だれのせい?

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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910956008

作品紹介・あらすじ

森に住むクマの兵士は誇り高い戦士。
自分の剣の切れ味を試したくて、なんでもかんでも手当たり次第、森中の木を切っていました。そんなある日、上流のダムから水があふれ、自分の砦が壊れてしまいました。
オレ様の砦を壊したのはだれだ?!
イタリアの人気絵本作家・エストニアの著名絵本画家が描く「自己中なクマの戦士の犯人探し」。思いがけない真実を発見し、すべては思っていたとおりとはならないことを知る物語。

感想・レビュー・書評

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  • レジーナ・ルック・トゥーンペレ | ガレリアナナ
    https://www.galerianana.net/blank-3

    Regina Lukk-Toompere – Kunstiruum
    https://kunstiruum.ee/collections/regina-lukk-toompere-1

    初のイタリア語翻訳絵本「だれのせい?」2月3日(金)発売! - Mari Yamazaki
    https://yamazakimari.com/info/202301/darenosei20230203/

    green seed books
    https://greenseedbooks.jp/

  • ヤマザキマリさん初の翻訳を読んでみました。
    ストーリーも絵もとても好きなタイプです。

    「一番強い人が考えを改めればいいのだ」
    と思いました。

    現実は上手くいきません。

  • 〝その昔、剣を携えたクマの兵士がおりました。とても気高い兵士でもありました 「俺様の剣で、斬れないものはない!」 そう言って、手あたりしだい、何でもかんでも、ザクザクと切り刻んでばかりいました。そんなある日、上流のダムから水があふれ、自分の砦が壊れてしまいました 「俺様の砦を壊したのはだれだ? 犯人をトッ捕まえて、まっぷたつに斬ってやる!」...こうしてクマの報復が始まったのですが・・・〟思いがけない事実を知ったクマが、驕りと剣を捨て、真の勇気の在り方を示す訓話絵本。漫画家<ヤナザキマリ>の翻訳絵本。

  • メッセージ性の強いとてもいい絵本でした。
    自分の思い通りにならず不満を感じた時、人はその原因を誰かのせいにするという、子どもだけではなく誰にでもあてはまる問題に切り込んでいます。
    クマは自分の行いを振り返りますが、注目したいのはここで誰かのせいにしているのはクマだけではなく登場する動物たち全員だということ。
    誰もが自分を省みず不満が他者にあると思い込む思考は、私たちの社会でも日常的にあるのです。
    相手の事情を推し量ることは難しく、悪いと思った相手には思いもよらない理由があるもの。
    そこにふと気づくきっかけになれば、相手を攻撃する気持ちが和らぐのではないでしょうか。
    内容だけでなく、優しい色合いの可愛らしい絵も素敵で、お勧めの一冊。
    細かく描かれた動物たちのそれぞれ違うファッションも見どころの一つです。

  • 表紙のクマの表情がなんともいえず、手に取った絵本。
    シンプルで繊細な絵が可愛くて素敵。
    力自慢のクマの兵士は大きな剣を振り回して、なんでも切り捨ててご機嫌。
    ところがクマの兵士が作った砦が壊されて。
    「オレさまの砦をこわしたやつをまっぷたつにきってやる」と森で犯人探しを始める。
    お話はたんたんと穏やかに進むのに、読んでいるこちらの心はザワザワする。
    最後のページは動物たちが生き生きとしていてほほえましくてほっこりした。

  • 絵本。高学年読み聞かせ。クマの家が壊れたのはだれのせい?シンプルには自業自得。
    思い通りにいかないことを他人のせいにしているだけでは何も変わらない。自分がやれることをすることで、未来は変わるメッセージが読み取れる。

  • クマの兵士は「オレさまの剣で きれないものはない!」といってなんでもきりきざむ。
    ある日森じゅうの木という木をぜんぶきりたおしてしまいました。そんな時住んでいる小さな砦が突然流れてきた水でこわされてしまいます。「オレさまの砦をこわしたやつをまっぷたつにきってやる」クマの兵士は犯人探しに向かいます。犯人は大人ならまあ、予想通りなんてすが、その後のクマの兵士の行動が良かったです。
    あと、絵もとても綺麗な絵本てした。
    ヤマザキマリのあとがきあり。

  • クマの兵士、森中の木を切りまくる
    ダムから水が溢れクマの砦が壊れる
    ダムはバビルサが突っ込んできから
    バビルサはキツネに矢を刺されたからきつね
    キツネは木の実を食べたとりを捕まえてようとしたから
    とりは木が倒されて食べ物がなくなったから。
    悪いのは木を切りまくったクマ自身だと気づき、みんなのことをフォローする。

    やったことは自分に返ってくる。

  • 他人のせいにする人が多すぎる世の中への警鐘を鳴らす絵本。繰り返し系の後にきちんと切り替え解決するラストが素晴らしい。独特な色彩の絵も美しい。

  • 8分10秒 

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著者プロフィール

作:ダビデ・カリ 
1972年スイス生まれ。イタリア育ち。絵本、児童書、グラフィックノベル作家。これまで180冊以上の著作があり、フランス、ポルトガル、スイス、アメリカ、カナダなど30カ国以上で翻訳出版されている。2006年、「Piano Piano」でボローニャ・ラガッツィ賞のSpecial Mentionに選ばれ、各国から数々の賞を受賞。「THE WRITER」は、ニューヨーク・タイムズの2022年度Best Illustrated Bookに選ばれた。邦訳絵本に「まめまめくん」「うちのネコがきらいです」「ゾウがあのこを 好きになると」など多数。

「2023年 『だれのせい?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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