月で読む あしたの星占い(すみれ書房)

著者 :
  • すみれ書房
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本棚登録 : 173
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909957023

作品紹介・あらすじ

簡単ではない日々を、
なんとか受け止めて、乗り越えていくために、
「自分で少し、占ってみる」。

本書は、日々の月の動きを見て、簡単に星占いをするための本です。
石井ゆかりさんが、できるだけ専門用語を使わずに、易しい表現で、
毎日の星占いの「やり方」を教えてくれます。


石井さんは、12種類の「毎日」にこんなふうに名前をつけました。

 1.スタートの日
 2.お金の日
 3.メッセージの日
 4.家の日
 5.愛の日
 6.メンテナンスの日
 7.人に会う日
 8.プレゼントの日
 9.旅の日
 10.達成の日
 11.友だちの日
 12.ひみつの日

この「12種類の毎日」が1カ月でひとめぐり。
2、3日ごとに切り替わりながら進んでいきます。
単調に思える毎日にも、実は「テーマ」が読み取れるのです。

月の満ち欠けだけでなく、空にある月の「位置」を使って時間を区切っていくことが、生活の実際的な「助け」になることに驚かされます。

さらに「12種類の日」には、一つひとつにたくさんの内容が詰まっています。
12種類をカテゴライズした先に、豊富な時間のバリエーションが見えてくるのです。
本書では、そのバリエーションを「自分で感じ取るためのヒント」として、深い文章で掘り下げています。
「自分で少し占えるようになる」ということは、読者のみなさんが、ご自身の生活で現に起こっていることの意味を考え、その延長である未来に、自分だけのリアルな希望を持てるようになる、ということです。
占いは「読むもの」で、自分で占うなんてまったく興味なかった!という人にこそ、手に取っていただきたい1冊です。

また、石井ゆかりさんのエッセイ「日記をつけるということ」「だれのせいでもない世界」が、この本の大きな魅力です。
未来に怯え、占いに依存するのではなく、まず自分自身のリアルな生活が目の前にあり、そこに星占いをそっと添えたとき、新しい物語が見えてくる。
占いによって視野を狭めるのではなく、逆に、生活の新たな広がりとふくらみを発見できる。
そんなことを教えてくれる、素晴らしい本です。

感想・レビュー・書評

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  • 星読みは難しいもの、という先入観から
    解放してくれる1冊だと思いました。

    少しだけでも簡単に読み解いて,それを生活のどこかで感じて楽しめたらなと思って手に取った本だったので満足でした。
    なにより言葉が温かく優しく、心穏やかになれる本でした。

  • 毎週の占いをメール配信登録しています。ゆかりさんの文章が好きだし、星占いにも興味がありました。
    星占いの基本的な考え方や、ハウスなどわかりにくいものを簡単に説明してくれていて読みやすいです。「星占いに興味はあるのだけど、もう少し詳しくなりたいなぁ」という人には良い入門書になると思います。自分で星占いができるようになりたいと言う人には、本書ではなく専門書をお勧めします。

  • 石井ゆかりさんらしい、優しい言葉の溢れる本。
    毎年買ってしまう星占いの本の元のような本。
    ハウスに名前をつけていて、月がどこにいるかでどんな日かを
    占っているというような。
    星占いって、波なんだなぁと感じた。
    買ったのに、棚で温めておいたので
    残念ながら書かれている月の年月は過去のもの。
    やっぱり本は手に入れてすぐに読まないと、と思った。

  • ホロスコープを使った運勢ってどういう風に出してるんだろうと思ってたけど、月を見てるんだー!と分かったのがまずひとつの収穫。あとはそれぞれのハウスの解釈がちょっとずつ感じられておもしろかった。石井ゆかりさんの言葉は受容力?包容力?を感じる。あとは読むまで知らなかったけどカシワイさんの挿絵がとても素敵だった!すみれ書房さんの「美しい実用書」というテーマになるほどと納得したし、なくならないで欲しいなとも思った。

    印象に残っている日付を思い出してなるほどーと思ったり、なんだ違うのかーと思ったり。終わったことに対する意味づけは気楽でいい。

    ひとつ分からなかったのが、ハウスの位置付けで、太陽星座を1ハウスって見ればよいのかしら?個人のチャートが分かっている場合にはそのハウスに従えればよいのかしら?もうちょっと詳しく勉強してみよう〜と思った。

  • よかった。

    何より、石井ゆかりさんの言葉はあったかい。

  • 占星術の入門書として、読み始める。
    内容も分かりやすかった。
    著者の本を初めて読んだが、著者自身が占いで行動を決めていないというのが面白かった。そういう風に占いに付き合っていけばよいのだと、心持ちを学べた。

  • 普段ゆかりさんの占いを読ませて頂いているが、
    なぜそういった占い結果になるのかがとてもよくわかる。
    なるほどそういうことだったのか、と思ったところがいくつもあった。

    元々占いはあまり好きではなかったけれど、
    今日のラッキーアイテムはこれ、これはしない方がいい、といった
    断言が嫌いだったからで、ゆかりさんの占いにはそういったことが無い。
    占星術という学問としての占いの奥深さに気づかせてもらった。

    吉凶が、時代や受け手で変わるのは、言われてみれば確かにそのとおりだ。

    星占いの中に書かれている世界は『だれのせいか』を問うていない
    ただ日々起こっていることを捉え直す必要がある
    生活は「永遠の責め苦」に似ている。簡単ではない日々を受けてとめて越えていくために趣味を持ったりイベントという節目で区切りリセットする。占いやジンクスなどをお守りにして立ち向かうこともある。
    こうしなくてはいけない、こうしてはいけないではなくて
    ちょっとしたお守りとして占いを使う姿勢がとても好き。
    うまくいかなくても、今日はボイドだし仕方ない、とか
    不安な試験でも今日はツイてる日だから大丈夫と自分に言い聞かせるとか
    そうした毎日のタスクのちょっとしたよすがにするというところが良い。

    ここで書かれたことはすべてインチキだと言っても間違いではないと
    はっきり書いてしまっているとところもすごいと思う。

    占いを正当化しようとは思わない。
    「正しいこと」だけが存在するわけではない。たとえ占いが悪で不正義でも、占いはいまのところす赤いに存在を許容してもらえている。
    あしたの占いはこころにある希望から生まれる。
    というくだりもとても素敵だなと思った。

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著者プロフィール

職業、結婚、進学……
人生の岐路で、あなたはなぜ「そっち」を選んだのですか?

喫茶店店主、写真家、女子高生など、さまざまな職業の人に、何の予備情報もないまま出し抜けにインタビューをしていくことになった著者。
初対面の人たちに聞いた話を元に、私小説のように綴られるそれぞれの「選んだ理由」と、そこから見えてくるものとは?


どういう仕事に就くか、誰と一緒に生きるか、どこに生きるか、どう生きるか。誰もが、人生で幾度も選択を重ねていく。このインタビューシリーズを通して、「どれを選んだか」もさることながら、「なぜそれを選んだか」「どういう経緯でそれを選ぶことになったのか」が、人によってまったく違うことに気づかされたのだ。さらにいえば、「なぜ選んだか」という基準が、その先で「どうなっていったか」ということと、大きく韻を踏んでいる、とも思えた。――はじめにより


ミシマ社のウェブ雑誌「みんなのミシマガジン」連載時から話題沸騰の「石井ゆかりの闇鍋インタビュー」が、ついに書籍化!
厳選された7本に大幅に加筆を加えた、珠玉のエッセイが誕生。

「2016年 『選んだ理由。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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