神木探偵 神宿る木の秘密

著者 :
  • 駒草出版
3.56
  • (1)
  • (3)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 66
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909646293

作品紹介・あらすじ

この国にはたくさんの
“ヌシ”がいる。

偉大にして雄々しく、並はずれていて、どこか空恐ろしい――
そんな、見る者の魂を震わせてやまない全国の御神木69柱を探査
“カミ”と崇められる木の秘密を解き明かすはじめての本!

「神仏探偵」と称し、いまだ見たことのない仏像を日本中に探し求め、その謎に迫った『ミステリーな仏像』(駒草出版刊)の著者が、今度は「神木探偵」となって、全国津々浦々の「すごい」御神木を探査しました。
何百年、何千年もの間、朽ちることもなく今も生き続ける「究極の生命」。それは人間によって崇められ、祀られてきた証でもあります。なぜその木は「御神木」となったのか、なぜわれわれはそれに心奪われるのか――日本人の内なる霊性をあぶりだす斬新なノンフィクションです。類書なし!

<まえがきより>
 神社という場に惹かれ、仏像のもつ何物かを探究していく旅の途中で、私の前に浮かび上がったのは、木そのものだった。神仏探偵と自称し、カミやホトケの謎や不思議を闇雲に探索していくなか、ついに〃ヌシ〃と対峙することになった、どうやらそういうことのようだ。
 それが「神木」であるため、植物としての生態に迫るというよりは、その木がいかに崇め祀られたか、神木およびその場がどんな意味をもつのか、そんな内容になるのはご容赦いただきたい。
 私がそこで目の当たりにしてきたのは、究極の生命であり、もっともらしくいえば、われわれの内なる霊性を揺さぶる存在としての樹木である。できれば本書を手にした方も、これらの「すごい」木と出逢い、しばし呆然とし、魂が抜けるような感覚を味わっていただきたい。
 それはきっと、鮮烈でありながらもどこか懐かしい、かけがえのない体験となるだろう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すごいものを見てしまった!――感染症の病除けを祈った「神木」が静岡県にある 『神木探偵』 | J-CAST BOOKウォッチ
    https://books.j-cast.com/2020/04/18011433.html

    神木探偵 神宿る木の秘密
    https://komakusa-pub.shop-pro.jp/?pid=149613889

  • 何故、その木は御神木と成ったのか?崇え祀られたのか?
    それは“ヌシ”だから?永い年月を生き続けたから?
    そんな全国の「すごい」御神木69柱を調査し、紹介する。
    【第一章】いかにして神木となりしか
    【第二章】ゆきゆきて神木旅
    【第三章】こんな木を見てきた
    カラー写真多数。都道府県別掲載リスト有り。
    日本の各地に存在する御神木。
    崇え祀られる理由や伝承等を調査し、その姿と共に紹介する。
    BSP「にっぽん縦断こころ旅」を視聴していると、
    見事な姿の大木が見られることがあります。が、
    映像ですから、さっと心に過ぎるくらいの記憶。
    それでも、全国のあちこちにあるんだなぁと思い、
    手に取ったのが、この本です。
    クス、スギ、イチョウ、シイ、スダジイ、ケヤキ、タブノキ等。
    鎮守の森、神の依り代、本尊、守護神、天神さん等の呼称。
    まさに“ヌシ”と呼ばれる、その姿は、雄大で奇妙で、荘厳。
    木に注連縄を巻いた、神木祭祀。太古からの樹霊信仰か?
    周りにお社や祠、石仏や石像を従えた姿。
    その土地での民俗や風習が垣間見える、様子も。
    何故、そこにあるのか?
    何故、一本の樹から各地に植樹されたのか?
    それらの謎解きしながら、御神木を調査していく。
    本文の内容と写真だけでも、その規模に圧倒されますが、
    もし、実際に目の前で実物を見たら、更に驚愕と思いました。
    それは、飽きずにいつまでも眺めて見たくなる佇まいでしょう。
    また、近所の推定樹齢1200年といわれる大イチョウは、
    その「乳」を削って煎じて飲むと、乳の出が良くなるという
    伝承と白蛇が棲む話が言い伝えられています。
    各地にもある、同じような伝承が、何処かで繋がっている
    かもしれないと思うと、何とも不思議な感覚に捉われます。

  • 日本全国マイナス北海道と沖縄、網羅ではないのがよい。これはこれでありかな。行ってみて写真撮って。凄い。どれも写真が迫力。
    東北とか、北陸とか、続編に期待。

  • 各地の巨木な御神木。行ってみたい!!

  • 全国のご神木を巡った考察?と、写真。
    読まなくても、写真だけで圧倒される。
    全部は無理でも、近くのだけでも詣でてみたい

  • とても好みの本、
    樹齢2000年の巨樹、間近で見てみたいなあ
    神木があるから神社になる。
    九州には楠が多いこと、クスとも読む

  • 「神仏探偵」と称し、いまだ見たことのない仏像を日本中に探し求め、その謎に迫った『ミステリーな仏像』(駒草出版刊)の著者が、今度は「神木探偵」となって、全国津々浦々の「すごい」御神木を探査。何百年、何千年もの間、朽ちることもなく今も生き続ける「究極の生命」それは人間によって崇められ、祀られてきた証でもあります。なぜその木は「御神木」となったのか、なぜわれわれはそれに心奪われるのか――日本人の内なる霊性をあぶりだす斬新なノンフィクションです。類書なし⁉️

  • 日本全国のヌシである御神木69柱に対峙した記録。家の近所にもあったので回ってみたが、凄い霊気に圧倒された。

  • 沢山、神木と呼ばれる木の伝承とかが写真と共に紹介されている。
    どれも実物を見たことはないが、現場で見ると神々しさを感じるのでしょう。
    隠岐の島の話が一番しみいる感じですね。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/480469421.html

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1963年熊本県生まれ。ノンフィクションライター、編集者。おもに一般向け宗教書シリーズの編集制作・執筆に長く携わる。著書に『異界神社 -ニッポンの奥宮-』、『神木探偵 神宿る木の秘密』、ミステリーな仏像(駒草出版)。『今を生きるための密教』(天夢人)ほか。

「2022年 『W24 日本の凄い神木』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本田不二雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×