日本捕鯨史【概説】

著者 :
  • 古小烏舎
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910036007

作品紹介・あらすじ

「捕鯨は必要なのか」という問いが、いま私たちに突きつけられている。

2019年7月、日本は商業捕鯨を再開する。「日本には捕鯨の歴史と伝統がある」と無条件に語られる一方で、その実態を果たしてどれくらいの人が理解しているだろうか。
「日本人にとって捕鯨とは何か」「これまで鯨とどのような関わりを持ってきたのか」について、「鯨と日本人の歴史」を再考し、見つめ直す一冊。
【本書の主な内容】
世界の中の日本捕鯨の位置づけ/これまでの捕鯨史の研究/日本独自の捕鯨法の発達(はじまり、伝播、繁栄、衰退)/網掛突取法の操業場面解説(発見、追込、網掛、銛打、剣打、鼻切、運搬、 解体、鯨組の掟)/鯨にまつわる文化(食文化・用途・信仰・芸能)/世界の海へ/捕鯨オリンピック/捕鯨の制限/管理/「悪者」となった日本の近代捕鯨/商業捕鯨復活の成否
(本書は品切れとなっていた『くじら取りの系譜』(2001)をもとに大幅に改訂増補したものです)

感想・レビュー・書評

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  • 鯨と日本人の関わりの歴史を、文化や道具など、さまざまな側面から紐解く一冊。

    所蔵情報:
    品川図書館  664.9/N46

    旧版「くじら取りの系譜 : 概説日本捕鯨史」
    所蔵情報:
    品川図書館  664.9/N46

  • ●日本の捕鯨の歴史だけでなく、文化や信仰などの側面も解説した本。

  •  これもたまたま図書館の新着図書コーナーで見つけ読んでみた。国際捕鯨委員会(IWC)から今年7月1日付で脱退したし。
     捕鯨は縄文時代からあったとのこと。昔から世界的に捕鯨は行われていた。日本特有のモノではなさそうだ。
     「概説」だけあって筆者は淡々と歴史を語っている。本書を読んでも、世界の批判を他所に日本が捕鯨を続けようとする意図はどうも理解できなかった。
     土佐の漁師中浜万二郎(ジョン万二郎)は難破して運良くアメリカの捕鯨船に救助され、アメリカから捕鯨法を導入し、安政6年(1859年)に幕府から「鯨漁之御用」を仰せつかったのは興味深い。またアメリカが日本に開国を迫り水や食料等の供出を要求したのは、捕鯨船への補給の雨というのも興味深かった。
     なぜ日本が国として捕鯨を継続するのか、今一度国民目線で検討する必要があると思う。

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著者プロフィール

1963年、福岡県生まれ。平戸市生月町博物館・島の館学芸員。熊本大学文学部(民俗学)卒業。捕鯨史の研究、かくれキリシタン信仰の調査・研究に取り組んでいる。
主な論文・著作に『かくれキリシタンの聖画』(共著、小学館、1999)、『生月島のかくれキリシタン』(島の館、2000)、『くじら取りの系譜』(長崎新聞社、2001)、『かくれキリシタンとは何か』(弦書房、2015)、『かくれキリシタンの起源』(弦書房、2018)など。共著に『鯨取り絵物語』(弦書房、2009、第23回地方出版文化功労賞受賞)他。

「2019年 『日本捕鯨史【概説】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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