- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909394149
作品紹介・あらすじ
「そんなことは業者に任せ、その時間で音楽を作ってくれ」この本を読んだファンはそう思うであろう。しかし心配は無用。この迂回、屈曲こそが音楽の、いやそれのみならず文学の、いやそれのみならず人生の本然なのである。 ――町田康氏
アジカン・ゴッチの音楽スタジオ「コールド・ブレイン・スタジオ」。
その空間で日夜起こる、脳みそが凍るほどに理不尽でおかしな出来事と事件。
様々な青年的な葛藤を経て、経て、経て、皮を剥いてヘタを取って、中から出てきた中年男性を鍋に入れて煮、冷蔵庫で粗熱を取ってから冷凍し、しばらくしてから取り出して皿に盛り付けたのがコールド・ブレイン・スタジオであり、本書である。とか言うと、わけがわからないかもしれない。が、この本はれっきとした音楽書であり、スタジオ作りにまつわる冒険譚でもある。とかなんとか言いながら、俺は今日もまたスタジオの音響について悩んでいる。――「あとがき」より
感想・レビュー・書評
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捻くれた皮肉屋のゴッチ節が炸裂。ただ比喩を通じて将来に訴えかける表現もあり、笑いもあり面白く読めた。
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比喩がまどろっこしいが、そこがゴッチさんの良さでもあり、思わずクスッとしてしまう。時には、だから早く言葉をまとめなさいよ。と思うこともある。アーティストとは常に脳内に小さいおじさんが存在して、あちらこちらとオッサンが走り回ってるんだろうなー。と読んでて思った。面白かった。
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スタジオが出来上がってゆくまで。とても面白かった。
こんな文章を書く人なんだなー、というのが分かりやすかった。 -
文体が面白すぎて一気読みしてしまった!音楽制作を特にしていなくても充分楽しめる内容です。あとがきで急にシリアスになるので要注意。
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久しぶりに読んでて心から笑った一冊でした。
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ゴッチの書く日本語はおもしろい。
日本語の文章が好きなんだなと思わせられる表現が多い。
こんな文章を書けるようになれたら色々表現ができて楽しいだろうなと思った。 -
内容はおもしろいけど文体が邪魔
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『そんなことは業者に任せ、その時間で音楽を作ってくれ。この本を読んだファンはそう思うであろう』帯の紹介文でそうあるとおり、15年来のアジカンファンである私も、激しくそう思った。しかし、それがゴッチであって、アジカンの源なのである。
シンガーソングライターであるゴッチの、面白可笑しいワードセンスは秀逸で、ニヤニヤしながら読める一冊。
このスタジオで製作されたアルバム『ホームタウン』もぜひ聴いてほしい。