- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908356056
作品紹介・あらすじ
知られざるフィンランドを代表するアーティスト、ルート・ブリュックを日本で初めて本格的に紹介する本。ブリュックは、1942年からアラビア製陶所の美術部門に所属。愛らしい陶板から公共建築の大型壁画まで、約50年にわたり多彩な作品を生み出しました。2019年4月、東京ステーションギャラリーで日本初の大規模展の巡回が始まるのに先駆けて刊行される本書は、ブリュックの代表作やフィンランドのラップランド地方を撮りおろした写真をふんだんに収めたビジュアルブックです。
ブリュックを読み解く9つのエッセンスで章立てを構成。知られざるアーティストの多層的で豊かな魅力を日本を代表するクリエイターたちの言葉から紡ぎ、美しい色と詩情をたたえた作品世界へと誘います。ムーミンやマリメッコのカラフルでかわいらしい世界とは一味違うフィンランドに触れる1冊です。
感想・レビュー・書評
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とんでもない色彩感覚と、空間をつかう力。
タイルを組み合わせて、ひきで見た時の迫力(迫力というか壮大感?うまくいえない)がすごい
四角、っていう形は変わっていないのに、四角の役割ではない感じが作品から伝わってきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんて、美しい本なのだろう。
外出自粛令の最中、
この本を眺めてうっとりできる幸せに、
心から感謝する。 -
ルート・ブリュックという アーティストの、セラミック素材の作品を紹介した本です。
作品の写真満載で、自分の好きな作品を選んでみたりして楽しんでいます
七宝焼のような色彩があったり、タイルのようであったり、陶器の滑らかさがあったり、素敵なのです。
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すばらしい展示会でした
作品に合わせた装丁も素敵です
ミナペルホネンがお好きな方はきっとこちらもハマると思います! -
伊丹市立美術館「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展
釉薬のブルー 発色も光沢も美しい!
これは印刷ではわからない美しさ
晩年のパーツを構成した大作もデザイン的にいいと感じましたが
やっぱり陶器っぽい具象的な作品がいいです!
今まで日本には紹介されていなかったようですが
新しいジャンルとして定着しそうです
技法解説も詳しくてやってみたくなる感じです
勉強している方はさらに面白く感じたでしょうね! -
東京での展覧会をきっかけに読む。
読むと、ルート・ブリュックのこと、素晴らしい作品の背景などが、分かる。
巻末、ゆかりの地を訪れた際の事が綴られている。
かの地の雰囲気が味わえて、さらに奥行きが出た。 -
展覧会で用意されるカタログが大辞林や広辞苑だとすれば、この本は携帯可能な辞典。
好きなアート作品を身近に置くためにハガキを買うような感じ。実物をみて、その緻密さや描かれている物語を直接感じるのが一番。
でも、それが叶わない殆どの時間のためにあるような本。
収められているエッセイやインタビューも心地よいです。