- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910956008
作品紹介・あらすじ
森に住むクマの兵士は誇り高い戦士。
自分の剣の切れ味を試したくて、なんでもかんでも手当たり次第、森中の木を切っていました。そんなある日、上流のダムから水があふれ、自分の砦が壊れてしまいました。
オレ様の砦を壊したのはだれだ?!
イタリアの人気絵本作家・エストニアの著名絵本画家が描く「自己中なクマの戦士の犯人探し」。思いがけない真実を発見し、すべては思っていたとおりとはならないことを知る物語。
感想・レビュー・書評
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ヤマザキマリさん初の翻訳を読んでみました。
ストーリーも絵もとても好きなタイプです。
「一番強い人が考えを改めればいいのだ」
と思いました。
現実は上手くいきません。 -
メッセージ性の強いとてもいい絵本でした。
自分の思い通りにならず不満を感じた時、人はその原因を誰かのせいにするという、子どもだけではなく誰にでもあてはまる問題に切り込んでいます。
クマは自分の行いを振り返りますが、注目したいのはここで誰かのせいにしているのはクマだけではなく登場する動物たち全員だということ。
誰もが自分を省みず不満が他者にあると思い込む思考は、私たちの社会でも日常的にあるのです。
相手の事情を推し量ることは難しく、悪いと思った相手には思いもよらない理由があるもの。
そこにふと気づくきっかけになれば、相手を攻撃する気持ちが和らぐのではないでしょうか。
内容だけでなく、優しい色合いの可愛らしい絵も素敵で、お勧めの一冊。
細かく描かれた動物たちのそれぞれ違うファッションも見どころの一つです。 -
クマの兵士は「オレさまの剣で きれないものはない!」といってなんでもきりきざむ。
ある日森じゅうの木という木をぜんぶきりたおしてしまいました。そんな時住んでいる小さな砦が突然流れてきた水でこわされてしまいます。「オレさまの砦をこわしたやつをまっぷたつにきってやる」クマの兵士は犯人探しに向かいます。犯人は大人ならまあ、予想通りなんてすが、その後のクマの兵士の行動が良かったです。
あと、絵もとても綺麗な絵本てした。
ヤマザキマリのあとがきあり。 -
クマの兵士、森中の木を切りまくる
ダムから水が溢れクマの砦が壊れる
ダムはバビルサが突っ込んできから
バビルサはキツネに矢を刺されたからきつね
キツネは木の実を食べたとりを捕まえてようとしたから
とりは木が倒されて食べ物がなくなったから。
悪いのは木を切りまくったクマ自身だと気づき、みんなのことをフォローする。
やったことは自分に返ってくる。 -
他人のせいにする人が多すぎる世の中への警鐘を鳴らす絵本。繰り返し系の後にきちんと切り替え解決するラストが素晴らしい。独特な色彩の絵も美しい。
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8分10秒