「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC

  • 海士の風
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909934017

作品紹介・あらすじ

対話への勇気がわいてくる


「どちらが正しいか」の先へ――。

家族とのささいな揉め事でも、集団同士の深刻な対立でも、

自分と相手の「奥にある大切にしているもの」に寄り添うことで、

新たな選択肢をつくりだす。



世界各地の個人・組織・社会で広がる新しいアプローチ「NVC」

対立に満ちた社会で分断された人々の心をつないできた著者が、

その実践のエッセンスを豊富な事例とともに描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 支配する意識を注意深く取り除くこと
    評価と切り離してお互いの”ニーズ”に耳を傾けること
    思いやりのある与え合いに向かうこと
    観察、感情、ニーズ、リクエスト
    相手の感情やニーズを神聖なエネルギーと捉える
    相手がその行動を採ることで彼らのどんなニーズが満たされてるかに共感的につながることからはじめる
    「善人が悪人を成敗することが善き生き方」という神話を採用した人類

    ”what's alive in us?”
    ”what can we do to make life more wonderful?”

    • みすてりーさん
      、わなやは。
      。さは

      ららんにつわゆかを^_^ふわさふわさんはらふわか
      、わなやは。
      。さは

      ららんにつわゆかを^_^ふわさふわさんはらふわか
      2023/08/21
  • ・エッセンスがシンプルなので活用しやすそうで「感情」の実践手法の参考になる。
    ・人は自身の欲求を満たせていないときに視界は限定され自己都合な認識と振る舞いになるのだなと。
    ・以下、抜粋
    NVCの原理にもとづいた問い
    ①わたしたちの内面で何が息づいている・生き生きしているか?What’s alive in us?
    ②人生をよりすばらしいものにするために何ができるのか?What can we do make life more wonderful?

    上記問いを扱うリテラシー
    ①の問いへのリテラシー
    ・「観察」のリテラシー 評価を入れずに具体的に伝える
    ・「感情」のリテラシー 行動の解釈は入れないようにする 「あなたがそういう行動をとるとき、わたしは○○と感じる」
    ・「ニーズ」のリテラシー ニーズ>リクエスト(~してほしい) 「わたし今のように感じているのは、○○を必要としているから/大切にしているから」

    ②の問いへのリテラシー
    ・行動を促す肯定的な言葉、してほしいこと
    ・お願い≠強要
    ・リクエストに異議を唱えたとしても理解はしてくれる

  • 読んでいく中でコーチングとどう違うのか?と考えることもあった。
    感情のラベリングを自分にも大事だし相手にも促してあげるのが大切なのかなと思った。


    あの人は〇〇な人だ。と言った中には何かしら感情がある。その感情を汲み取る・表出することが大事かなと

  • NVCはゲームを変える。
    ニーズがキー。
    ニーズを汲み取る語彙や問い、そして自身のニーズの理解が足りていないことに気づけた。
    観察や感情は認識できても、相手から汲み取ることができてもニーズの見えないリクエストだと強要になることがわかった。
    NVC自体の構造はシンプルだが気づきには鍛錬がいる。
    0と1 のような切り替えの思い込みが潜んでいる。
    それは今の社会構造のゲーム構造が成してしまった権威の中にいるからだ。
    過剰な謙遜は相手の感謝を受け止めることができず、
    称賛もときには上から目線となるのからこそ感謝を。
    評価や決め付けや道徳的判断をさけ、ニーズに気づいて相手のニーズもつかむ。
    この教えを実践していきたい。

  • 相手に寄り添って感情を紐解き、相手の求めるものを聞き出すNonviolent Communication(NVC)。このメソッドは全ての人が理解し、活用できるようにするべきものだと感じた。奥深い。もっと、深く正しくこの手法を学びたいと切実に思った。

  • NVCを実践できるようになれば、幸せに生きられそうだし、これが当たり前になれば素晴らしい世界になる。
    根本の仕組みを変えて、争いなく、対話することでお互いの求めているものを理解して、どちらの願いも叶えて。
    いいな。

    ニーズとリクエスト。ジャッジしない。
    何度も繰り返し読んで、身につけたい。

  • 正しいと間違いの二極の世界でわたしたちは生きているが、それを越えた世界があるのだということ。その世界で「あなた」と「わたし」は出逢うことができる。それは、自分や相手が今どんな気持ちでいるか?何が必要か?に目を向ける、というとてもシンプルなこと。。
    NVCを何年か学んでいます。理論はシンプルですがきちんと理解するのに時間がかかるものです。
    自分の中には、どうしても相手や自分を正しい間違いのどちらかで裁いてしまう自分がいますが、それでは関係を深めることや理解し合うことからは離れてしまいます。
    しかし、そういう、相手を責めたり裁きたくなる気持ちが出てくるのもやはり奥底にその人にとって大事にしてるものがあるからです。
    それは、自分では意識していない幼少期の出来事や傷ついた経験が心の中にしまってあって、それが、些細なことばがトリガーになって噴出する場合も多くあるのだということを痛感しています。
    裁く気持ちや、怯える気持ちが元にあったり、何かを回避するためにコミュニケーションをとるのではなく、喜びから相手との関係を築き、その質を深めていく、このことが今後の課題であり、これからも学びを続けたいと思います。

  • NVCを知ってから家族との関係を冷静に捉えられるようになり、だいぶ関係が楽になってきたので、こちらの本は予約して購入した。
    NVCよりも文章が読みやすく、1章も短いのでさっと読めるのもいい。
    全ての人間関係に活用できるのでおすすめです。

    • U◉ω◉U おいぬでつさん
      NVCの本とどちらから読むか迷ってましたが、初めて出会うアプローチの本なのでminaさんのレビューを参考にこちらから読んでみようと思います。
      NVCの本とどちらから読むか迷ってましたが、初めて出会うアプローチの本なのでminaさんのレビューを参考にこちらから読んでみようと思います。
      2024/02/25
  • ひとの脳は意識、無意識問わず反応している。自分を評価することと他者を評価することは実は同じ効果や影響がある。
    自分と折り合いをつけることを大切にする。そこから全てがはじまり、つながることを理解させてくれるとても温かい、愛を感じることが出来るとってもやさしい書。とても良かった。二度読んだ。

  • 身近なところにNVCのトレーニングに参加し、実践している方がおり、その方に教えてもらって読み始めました。
    最初は正直ちょっと「?」で、何度も戻って読み直したりしていましたが、日々の生活の中でふと立ち止まり自分の内面に問いかけることが増えていく中で、腑に落ちていくことが増えていきました。
    これまでの教育や価値観と異なる所が多く、その分浸透するには時間がかかるかもしれませんが、こう言うことこそ、身につけておくべき教養のように思います。

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著者プロフィール

NVC(Nonviolent Communication)の提唱者であり、国際的な平和推進組織CNVC(Center for Nonviolent Communication)の設立者。年間250日以上をかけて世界中を飛びまわり、数百におよぶ地域コミュニティー、国際会議、戦争で疲弊した地域などでNVCを伝える活動を精力的に続けてきた。「暴力に代わる平和的な選択肢」を提供する新しいコミュニケーション手法に強い関心を抱きながら、治安の悪かったデトロイト近郊で育つ。カール・ロジャーズのもとで研究をおこない、1961年ウィスコンシン大学で臨床心理学の博士号を取得。その後の人生経験と比較宗教研究を通じて、本書のテーマである「NVCのプロセス」を開発。連邦政府から受託した学校教育プロジェクトで、NVCを用いた「ミディエーションとコミュニケーションのトレーニング」をおこなうなどの実践を経て、1984年CNVCを設立。現在、世界35カ国で180名以上のCNVC公認トレーナーが活動している。

「2021年 『「わかりあえない」を越える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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