“問題行動の意味”にこだわるより“解決志向”で行こう (ほんの森ブックレット)

著者 :
  • ほんの森出版
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784938874209

作品紹介・あらすじ

1時間で読める手軽さ。何度も笑ってしまうおもしろさ。そして、思わず考え込まされる奥の深さ。
ブリーフセラピーのエッセンスがこの小冊子に詰まっています。
また、本書は「問題」をどうとらえるかを解説することにより、カウンセラーの姿勢(基本的スタンス)を確立するための様々なヒントを提供しています。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい、お笑い番組のような、
    ブリーフセラピーの本。

  • ☆外在化
    ☆例外探し

  • カウンセリングの考え方として、伝統的な方法ではあるが、違った見方で参考になる。

  • 解決志向について軽妙な文体で
    楽しく学べました。
    内容は深く本質的なことが含まれていて、
    何回も読み返したくなる本です。

  • 問題の原因を突き止めることで問題は解決しないという意見は衝撃的。問題を解決するためには、「問題物語」ではなく「解決物語」のシナリオを描くというパラダイムの転換が必要という意見。
    ただ疑問は残る。ごみの解決のためには、ごみ焼却施設を作れば解決します、だけども、ごみの発生源はそのままにしているような印象は残る。

  • 短かったのですぐに読み終えた。所々登場するふざけた文書はちょっと面倒くさいけれど、読みやすくて分かりやすい。

  • この薄いブックレットによくぞここまでブリーフセラピーの要点を盛り込んだなあと感心します。
    ふざけた文章も面白いけど、至言が盛り沢山です。

  • これは、分掌が教育相談室なので、その繋がりで進められた本です。

     まぁ、参考になることもいくつかあった、とともに、
     最近考えずにはいられないことを書く。


     性同一性障害って、ジェンダーって何なんだろう、と。


     ※今から書く内容は、わたしの知識の欠如と無理解を含め、人を傷つける内容が含まれている可能性があります。


     スカートをどうしても履きたくない、という子がいる。

     髪型も、男の子より短いショートカット。


     口調も男の子っぽい。


     あれは、とある夏の日で、どういうわけかコガネムシがたくさん外を飛んでいて、わたしは掃除の時間中、そのコガネムシを観察して遊んでいたときのことだった。(おい!)

     
     まぁ遊んでいたわたしもおかしいんだけど、(たぶん一番おかしい)
     わたしはその「スカートを履きたくない子」に、
     突然、

     「虫に触るなんて、気持悪い。」

     と、言われた。



     わたしはそのとき、
     ジェンダーって何なんだろう、って思った。

     髪型を男の子にすることも、
     スカートを履きたくないって思うのも、
     自分の性別に対する違和感なのは、よく理解できる。

     ※今から話す内容も、私の思い込みが含まれるので、
     お前は何にも分かってない、っていうの覚悟で書いてみる。

     自分の小さい頃の経験や、小学校の先生の経験から、
     「虫=男子」という思い込みがある。

     それは、その子(彼でも彼女でもなくとりあえずその子で)の中で、「男らしさ」には、カウントされなかったのかなぁ、と思ってしまった。

     もちろん虫が嫌いな男子もいれば、虫が好きな女子(∈私)もいる。ただ、一般的に「ゴキブリは彼氏に退治してもらいたい」とか、「虫触れない=女子」って認識は、結構ある気がする。

     それは、「スカート履きたくない」という認識と、何が違うんだろう、と。

     なよっとしてるけど男らしい人もいれば、スカート全然履かないけど、サバサバしてるけど、女らしいって人もたくさんいる。

     わたしは、人に対して想像力が及んでいないのだと思う。
     そこが一番の問題なので、その子を責めるつもりは何にもない。だけど、「身体に対する違和感」ということは、身体が女でも心は男、ってことなのだよね、多分。

     「虫触るなんて、気持ち悪い。」って、
     「(女なのに)虫触るなんて、気持ち悪い。」ってことではなかったか。じゃあ「気持ち悪い」って思ってるあなたの心は、男としてなのか、女としてなのか、わたしは意識が混濁してしまったのでありました。

     自分の性別に違和感のある人にとっては、恐らくスカートだの髪型などは、自分の根幹を揺るがすものに繋がるのであろう。

     だから、どうしても履きたくない、のならば、履かない選択もあって然るべきだろうとおもう。

     でも、「男らしさ」「女らしさ」ってものすごく主観的なものな気がしてしまう。

     制服って、便宜的なものだよね。
     一応男女区別しなきゃ、男女間で間違いが起こる可能性があるので、っつうくらい軽いものなんじゃないかと思う。(そう思う私はおかしいのかもしれない。)

     女用の制服は別に「女らしく振舞わなきゃいけない。」ためのものではないと、私は思う。まぁ、(今後も女として生きていくであろう)大勢の女子がスカート履いてるのに脚おっぴろげて座られちゃたまんないから、そういう人がいたら一応全員に注意するくらいのことは「マナー」としてするくらいで。



     わたしは、スカート履こうが履きまいが、
     なよっとして頼りない男だろうが、

     自分の好きなものに、目を輝かせられる人間が好きだ。

     そこに、男とか、女とか、関係ないと、私はそう思う。

     スカートはく男もいれば、パンツしか履かない女だっている。

     それが、好きでそういう選択をしてるんなら
     男とか女とか、そういうの関係なく、とっても素敵だと、私は思う。

     わたしは、どんなに髪を切ろうが(今、ありえないベリーショート中。ちなみに坊主にしたこともある。)スカート拒もうが、「社会的女の部分」を剥ぎ取ろうが、

     どうあがいても「女」からは逃れられないという諦めの元生きてる。

     だから、「スカート履きたくない」気持ちも、よく分かる。

     でも、「社会的に求められるもの」から逃げることと、「自分の好きなもの」にぐんぐん歩み寄ることは、

     とても違うものだと、思う。

     話がずれた。

     わたし、よく分からなくなっちゃったの。
     「スカートはダメ」「髪長いのダメ」でも「虫嫌いはOK」っていう線引きの曖昧さが。

     「男らしさ」も「女らしさ」も、主観的なものに過ぎない気がしてしまって。(言うの2回目だw)

     わたしは、どんな格好でも外見でも、その子が男だって言うなら、「男」でいいと思う。


     これまた話がズレるけど、ほんと、性別の認識ってよくわかんない。

     結局「外見が女でも自分は男。男に思われたい。」というのは、誰に向けられたメッセージなのだろうか。

     好きになる対象としての女に対してなのだろうか。

     それは、性欲と関係してるのだろうか。関係してるとしたら、どう関係しているのだろうか。

     わたしは、セックスとかあんまり好きじゃない。だから、性欲自体があまりない。セックスとかより、誰かと手をつないで歩くことのほうが、幸せな気持ちになれる気がする。だから、正直男を好きになっても女を好きになってもさして違いがないような気がする。…違うのかなぁ。

     人には…誰かに突っ込みたいっつう衝動と、突っ込まれたいという衝動があって、それが性別に繋がってるんだろうか。突っ込みたい突っ込まれたいが逆になると性別に違和感を感じるんだろうか。母性とかそういうのもたぶんあるんだろうけど希薄だろうから、そこに「女」を感じることもないんだよねぇ。子供生みてぇ!とか心のそこから思うことも今のところなく、もし機会が訪れたら、「自分にはそういうオプションがついてるから産んでおくか。」くらいの認識な気がする。


    あー!わからん!ごめんなさい!もしかしたらわたしはマジョリティに属してるんであろうという認識は間違っていて、マジョリティにも属せず、マイノリティの中でも区分されないようなところにいる人間なのかもしれません。


     追記

     今日、例の子に話しかけられる。
     「なんで、髪切ったの?」と。
     「特に意味は無いよ?」
     「…短いほうが、似合ってる。」
     「ありがとう。あなたの髪型も、とても良く似合っていると思う。」
     「…うん。」
     と、照れくさそうに頷いた。


     辛いだろうが、「女」であろうとした分、彼は、女の気持ちを考えてくれる、とてもいい男だと思った。

  • ソリューションフォーカスを学びたくて本を読んでいる中でであった1冊。ものすごくわかりやすく、「腑に落ちた」。なにより語り口が親しみやすいのがいい。生で森先生の話を聞いてみたいと思う。

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