先生のためのアドラー心理学: 勇気づけの学級づくり

著者 :
  • ほんの森出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784938874711

作品紹介・あらすじ

勇気づけ、クラス会議、共同体感覚の育成、目的論、3つのライフタスク……これらのキーワードを著者の学級づくりや教育相談的かかわりと対比しながら、アドラー心理学の学校での生かし方を追究します。
子どもを勇気づける先生自身が勇気づけられる本です。
partⅠ アドラー心理学を学校教育に
partⅡ 今こそ「勇気づけ」を
partⅢ 勇気づけの学級づくり──クラス会議
partⅣ 教育相談とアドラー心理学

感想・レビュー・書評

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  • 衝撃を受けた「クラスはよみがえる」と通ずる赤坂先生の本。内容はよく似ている。

    アドラー心理学の本を読むと、子どもと「対等」な関係であり、「信頼」することが全ての元になっていると感じる。だから腹が立たないし、疑わないし、叱責しない。この境地に自分が立ってこそ実践できる。

    クラス会議については、昨年度にクラスで実践を行っていた相談BOXの取組に似ている。

    本文中に
    (当たり前にあるルールについて)こちらが提示するのと子どもが必要性を感じて設定するのとではルールを守ろうとする意欲に雲泥の差があるといったようなことが書かれていた。

    これはまさにその通りであり、教室だけでなく、職員室、はたまた他の職場でも通じることだと思う。

    面白かった。またしばらくしてから読み返したい。

  • アドラー心理学を教育実践の場に取り入れるための入門書.読みながら,どんどん自分がこれまで煮詰まっていたところがほぐれていく感覚があった.
    ひとまず,回し読み決定.何人かで共有して議論したい.

  • partⅠ アドラー心理学を学校教育に
    1 今、なぜアドラー心理学か?
     アドラー心理学との出会い
     教室で起こる問題
     「学級崩壊」のプロセス
     つながれない子どもたち
    2 アドラー心理学とは
     アドラーとは? 
     目的論
     所属欲求
     アドラー心理学の目指すもの
     子どもの四つの誤った目的
     典型的な学級の「荒れ」と誤った目的
     アドラー心理学と学級づくり

    partⅡ 今こそ「勇気づけ」を
    1 やる気の危機と勇気づけ
    2 勇気をくじかれる子ども
     生活の夜型化
     子どもを必要としない生活
     多忙な生活とよい子志向
     決めさせない、失敗が許されない
     問題行動の五つのパターン
    3 先生のための「勇気づけ」レッスン
     あるもの探し
     行為と人格を分ける
     ありのままを認める
     信頼を示す
     長所に注目する
     貢献に感謝する
     努力や進歩に注目する
     悩みや失敗に寄り添う
     ほめることと勇気づけ
     技術を超えて

    partⅢ 勇気づけの学級づくり─クラス会議
    1 子どもを学級づくりの主役に
    2 クラス会議とは
    3 コミュニケーションの量と質
     量を増やす
     質を上げる
    4 クラス会議の実際
     一回目のクラス会議─クラス会議を投げかけ、基本の形を提示する
     二回目のクラス会議─問題を解決する
     三回目以降のクラス会議─問題解決を日常化する
     クラス会議が動きだす─私の実践から

    partⅣ 教育相談とアドラー心理学
    1 嫌がらせを続けるケイスケ君の場合
     ケイスケくんの目的
     三つの課題
     勇気づけのカウンセリング
    2 親と共に歩む
     登校をしぶるミズエさん
     お母さんの投書
     勇気は人のためならず

  • アドラー心理学を基盤とした「勇気づけ」の学級経営。OPAC → http://p.tl/vODe

  • アドラー心理学に興味が湧いて購入。
    「勇気づけ」には一応のテクニックや手法があるが,それ以上に,関わる教師の覚悟が必要だというメッセージを強く感じた。

    自分に勇気がないと,他人を勇気づけることはできない。ごもっとも。
    そのために,まずは自分の「あるもの探し」から始めて,努力や進歩を認めてあげられたらいいなぁ。

    所属欲求と目的論の考え方に立ち,
    あるもの探し,
    行為と人格を分け,
    ありのままを認め,信頼を示し,
    長所に注目し,貢献に感謝し,
    努力や進歩に注目し,悩みや失敗に寄り添い,
    子どもの勇気をくじかないように,勇気づいていくように,
    前向きに頑張っていこう!!

  • 「勇気づけ」の学級づくりについて、
    具体的な多くの示唆に富んだ本。
    子どもの気持ちを無視した指導に陥らないために。

    「相手を本気で尊敬しないと勇気づけはできない」
    「『ほめる、叱る』といった枝葉末節ではなく、
     自分の行いが相手を勇気づけているかどうかだ」
    といった言葉が心に残りました。

  • 基本の一つになった。これからも実践していきたい。

  • 所属欲求
    どんな子どもも本当はルールにきちんと従いながら、教室にいたい。それができないのは、その場で受け入れられていると感じていないからだ。
    P82まで読んだ

  • 再読です。
    自分の軸となるのはこの考え方だと思って読みなおしました。

    子どもの捉えの話。
    勇気づけの話。
    機会を作る話。

    どれもすとんと落ち、実践の方法もたっくさんありそうです。さてこの考え方のもと、学級経営を進めていきます〜

  • 勇気づけをしていきたい。

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著者プロフィール

上越教育大学教職大学院教授。
『アドラー心理学で変わる学級経営 勇気づけのクラスづくり』(明治図書)ほか、著書多数。

「2021年 『“先生の先生”による集中討議!2 子どもも教師も元気になる「あたらしい学び」のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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