がんが消えていく生き方 外科医ががん発症から13年たって初めて書ける克服法

著者 :
  • ユサブル
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909249326

作品紹介・あらすじ

13年前に腎臓がんを発症した著者の船戸崇史医師。がんの外科手術などを通してがん医療に数十年にわかって携わってきた著者が選んだ治療法とは?
腎臓がんは再発率の高いがんでもあり、摘出出手術を行ったあとは再発防止のために食事の改善をはじめ、あらゆる方法を試してみた。
効果のある補完代替療法、再発防止には必須の生活習慣改善など、がん発症から13年経過して初めてエビデンスとして証明できた方法を紹介する本である。
再発防止のためにもっとも重要なのは生活習慣の改善だ。
がんに克つ5つの生活習慣
1 良眠生活「睡眠中こそが細胞や組織を修復する時間帯」
2 良食生活「がん体質を変えるための食生活にスイッチ」
3 加温生活「リンパ球は体温1%上がると活性力40%増」
4 運動生活「がんが嫌う酸素を体内に効率的に取り込む」
5 微笑生活「実証された笑いの作用でNK細胞の活性化」
こそが、免疫力を強化し、再発しない身体をつくると説く。
抗がん剤治療を行うにしろ、補完代替療法を行うにしろ、がんをつくった生活習慣を放置したままでは効果は半減するのだ。自身が再発の恐怖と闘う中で確立し、クリニックでも指導している「がんが消えていく生き方」は本書を読めば自宅でもできる。
西洋医学も含めたどんな治療を行うにしろ、合わせて必ず実践すべき内容が書かれた1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 腎臓がんはマーカーがない。肺への転移が少なくない。
    がんは、生き方への注意。免疫を活性化させた生活を送るというサイン。

    高濃度ビタミンC点滴、還元電子治療、温熱療法、HSP入浴法、リンパ球点滴療法、漢方治療、サプリメント、水素ガス吸入療法、など。免疫を高める治療。
    在来治療は、手術、放射線治療、抗がん剤。

    治る時間は睡眠中=睡眠を増やす。眼だけでなく、両耳、両掌にも光を感じるセンサーがある。

    運動は、30分の散歩と、100Mダッシュを1~2本。乳酸はミトコンドリアの餌になる。
    HPS療法で大事なのは、入浴後の保温時間。我慢すれば免疫細胞が増える。

    食事=体、がんは糖質好きなので、なるべく避ける。
    環境ホルモンは脂身に溶ける。サンマとイワシ。アジサバより回遊型だから。

    無農薬のリンゴ
    野菜スープ=野菜、海藻、キノコ、豆類を入れて調味料なしで煮込む。朝食用に。

    朝を抜くと12時間断食、朝昼を抜くと24時間断食。

    エピジェネティクス=意識や環境が細胞に影響を与える。プラセボ効果のもと。
    がんを治すのは、自分自身の普段の行動から。

    がんの言い分を聞いて生き方を変える。
    睡眠、いいものを食べる、加温、運動、笑い。

  • がんになったことは
    自分の生き方を見直すきっかけ。
    分かっていても、
    なかなかそんなポジティブに受け入れることは
    到底できず、この類の本を読むのも避けてきた。

    でも、
    軽く立ち読みし、腑に落ちる言い回しや
    キーワードがたくさんあり、購入。
    経験者だからこその説得力があり、納得、共感する部分も多かった。

    睡眠、運動、加温、食事、笑
    これが身体に与える影響はとても大きく、
    できることから生活に取り入れるようになった。

    がんの言い分に耳を傾け、生活習慣を見直す。
    簡単なようで簡単ではないけど、
    気持ちで悪い細胞を増やさないよう、心掛けたい。

  • 自身もがんになった外科医の著書。あくまで一個人の意見とありますが、腑に落ちる内容が沢山あり、読んで良かったと素直に思えた。大病をして、生き方を変え、生まれ変わる。自分もそうなりたい、そうなれたらいいな、強く思う。でも変われない。何故だ。毎日死線を見ているのに。まだまだ覚悟が足りないのか。がんの原因は「悪」ではなく「無理」。がんになりやすい人3G(我慢して、頑張る、頑固者)の人。まさに自分のこと。
    がん患者と家族に読んで欲しい本です。

  • あっという間に2回読んだ。がんサバイバーの医師による本で、とても説得力があり、理にかなっていて響いた。
    がんに勝つ五箇条、生活習慣の実践、心がけ、自然治癒力を活かした考え方が述べられている。
    勇気をもって生き方を転換することの大切さ。
    結局がんは消えるしかない、というところにもっていくのだ。

  • 「がんが消えていく生き方」by 船戸崇史

    胃がん、大腸がんなど消化器系がんを中心に外科医として奮闘してきた筆者自身が腎がんに。

    そして術後いろいろな治療にトライし、術後13年間再発していない経験に基づくあれこれ。

    裕福な医者である筆者のように高額な治療なんて私には出来るはずもないが、言わんとしていることは分かる気がする。

    要するに癌を悪いものとして切除しても、それで終了ではなく、再発、転移の可能性は常にある。

    人間というのは常に遺伝子のミスで癌細胞は出来るもの。だけど、多くは自分の力でその癌細胞を消しているんだそうだ。

    消しきれなかった場合に癌化していく。

    それを防ぐには、食事や睡眠などなど、癌にならない生き方に改めなさいという。

    Reborn、生まれ変わりましょう、だって。

  • 心に響く箇所がいくつもあった。

  • 2020年1月に私も癌になりました。手術後は再発に怯え、治す、治す、治す!って状態でした。
    リボーン、本当に本来のままの自分に戻りなさい、って事を癌が伝えてくれたんだと。
    明日からは睡眠、食事、運動、加温、笑いの習慣の5箇条でありのままの自分に戻るさ。
    私にとってのバイブルになりました、リボーン洞戸に足を運び船戸先生と会話をしたいと思いました。

  • 医師自らがんになった著書が、ご自分の体験からがんの養生学を解説しています。
    日々の生活や食生活、がんとの付き合い方をわかりやすく説明しています。

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著者プロフィール

1959年岐阜県生まれ。愛知医科大学医学部卒業後、岐阜大学第一外科に入局。数々の病院で消化器腫瘍外科を専門に。しかし、「がんには自分のメスでは勝てない」と、根本的な治療を目指して1994年岐阜県養老町に船戸クリニックを開業。西洋医学を中心に東洋医学や補完代替医療も取り入れ、全人的な治療、診察を行っている。また、開院当初から末期がん患者を中心とした在宅医療にも力を注いでいる。 2018年、日本初の「がん予防滞在型リトリート リボーン洞戸」を開設。新しいアプローチで再発転移の予防に取り組んでいる。

「2022年 『「死」が教えてくれた幸せの本質 二千人を看取った医師から不安や後悔を抱えている人へのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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