危険な話 チェルノブイリと日本の運命

著者 :
  • 八月書館
4.12
  • (7)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 75
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784938140083

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本が1987年にかかれたものだということは、非常に意味があると思います。

    原爆に関しては、子供のころから、あれだけ色々な恐ろしい写真を見て、歴史を繰り返してはいけない・・・のだ、と習ってきたました。

    どうして、自分は、原子力発電を、別で考えているのだろうかということを、歴史的背景まで考えさせられる本でした。すっかりわかったという気分ではないけれども、何か考えるヒントはあったと思います。

    そして、2011年3月、これだけのデータがありながら、それが使われなかったのかということは残念です。外部・内部被曝という言葉、ホットスポット、農業・水産への影響・・・。

    2年以上の月日が経ち、"ただちに影響はない"から、何らかのデータとして現れているころなのかもしれません。ふぅ、こわいけれど、目をみひらいてみなければいけないのかもしれません。

  • もっと早くこの本を読んでいたら・・・高校生くらいのときに読んでいたかった。

  • 広瀬隆反原発シリーズ

  • 本書はチェルノブイリ原発事故(1986年)の翌年に刊行されたものだ。
    随分話題になったため、気にはなりながらも、
    手にすることはなかった…当時、日本はかりそめの好景気に
    浮かれていた…チェルノブイリは対岸の火事にしておきたかった。

    刊行時から評価が分かれていた…恣意的な引用にもとづく
    でたらめにすぎない…とする者さえあった…
    それを承知の上で、ボクは本書を読んだ。
    チェルノブイリが、どう報じられていたかを知りたかったのだ。

    チェルノブイリもスリーマイルも、対岸の火事ではないことを
    知った今…もう、後戻りできないことをひしと感じる。
    これから、どうやって生きてゆくか…を思う時、
    「平和的利用」などという幻想は、とても持つことはできない。

  • この本を読んで以来、ずっと反原発です。

  • 実は一度読んでいますが、再読中。
    初めて読んだ時は怖かったけど、まさかそんな…と思っていたけれど、
    今現在、著者が恐れていたことがかなり現実になっているので
    前回とは違う意味の怖さを感じました。

  • 資料が多くわかりやすい。内容は極論(に感じられる)が端々にみられ、それが妨げとなっている。しかし、読むべき一冊。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

京都府生まれ。1986年、京都府立大学文学部卒業。
1991年、大阪市立大学大学院臨床心理学分野後期博士課程(単位取得退学)。2006年、ISAP (International School of Analytical Psychology), Zurich修了、ユング派分析家。
現在、帝塚山学院大学人間科学部心理学科教授、北大阪こころのスペース代表、臨床心理士、公認心理師。

共著書に『キーワードコレクション カウンセリング心理学』、『現代社会と臨床心理学』、『心理療法ハンドブック』、『心理臨床大事典』ほか。共訳書に『ユングの世界』。

「2021年 『セラピーと心の変化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

広瀬隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×