使ってはいけない言葉

著者 :
  • 百万年書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910053141

作品紹介・あらすじ

デビュー50周年記念プロジェクト。
忌野清志郎名言集。

感想・レビュー・書評

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  • You tubeプライムの無料期間が1月31日で終了してしまうので、何か聴いておこうと思って、忌野清志郎とRCサクセションを思い出して、慌てて視聴しました。

    まず忌野清志郎で「IMAGINE」「スローバラード」。
    次にRCサクセション「雨上がりの夜空に」「い・け・な・いルージュマジック」「SUMMER TUOR」「トランジスタ・ラジオ」と久しぶりに聴きました。

    私が持っていたのは、何とレコードで、全部カセットテープに録音したのも、デッキが壊れたので全部処分してしまったので、手持の音源はなく久しぶりの視聴です。
    でも、You tubeで「い・け・な・いルージュマジック」のあの超有名な教授とのからみ映像がもう1度鮮明に再現されて観られるなんて昔は想像できなかったです。

    清志郎さんのステージを何も知らない今の若い人が観たらド派手な衣装と化粧をみて、キワモノと感じるかもしれないけれど、それは誤解です。

    この本を読むと大胆な発言もありますが、私にとっては(私よりかなり年上でいらっしゃいますが)永遠の少年のような人です。ステージに上がる時、化粧をしているのは顔が赤くなってしまうのを隠すためでもあったともこの本でもおっしゃっています。

    清志郎さんの思い出としては高校の体育の時間に創作ダンスで、私が持っていった「SUMMER TUOR」を使ったこととか、ライブに行ったこと。

    大人になってからできた、同年代の友人に、やっぱり清志郎さんのファンで高校のときバンドを組んでRCとかYMOのコピーをしていたという人がいます。
    彼女とは清志郎さんが亡くなられた時、うちで清志郎さんがNHKのオーティス・レディングを訪ねる番組に出られた時に録画したDVDを観ながら追悼会をしました。
    彼女とは趣味の読書から始まったお付き合いなので、実はブクログにも私のフォロワーさんとして登録してくれています。

    話が随分本から脇道にそれましたが、私にとって大切な思い出です。

    なんでRCの曲は、こんなに名曲が多いのか。
    この本から清志郎さんからの答えになると思われるところを抜粋します。

    「スローバラード」は私にとって永遠のラブ・ソングです。



    メッセージがどうこういうけど、
    何だってメッセージだと思う。
    ラブソングだろうが、何だろうがね。
    で、わりと直接的にずばずば結論から言うようにしていかないとね、
    わかんないんだよ、一般のやつって。
    でもさ、何歌ってんのかわかんない歌が多いんだよ。

    歌を歌う場合は、やっぱり人に伝えるんだってことを考えた方がいいですね。どうでもいいようなことを伝えてもしようがないわけだからさ。伝えたいんだってこと、伝えないといけないと思うんですよ
    それが基本じゃないかな。どうしてもこれだけ伝えなきゃってことがない人は、歌わなくてもいいんだ、別に。ねぇ!

    誰か教えてくれ。
    ユーモアを知ってしまった俺の罪なのか!?
    ヘルマン・ヘッセも書いている。
    ユーモアが大切なんだ。
    ユーモアのわからない人間が
    戦争を始めるんだってね。

    ぼくはいつでも、
    いっしょうけんめい
    歌を作っているんだよ。
    才能があるから歌ができる
    と思っているのかも知れないが、
    それはちがう。
    作っているんだよ。

    いい歌を
    作ったぜ。
    とても説明は
    できないけど
    とっても いい歌だよ。

    自分の歌の世界を唄わないことには、
    やっぱり存在価値があんまりないっていう。
    だから俺が六本木とかで
    いつも遊んでいる男ならよかったんだけど(笑)
    それならべつに歌謡曲の詞とかでも
    ちゃんと真実味を持って唄えると思うんですけど。
    でもこっちは三多摩の人間だしね。

    「他人がまだ何を歌っていないか」を
    探してほしい。
    まだまだ「歌われていないこと」は
    山ほどあるはずだ。

    • まことさん
      ぴよこさん♪
      コメント欄にきていただけて嬉しいです!
      お仕事はハードワークとのこと、適当に力を抜いて健康に気を付けてください。
      リンク...
      ぴよこさん♪
      コメント欄にきていただけて嬉しいです!
      お仕事はハードワークとのこと、適当に力を抜いて健康に気を付けてください。
      リンクありがとうございます!
      サヨナラCOLORは知らなかったです。
      拝見させていただきました。
      その次に、清志郎さんのメドレーも出てきて、IMAGINから始まる、いい曲ばっかりのメドレーで、嬉しくなりました。
      今は、IMAGINのみ視聴しましたが、今度時間があるときに全曲視聴したいです。
      ありがとうございます。
      コメント欄への投稿楽しみにしています。
      なんか、呼び出してしまってちょっと申し訳なかったです。
      2023/01/06
    • ぴよこさん
      まことさん
      ありがとうございます。
      申し訳ないことはないので、自分も余裕のあるときにこうしてコメントしたいと思います。
      サヨナラCOL...
      まことさん
      ありがとうございます。
      申し訳ないことはないので、自分も余裕のあるときにこうしてコメントしたいと思います。
      サヨナラCOLOR、観てくだすってありがとうございます。
      映画もよければ、観てみてください。
      それと、清志郎さんのオフィシャルチャンネルが何年か前にできていたので、よかったらこちらもどうぞ。
      https://www.youtube.com/channel/UCpClBKejXXBBj-TzkxrY59A

      先日の長文レビューの内容ですが、自分のロック観のようなものを書きなぐったかたちになってしまったので、いったん封印して何かの機会にあらためて書いてみようかと思います。
      すごく要約してしまうと、自分の好きな音楽、特にロックはその人の中にある「本当」が表出しているものなのかなという内容でした。
      そういう意味で清志郎さんは正しくロックミュージックをしてきた方で、だから例えば「ロックは死んだ」と言われるようになって久しい現在でも人を惹きつけるのではないかといった内容でした。

      なんだか、まとまらないコメントになってしまいました。
      今後ともよろしくお願いいたします。
      2023/01/09
    • まことさん
      ぴよこさん♪
      コメントありがとうございます!
      オフィシャルチャンネルのリンクありがとうございます!
      たくさんあって、どこから見るか迷っ...
      ぴよこさん♪
      コメントありがとうございます!
      オフィシャルチャンネルのリンクありがとうございます!
      たくさんあって、どこから見るか迷ってしまいそうです。
      昨年の暮れに出た『GOD』のCDとDVDを買ったのですが、CDは聴きましたが、うちのDVDが故障していて見られなくて、凹んでいました。
      こういうところで見ればいいのですね。
      ありがとうございます。

      清志郎さんは正しくロックミュージックをしてきた方。「ロックは死んだ」等々。ロックミュージックのお好きなぴよこさんらしい見方ですね。
      私は、ロックが好きというより、若い頃クラスメイトがジャニーズなどの話をしているのの替わりに清志郎さんだったという感じです。
      ジャニーズは同級生感覚でしたが、清志郎さんはもう大人でしたので、ちょっと背伸びしている感じもありましたが…。
      でも、早逝されてしまったので、もう何年かしたら、清志郎さんより年上になってしまいますが。早いですね。
      2023/01/09
  • 忌野清志郎、デビュー50周年記念企画の一冊らしい。
    清志郎さんのメッセージを集めた本。
    病院の待合室で読んでいて、以下のページでなぜだか少し涙が出そうになった。


    巷にある歌を俺がどんなアレンジで
    どんな歌い方しようが自由だろ。
    まさかそのくらいの自由はゆるされているんだろうな。
    俺はロックン・ロールとリズム&ブルースしか
    やったことがないんでね。
    はっきり言っておこう。
    俺はこの日本に生まれて、ずっとこの国で育ってきた。
    日本国籍を持っていて国民年金も払ってる。
    脱税もしてない。話すのも考えるのも日本語だ。
    日本文化に敬意をもってる。
    俺の好きなロックやブルースを歌ってもいいんだろうな? ー 198ページ

    • ぴよこさん
      まことさん、こんばんは!

      こちらこそ、いつもいいね!やコメントありがとうございます。

      Amazonさんのレビュー見てきました。...
      まことさん、こんばんは!

      こちらこそ、いつもいいね!やコメントありがとうございます。

      Amazonさんのレビュー見てきました。
      低評価のもので納得できる部分もあれば、そうでないものもある感じでしたね。
      メッセージ集なので、文章の量が多くないのであっさりと読めてはしまうと思います。
      多くの意見で、「忌野清志郎」のパブリックイメージに即した言葉のチョイスが多いというのが見受けられましたが、確かにそれはそうかなとも思いました。
      でも、取りあげられているメッセージはどれもよいものだと思います。
      でも、自分はなかなか興味深く読めました。
      相変わらず?面白い人だなーとか、このセリフはかっこいいかもとか思いつつ。
      よかったら手に取ってみてください。
      2020/06/26
    • ぴよこさん
      追記

      先日、清志郎さんの公式YouTubeチャンネルができていました(´・ω・`)b

      https://www.youtube.c...
      追記

      先日、清志郎さんの公式YouTubeチャンネルができていました(´・ω・`)b

      https://www.youtube.com/channel/UCpClBKejXXBBj-TzkxrY59A
      2020/06/26
    • まことさん
      ぴよこさん♪

      また、またご丁寧なお返事。
      YouTubeチャンネルまで、教えていただき、
      ありがとうございます(*^^*)
      ぴよこさん♪

      また、またご丁寧なお返事。
      YouTubeチャンネルまで、教えていただき、
      ありがとうございます(*^^*)
      2020/06/27
  • 『当事者でありながらその風景を見てる、そういう人になりたいのね』―『ぼくら夢を見たのさ』

    忌野清志郎の言葉を集めた本。多くを語る必要も無し。答えじゃない答えを読むことの心地よさ。

    『「本当のことを言うのに大きな声で言う必要はない」ということをね、中学校の頃かな、教わったんだよ……先生に。だから、大声で宣伝されているようなことは疑っちゃうんだよね、俺は』―『わかってもらえるさ』

    こういう文章ばかりじゃないけれど、やっぱりこういう言葉を聞きたがる自分は居るよね、どうしても。それが忌野清志郎の言いたかった全てのことではないのは、そしてこの人がそういう他人からのラベリングを快く思ってなかったことも重々承知しているけれど。

    『これは、まあ、経験から言ってるんだけど、世の中には、リフジンなことが多くて、生きていくのは、とても大変さ』―『あきれて物も言えない』

    でも、生きてりゃぼろ儲け。やりたい事をやる為に四苦八苦するのが楽しいって、忌野清志郎はそればかりを言っている。その通り、と思う。

  • いい言葉を見つけようなんて思っちゃいけない。歌いたいから歌う、言葉を発したいから発する、そんなことを教えてくれる本です。

  • うーん、読み終わった後にどう感想を書いていいのか迷ってしまった。
    清志郎のファンであるから、こうして読んでいるわけだし、書かれている内容も申し分ない。
    それでも「うーん」と思ってしまうのは、一つには「忌野清志郎」という人物のパブリック・イメージを打ち壊さないような発言だけが集められているのかな、という印象があったこと。
    もう一つはいわゆる発言の一部を切り取った内容が羅列されており、その前後の発言がないのが片手落ちに思えてしまうこと。
    「パブリック・イメージ」保守のための「切り取り」なのかな、なんてのは意地悪な見方だろうか。
    様々な雑誌や著作、出演した番組やファンクラブの会報、そしてライヴMCなどから集められた発言集であり(名言集かどうかは別として)中にはズシリと心に響いてくる内容も多い。それでも前出の疑問はどうしても残ってしまう。
    結局は元となった雑誌、著作、番組、会報をきちんと読むのが一番、ってことなのだろう。
    あるいはもう少し作り方を工夫するべきだったのかな、なんて僭越ながらにも思ってしまった。
    清志郎の魅力は伝わってくると思うけれど、これでは十分じゃない。

  • 清志郎が著作、雑誌、番組、ライブMCなど生前に残したメッセージを収集して、未来の読者に残したプロジェクト。かつて日本にこんなにイカしたバンドマンがいたことを忘れてはいけない。‬

  • うーん、どうなんでしょう。
    こうして抜き出した言葉・文章だけだと、
    清志郎の良さが半減する気がする。
    もっと前後の文脈とか、
    いつ頃どういう活動時期に言った言葉か?とか、
    出来れば写真付きで、欲しいです。
    照れながら言ったのか、堂々と言ったのか。
    そのへんが魅力だから。
    でも、
    こうやって清志郎の言葉を本にしてくれたこと、
    それには大変、感謝します!

  • 《どんなえらいやつが来てもきみはきみの夢を主張できるかい? 俺は主張できるよ。だって俺は最高のダイヤモンドなんだからね。Hey、きみはちがうのかい? きみが最高のダイヤモンドじゃないなんて初耳だな。》(p.11)

  • 周りの答えに合わせたりネットやSNSから答えを探したりするのではなく、自分の答えを信じることの勇気を忌野清志郎さんの言葉を通じて教えてもらえたような気がします。

  • 清志郎が何故か響く理由かわかった。

    あなたの誕生日は誰といっしょですか?
    →4月2日に生まれた世界中のすべての人といっしょだ。

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著者プロフィール

バンドマン。1951年4月2日-2009年5月2日。1968年、高校在学中にRCサクセション結成。1970年、「宝くじは買わない」でデビュー。「ぼくの好きな先生」「雨あがりの夜空に」「トランジスタ・ラジオ」「スローバラード」「い・け・な・いルージュマジック」など多くのヒット曲を放ち、日本のロックシーンの開拓者として、後続のバンドマンたちへ多大な影響を与える。1991年にバンド活動休止後も、ソロ活動のほか俳優、絵本の執筆、サイクリストなど、活動は多岐にわたる。また日本語の使い手としての才能も高く評価されており、『エリーゼのために』『十年ゴム消し』『瀕死の双六問屋』など著作多数。

「2020年 『使ってはいけない言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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