いつか中華屋でチャーハンを

著者 :
  • スタンド・ブックス
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本棚登録 : 205
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909048103

作品紹介・あらすじ

ーーいつからか中華料理屋で炒飯とかラーメンをほとんど食べなくなってしまったーー

8人組ソウルバンド「思い出野郎Aチーム」の増田薫が、定番メニューから一歩外れた先にある「美味」を求めて描く、グルメ漫画の新たな金字塔。

WEBメディア「ジモコロ」の同名人気連載に、書籍限定の描き下ろしエピソードも多数収録して単行本化!!


増田さんのせいで、僕も中華屋さんのオムライスの虜です。精陽軒さんで、オムライスを食べたあの日から、中華屋さんに入ったら「オム」の文字を探してしまいます。
ーー岡部 大(ハナコ)ーー

感想・レビュー・書評

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  • ゆるくて楽しい。

  • ローカル感と、個人製作感がたまらない町中華研究の書。
    ご飯のおいしそうな絵と、人物のゆるい絵がとてもよい。
    あくまで、著者の個人的な想像と、町中華の店主への聞き取りで成り立っているため、正確さに欠ける部分があるかもしれないが、個人プレーならではの自由さがある本で、そこがすごく良かった。
    商業的に出版される飲食関連本が、あまりにも綿密な取材と、全方位への配慮を徹底した結果、何か、一元的なものになりつつある中で、そうした本が取りこぼしてきた、個人の自由な意見や、ちょっとした興味を自分なりに探求する喜びが伝わってきて、読んでいて楽しかった。
    ぜひ続編や、著者による別のご飯関連の本も読んでみたいので、出して欲しい。

  • 中華料理屋さんに行きたくなる1冊。
    長崎はちゃんぽん麺を使うとか、酢菜と書いてあっても中国の地域によって指す食材が違うだとか、神戸の「シチュー」とか、同じ言葉で違うものを指しているその地域性とか進化の仕方の違いとかがおもしろくて、発見が多い本でした。

  • 中華屋さんでオムライスとかカレーを頼んでいたら、普通のメニューが食べられなくなって、変わったメニューばかり食べている著者が、その変わったメニューを絵付きで紹介するという形式の本ですね。

    冒頭の「あんかけカツ丼」から始まり、「中華うどん」など、出てくる物は独創的なメニューが多く、中華うどんは店によって色んなバリエーションがあるのも面白いです。

    当然、奇をてらったメニューの中には美味しくないケースもあったりするのですが、それにもめげずに変わったメニューを食べ続ける著者の姿に、何か妙なすがすがしさすら感じる1冊ですね。

    ともあれ、世の中には変わった食べ物がたくさんあるなぁ、と思う事、請け合いですし、色んな土地に旅行に行って、色んな街中華で怪しいメニューを頼んでみたくなりますね。旅行に行けない時期だからこそ、旅行気分や旅情を十二分に補給できる良本だと思います。

    また、読み進めるうちに「こんな食べ物見たこと無いわ!」という妙な感動も覚えたりしますし、著者が変わった名前のメニューに当たった時に「この料理のルーツは何か」というのを探求するシーンには、民族学的な臭いも感じて非常に興味深いです。

    あと、グルメ漫画としては、料理の描写には非常に力が入っているけど、人物描写が適当過ぎるのも、また笑えますし、この本の良い味になっているかと思います。

    なんにせよ、気楽な気持ちで読むには最高の1冊ですね。

  • ずっとエッセイだと思ってたら漫画だった笑
    しかも思い出野郎Aチームの人、絵うま!!豚がかわいい笑

  • なんかもうすごくお腹が空く絵と、絶妙な会話が楽しい!何度読み返してもたまらない。
    中華屋さん入ったら、私は好物しか頼まないから他のメニューあまり気にしたことなかった。次からはもっと写真で食べたいものを探してみよう。
    深夜バスで遠出して食べに行きたいなあ〜

    カバーをとったおじいちゃんはどなたなのだろう。
    増田さんのご飯の絵と温かい塗りが大好きです!!

  • 実際に気になり食べに行った物もあります。
    噂を聞く→伺って食べて己の感想→店舗の方へ、何故この料理ができたのか?という取材→結論・感想
    という組み立てになっており、それらがとても読みやすく何度か読み返しています。
    行きたいなと思うお店も多いです。

  • たしかに中華屋の中華じゃないメニューって気になる。
    オムライスとかおいしいし。そんな気づきで
    一点突破したちょっと変わったグルメ本。
    もっとカラーのページがあったらよかった。
    けど、バンドマンで美大卒の筆者の初出版で、
    独特なイラストが楽しい。そばに置いておきたくなる
    一冊でした。

  • 再読。
    酸菜とシチューが特に気になった。中華料理屋に行ったら酸菜を探すと思う。
    料理の絵が大変味がありそそられる。基本的には王道を行きがちなので、邪道を行くというマイルールもいいなと思った。

  • 最後のおまけで衝撃が走った 漫画をちゃんとかくのが初めて!? そんな… 人物の絵がかわいいしとても読みやすいし料理は美味しそうだしですごい
    外食なかなか行かないのでこういう文化とかそこでしか食べられない味というの気づきだった

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著者プロフィール

多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。児童向け絵画教室勤務。フリーランスで主に紙媒体のデザイン、イラストなどを制作。8人組ソウルバンド・思い出野郎Aチームのサックス担当。ウェブメディア『ジモコロ』の連載をきっかけにマンガを描き始め、本書が初の著書となる。

「2020年 『いつか中華屋でチャーハンを』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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