ほんまにオレはアホやろか: 妖怪博士ののびのび人生

著者 :
  • 社会批評社
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本棚登録 : 18
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784916117342

感想・レビュー・書評

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  • 作者の生い立ちから壮年期までを、
    ユーモアを交えた文体でのびやかに描いた自伝。

    誰よりも自由でのびのびした作者の生き様を
    読んでいると元気が出る。
    うまくいかない日々の中に楽しみを見出して
    生きるポジティブさが清々しい!
    あまりにも面白くて、
    電車内で声を殺して笑ってしまった。

    また、戦争の恐ろしさ、陰惨さも
    戦争経験者の目線からじっくり描かれている。
    ゲンコツ体操、インターネットで調べても
    出てこなかったけれどどんな体操だったんだろう?
    戦争パートは暗く重々しく、
    とげとげしい印象の絵だった。
    作者の心情がそのまま絵になっているようだった。

  • ドラマ「ゲゲゲの女房」が面白いのでついつい読んでしまい
    ました^^;。基本は結婚前をメインとした水木しげるの自伝ですが、ドラマ「ゲゲゲの女房」でも出たエピソードがちょくちょく出ていた点は面白かったです☆

  • いわゆる「ゲゲゲの女房」以前の、水木しげる先生の自伝。
    意外と執筆活動も多くなさっている。
    この本は、1978年ポプラ社から出版の「のびのび人生論7」の新装改訂版だそうだ。
    とは言っても、この本も1998年の出版だが。

    自伝は幼少から学生、従軍から画学生、貸本から商業誌までを通して綴られている。
    呑気にしながらも、自分の信念はしっかり貫いてきた氏の姿と言葉がある。
    漫画界では逸話の「ハカバキタロー」と「墓場の鬼太郎」にまつわる話も書かれている。
    いろんな意味で、おおらかで大雑把だった時代の話。

    四十代でも、夢を見るのは愚かじゃない証の一冊。

  • 子供の頃はガキ大将で妖怪研究に夢中。その結果、入学試験は失敗、学校は落第、就職しても寝坊でクビ。そのうち戦争が激しくなり、兵隊として南方の最前線に送られ、片腕を失いながら九死に一生を得る。終戦後、南の島で見つけた「楽園」に魅せられながら、赤貧時代を経て「ゲゲゲの鬼太郎」を生むまでを、激動の現代史に重ね合わせつつ描く、なんだか元気が出てくる自伝的作品。

  • 子供の頃はガキ大将で妖怪研究に夢中。その結果、入学試験は失敗、学校は落第、
    就職しても寝坊でクビ。そのうち戦争が激しくなり、兵隊として南方の最前線に送られ、
    片腕を失いながら九死に一生を得る。終戦後、南の島で見つけた「楽園」に魅せられながら、
    赤貧時代を経て「ゲゲゲの鬼太郎」を生むまでを、激動の現代史に重ね合わせつつ描く、
    なんだか元気が出てくる自伝的作品

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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