ノースウッズ─生命を与える大地─

著者 :
  • クレヴィス
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本棚登録 : 153
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909532374

作品紹介・あらすじ

「自然の奥を旅して、その先に見えてくることを伝えたい──」(大竹英洋)

大竹英洋が20 年に渡り取材するノースウッズ。それは北米の北方林、つまり、アメリカとカナダの国境付近から北極圏にかけて広がる地域のこと。世界最大級の原生林であるこの地には、カリブーやオオカミ、ホッキョクグマなど、様々な野生動物が生息しています。カナダ初の世界複合遺産「ピマチオウィン・アキ」を含む恵みの大地で、旅をつづける写真家の、眼と心に映ったもの……

「賞賛に値する視覚芸術家としてのみごとな成熟…まさしく情熱の一冊だ。」
前文:ジム・ブランデンバーグ(写真家)

「彼のおかげで、私たちの物語にもうひとつの地平が、つけ加えられたのです。」
寄稿:ソファイア・ラブロースカス(アニシナベ族)

感想・レビュー・書評

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  • ナルニア国のイベント | 教文館ナルニア国
    https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/na_event

    写真集『ノースウッズ-生命を与える大地-』 | 株式会社クレヴィス
    https://crevis.co.jp/publishing/08/

  • 4.25日BSでワイルドライフ選「カナダノースウッズ バイソン群れる原生林を行く写真家大竹英洋」を見た。写真集が2020年の土門拳賞を受賞したと知り見てみた。

    番組では大竹氏ひとりで根気よく寒気の中を行く姿が印象的。写真集はノースウッズの動物たちと景観をあますところなく映していた。自身のテントの写真や食事なども映っていて、テント内では持ち運びできる薪ストーブを使っているので、ムース皮でできたマクラックとよばれる伝統的な防寒靴も一晩つるしておけば乾くとのこと。つるした写真が載っている。フライパンでバノックというスコットランド伝来のパンを焼いている。

    さらに序文にはジム・ブランデンバーグ氏。氏の住むノースウッズの自宅(ノースウッズ南端ミネソタ州イリー)に大竹氏が訪ねてきたのが初めて会った時だったとあった。なんどジム・ブランデンバーグ氏も最近ブクログメンバーの本棚でオオカミの本を見て、借りてきたところだった。

    一橋大学 対談
    https://www.hit-u.ac.jp/hq-mag/people/452_20210902/

    2020.2.22第1刷 図書館

  • 生きている。
    命懸けで。
    素晴らしい写真でした。
    暗闇のムースの写真が印象深く、生命の畏怖を感じた。

  •  偶然が重なり、写真家の名前を知る。その作品の世界に魅入られると同時に、写された風景が自分の心に入り込んでくる。10年前、20年前ではなく、今だからこそ感じる心ができていると思う。単に、動物だけではなく、風景だけでもない。そこにある世界を旅して感じるすべてが伝わる写真集だ。

     著者の児童向け作品のほうが、版サイズが大きく、より伝わる作品もあるので併せて入手をお勧めする。

  • 大竹英洋さんのトークイベントに参加して、スライドを見ながらたくさんの話が聞けたので、写真集を眺めているとその空気感もリアルに感じられる気がする。初めて知ったノースウッズ。とても興味深い場所だと感じた。

  • 本書でも少し触れているが、若き日の著者が写真家ジム・ブランデンバーグに会いに行く過程が綴られている著書”そして、ぼくは旅に出た”を読んで興味を持った。
    日本では見られない動植物や景色、大自然がたくさん楽しめる。

  • 土門拳記念館で受賞記念の展示を
    やっており、写真を先に見てから
    この本を手に取った。

    ノースウッズ…
    もう少数となってしまった狩猟で生活をする
    男性の姿、
    数々の動物と自然の姿、
    圧倒的に強くて美しい。

    このボリュームの写真集で
    この値段!!
    あり得ないくらいお得、
    多くの人に見てほしい。

  • 目にしたことない多くの生き物に触れさせてくれる。
    自然の逞しく力強い姿を魅せてくれる。
    手に取ってよかったと、感じさせてくれる一冊。

  • 世界最大級の原生林、ノースウッズを舞台に自然写真家として活躍する大竹英洋さんの写真集。この分厚い写真集が3000円を切る価格で手に入るということで、図書館で借りて読んだにも関わらず、その後にAmazonでポチっと押してしまった。

    眩い朝の光が、葉っぱに滴る雫が、動物たちの呼吸が、植物たちの息吹がとても印象的な写真で、大竹さんがいかにこの地を愛しているかが伝わってくる。

    写真家がなにを見て、なにを撮りたいと思ってシャッターを切ったのか。
    その視点が強く伝わってくるので、写真を撮りたいと思う人にとって参考となる一冊。

    ちなみに、まだ何者でもなかった大竹英洋さんが、いかにしてノースウッズにたどり着いたのかを書いたそして、ぼくは旅に出た。そして、ぼくは旅に出たも、「心からオススメできる面白い「旅の本・紀行文20冊」」で紹介している。

    とても素敵な本なのでぜひ読んでみてほしい。

  • 著者の『そして、ぼくは旅に出た』を読んだ後に、この写真を手に取ると見方が変わると思います。

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著者プロフィール

大竹英洋 1975年生まれ。写真家。一橋大学社会学部卒業。北米の湖水地方「ノースウッズ」をフィールドに、野生動物や人々の暮らしを撮影。写真絵本に『ノースウッズの森で』『春をさがして カヌーの旅』(ともに福音館書店)などがある。第40回(2021年)土門拳賞受賞。

「2021年 『もりはみている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大竹英洋の作品

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