- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784916117359
作品紹介・あらすじ
小林なにがしの「戦争論」は、戦争がかっこいいかのように扱っているが、水木しげるの体験した戦争は地獄絵そのものの世界だった。南方の戦場で片腕を失い、奇跡の生還をした水木上等兵の「迫真の戦争」を描いた自伝。イラスト90枚入り。
感想・レビュー・書評
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二等兵としてのリアルな戦争体験が綴られるなかでも時たまユーモアが混じる。だから、戦争の話でも読めたのかも。殴られ続けても、腕がなくなっても生き延びて、戦争と土人とのコミニュケーションを伝えてくれるこの本は、一読の価値があった。イラストも素晴らしかった。
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水木しげるさんの戦記モノは大抵読後に強烈な印象を残す。のほほんとしたお父ちゃんが死と隣り合わせの激戦区で土人と交流しながらその日を生きている様子がリアル。
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請求記号 916/ミ 資料番号 020073698
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【「室工大 学生教職員のおすすめ本 2011」による紹介】
私が紹介するこの本は、皆さんよくご存じの「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者である水木しげるさんの戦争体験の物語。水木さんは、兵隊の中でも最下層の二等兵、一番下っ端の初年兵として、ニューギニア戦線に送られる。毎日の古参兵からのビンタ、いじめ。そして水木さんの部隊は勝ち目のまったくない突撃を命じられる。そして玉砕。水木さん一人が生き残り、敵から逃げ回って味方の日本の部隊に出会ったときに受けた言葉は、「どうしてお前だけ死なかったのだ。今ここで死ね」というものだった。こんな悲劇を水木さんは、持ち前のユーモア精神で喜劇のように描くが、これは「英雄の物語」ではない。最下層の兵隊から見た「戦争」の実相とは、このようなものだということは、君たち今の若者も知っておかなければならない重要な教養だ。水木さんと原住民とのお付き合いは、読んでからのお楽しみ。心からお勧めの1冊。
門沢 健也/准教授 ひと文化系領域
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http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00341869
#室蘭工業大学読書推進プロジェクト企画「室工大 学生教職員のおすすめ本 2011」により紹介されたものを許可をいただき掲載しています。 -
人生は不可思議なもので、ほんのちょっとのタイミングがずれたらあっという間に変わってしまうもの
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字の本ですが、水木しげるは絵が上手だなと。
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水木先生が、娘に語る口調で書かれた、水木先生のエッセイ。
色んな書で見て知ってますが、やっぱり面白い!!
水木先生の人柄がよくわかります 笑
文明社会を考えるきっかけにもなるカモ!?
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何気なく古本屋で購入。
戦争の話に強く興味がある。水木しげるって片腕がないことを初めて知った。