは大上段に振りかぶったタイトルだと思う。著者と面識はなく、どういう臨床家だったのかも知らない。
根っからの教育者だったのか、説明がどうも押しつけがましいというか窮屈だ。よかれと思っていろいろ書いてくれているが、余計なお節介に感じる。
これは俺の"逆転移"だろうか。あとはお好きにどうぞ、という割には、"説得・説教"調に感じるのである。
はっきり言ってしまうと、読者の"潜在的なリソース"を信用してない。人に仕事を任せられなかった人なんじゃないかな?と思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本はブリーフセラピーを学ぶには最適の本です
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ブリーフセラピーの
基本が具体的かつ軽妙に
学べました。
コーチングにも役立つ内容だと
思います。この本に出会えて感謝です。 -
さすが森先生。大変読みやすく、気持ちが軽くなります。問題にこだわっている心が溶けて、何でも楽しめる心境に変わっていけます。
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ブリーフセラピーの「極意」とあるが、あとがきに書かれているように、内容としては基本ばかりであった。そしていかに基本が大切であるかという極めて重要な話である。
森先生の軽快な文章は読んでいて楽しい。誤解を怖れずに言えば、本書を読むとセラピーが楽しくなるような気がする。それは、クライエントや患者を信じられるようになるから、期待できるようになるから、人の可能性に賭けられるようになるからだと思う。本書の内容はもとより、森先生という人の存在を少しでも知れたことが何より価値あることのように感じられた。 -
最後まで読んで、著者の森俊夫さんが、2015年の3月にお亡くなりになったことを知る。大変いろいろなことを氏の著書から学ばせていただきました。ご冥福をお祈りいたします。
・ミラクルクエスチョンは、流れを変えるときに用いる。だから、流れとか変わっていいし、え?なにそれ?って、クライアントがびっくりしてもいい。びっくりして混乱させるからこそ、新しいことが出てくるんだ。そして、流れが変わるということは、そこまでに問題とその例外を聞いておいて、そこからミラクルQに移るという流れが考えられる。自閉症の人には難しく、うつ病の人には禁止。問題が具体的にある人に対して効果的。
・タイムマシンクエスチョンは、問題が具体的になくて、曖昧な人にとっても効果的。将来のキャリアプランとかにも使えるし、心理指導にも使える。将来に飛ばすのだけれど、問題が解決していると思われるぐらいの先の未来に飛ばす。かなり先でもいい。
・子供は認知的な問題でタイムマシンクエスチョンに答えられないかもしれないし、ご老人はそれ以上の将来があまり変わらないと考えることができるかもしれないので、あまり効果的ではないかもしれない。
・具体的なところから聞いて行って、そこから、ちょっと広げていく。例)OO年先のOO日。あなたはタイムマシーンにのって自分を見に行きました。時間は今と同じくらいです。あなたはどこにいますか?→どんな服装ですか?どんな天気・気温・匂いですか?→周りには何がありますか?→誰かと一緒にいますか?だれ?→(少しずつ大きな質問へ)何をしていますか?→どこに住んでいますか?→何が好きで・嫌い・楽しんでいること・悩んでいることは何か→もし、あなたに気付いてO年先からアドバイスをくれるとします。あなたになんていうと思う?
・スケーリングクエスチョンも、ミラクルクエスチョンもタイムマシンクエスチョンも、クライアントがわからない、ということを言ったら、「うん、難しいよね。」と言っていったん受け入れてから、「うん、でも、ちょっと考えてみてほしいの。。。。」と、クライアントが想像することができるという能力を”信じて”あげるのが大切。信じて、待つ。粘る。
・どのクエスチョンも、質問を変えたり、「他には?」とかを言ったり、いろいろととにかく粘って粘っていろいろと出してもらう。これも、クライアントを信じることが大切。
・もし、ミラクルクエスチョンで、現実的でないことが出てきてしまったら、それをいったん聞く。で、細かく描写してもらって、イメージしてもらって、そのあとに、そのイメージの中で、すでに現実で過去に起きたこと、あるいは、ちょっとでも似たようなことで過去に起きたことがあるか、尋ねる。
・ミラクルクエスチョンで、でたら、もし、OOだとしたら、どんなことが変わってくると思いますか?もしOOになったら、他にはどんなことが今と変わって来ると思いますか?とかって言って、引っ張っていく。
・スケーリングクエスチョン
・まずは、点数を聞く。→理由→なぜ0や下の値ではないのか?→それから、点数が一個上がるとどうなっているか。
・何点を目指したいですか?というのを聞いて確認するのも大切。
・満点になったらどうなっているかというのは、森先生は、あまりしないらしい。ミラクルクエスチョンと組み合わせて満点になっているときはどうなっているか、というように使用することもできる。
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基本こそが、極意。
ブリーフセラピーの話を聞いて疑問に思っていたことが次々とほどけていく、ブリーフセラピーの寄って立つところがだんだんわかってくる本でした。
人の可能性を信じること。
問題と決めつけずに、リソースとしてみていくこと。
目的をしっかり認識しておくこと。
言葉はシンプルで、わかりやすいのだけれど、その向こう側には、豊かで奥行きのある世界が、あたたかな希望に満ちた世界があるように感じました。少しでも多くのことをこの本から読み取って、実践に活かしていこうと思います。 -
ブリーフセラピーだけでなく、面接の極意を端的に述べられていて、いたく共感した。基本的極意として、1,ブリーフな関わりをしようと思うこと、2,ラポール形成を素早く、3,面接(かかわり)は明るく楽しく楽に、4,これから(未来)のことに明るい展望がモテる面接に、をあげ、これら4つは「達成目標」であって方法論の話ではない。そして方法論なんて、なんだっていい、目指すところは何かが大切で、「あとはお好きにどうぞ」と。達観した言葉で、著者の遺稿となった。
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前著の総まとめ,総集編っていう感じ。コンパクトにまとまっているけれども,予備知識がないと,浅く感じられてしまうかもしれない。