本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784915512629
作品紹介・あらすじ
お話いたしましょう。これは私の身に起こった物語でございます。昔々、私が権轟山の麓に生まれてから今日までこの目で見た、さまざまな出来事の物語でございます。その昔、隻眼の世捨て人が私のそばに庵を編みました。悲しい目をした方でございました。私の前で勇敢に命を散らした若武者もおりました。船大工の辰吉も、山の少女ツキも、思えば哀しい心を抱いた人たちでした。母熊を失った子熊の哀れな鳴き声や、子を捨てた母親の嘆きの声は、今もこの耳に残っております。荒らされた山、汚された川、そして切られた木々、私の体には悲しみが刻まれているのでございます。年輪の一本、一本に…。私は、達磨岩さまに護られ、白糸川さまに育まれた、五百歳のミズナラの樹でございます。
感想・レビュー・書評
-
長い年月のお話
ものの見方が中長期的になる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実話なのか? 木の神秘さは本当か?
-
自分と日本のつながりを確認するために書いた話なのかも。
アファンの森はすばらしいし、一回行ってみたい。
http://www.afan.or.jp/af-aboutafan/history.html
全5件中 1 - 5件を表示