昭和の映画絵看板 看板絵師たちのアートワーク

制作 : 貴田奈津子 (企画) 
  • トゥーヴァージンズ
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本棚登録 : 43
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908406621

作品紹介・あらすじ

都築響一氏 推薦!
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映画がスターという地上の星たちのもので、
スクリーンが銀の幕だったころ、
絵看板は空に浮かぶ巨大な予告編だった
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腕が動く『キングコング対ゴジラ』の巨大看板、
名シーンが盛り込まれた『ローマの休日』の看板、
10メートル近い主演スターたちの切り出し看板――。
昭和の映画全盛期、映画館や劇場街には「手描きの絵看板」が掲げられていた。
本書は、大阪ミナミで絵看板を制作していた工房「不二工芸」の貴重なアーカイブから、国内外の名作300以上の絵看板写真を厳選し、すべての映画解説も収録。今はなき劇場街の賑わいをビジュアルで楽しめるだけでなく、映画看板の写真を通して戦後の映画史を総覧できる一冊。
 また、映画看板の作り方、手作り絵の具の話、劇場での失敗談などの詳細を元看板絵師たちに聞いたインタビュー「元映画看板絵師たちの記憶」なども収録。

感想・レビュー・書評

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  • 映画絵看板300点掲載、書籍『昭和の映画絵看板』刊行 帯文は都築響一 - 書籍ニュース : CINRA.NET
    https://www.cinra.net/news/20210528-eigaekanban#expand-163895

  • 戦後まもなくから大阪で映画館の看板を手掛けている「不二工芸」が保存している自社が制作した映画絵看板の記録写真を取りまとめたもの。映画絵看板は劇場の公開作品に合わせて描き変えられ古いものは破棄されるものなので、このようなまとまった記録はとても貴重。看板絵師へのインタビュー記事やコラム記事など読み物も興味深い。
    しかし、スバル座や東宝敷島に在りし日の姿が懐かしい。

  • ふむ

  • 基本的には当時の劇場に飾っていた映画絵看板の写真が見られる。基本モノクロである。
    写真も非常に貴重でいわゆる『エモい』と表現されるような作品がたくさん閲覧できるが、何より当時のエピソードや書き方などが非常に興味深かった。『写真であってはいけない、絵看板でなくてはいけない』といったニュアンスのコメントを読み、完全なリアルではないが、リアルよりも何か感じるものがあるのは、絵看板の書き手が丹精込めて書き上げた一つの作品であり、そこに個人の意思や伝えたい意図があったのであろうと感じる。
    また、絵看板は永遠に飾っておけるものでもなく、作品として永遠に残り続けない儚さも、人を惹きつける要因なのでは?と思った。

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