家をせおって歩いた

著者 :
  • 夕書房
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本棚登録 : 133
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909179005

作品紹介・あらすじ

あの閉じ切った生活からの脱出を試みるのだ
ーー発泡スチロール製の白い家を担ぎ、日本国内を移動しながら生活した美術家の369日。

2011年、友人と借りたアトリエの鍵を受け取った日に、東日本大震災と福島第一原発事故が発生。「僕たちは閉じ込められている」――著者は3年後、自らのあり方を変えるべく、驚くべき移動生活を始めた。
これは、発泡スチロール製の家を担ぎ、徒歩で移動、毎晩出会った人の敷地に移住しながら絵を描き、考えつづけた著者の1年間の全記録である。
自らの足で歩き、見知らぬ人とかかわることによって見えてきた、日本の真の姿とは。

SNSで話題沸騰、各地方紙がこぞって報じ、小学生向け月刊かがく絵本「たくさんのふしぎ」も完売した、あの「歩く家」の真相が、いま明らかになる!

感想・レビュー・書評

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  • これを読んでいると、公共政策と暮らしの断絶を思わされる。そして同時に、自分はどれくらい政策やなんかを自分に寄せて考えてみることができているのかな、ということも。

    本書はタイトルの通り、著者の村上さんが家を背負って歩いた約1年間の日記。
    我が家は福音館版(かんぜんばん)を親子でときどき読んでいるのだけど、間取り図が面白いなとずっと思っていた。でも、これを読んだら初めから描いていたわけではなかったということがわかって、それもなんだか面白いなと思った。
    これを読めば読むほど、私たちはもっと、少なくとも物理的には、身軽に生きられるんでないかと思う。そして、身軽になることでもう少し他者にも寛容になれるんでないか、とも思う。

    他人が考えたり感じたりした記録を読むのって、疲れるけどとても楽しい。これまでずっと、軽く読めるものばかり読んできていたけど、頭を使わないと読めないものを、もっと体力があるうちにガツガツ読むべきだったなと今更ながら思う。0よりはマシと思うことにして、少しでも読むようにしていきたい。

  • タイトル通り、家を背負って北上、 南下。
    〝旅〟じゃない。移動しながら暮らしている遊牧民の様な状態。
    別に〝日本一周〟が目的では無い。
    別に〝歩いて〟が目的でも無い。
    時々しばらく滞在したりするし、電車にも車にも乗る。
    年末年始は実家にも帰る。 そのフラットな感じが面白い。
    道程での思索が面白かった。
    いろんなコト考えるなぁ。

  • 新入生におすすめの本

    所蔵状況の確認はこちらから↓
    https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001005901

  • 【中央図書館リクエスト購入図書】☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB23903291

  • 最初のところを少ししか読んでない。全くわけがわからなくて、読み進もうとも思わないので、このまま返却する。

  • 最後まで読むのは辛かったので途中まで。知っている場所が出てくると少し面白い。

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著者プロフィール

村上慧 1988年生まれ。東京都育ち。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。アーティスト。2014年4月から自作した発泡スチロールの家を使っての生活を始める。他の著書としてこの生活の1年分の日記をまとめた著書「家をせおって歩いた」(夕書房)がある。

「2019年 『家をせおって歩く かんぜん版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村上慧の作品

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