満州天理村「生琉里」の記憶: 天理教と七三一部隊

  • えにし書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908073489

作品紹介・あらすじ

満州開拓の裏面史
宗教教団は、むしろ積極的に国策に協力することで布教と組織の拡大を図った……。
弾圧を受けながらも逞しく生き延び、満州に天理村を建設するに至った天理教団は731部隊にも協力していた!
知られざる実態と驚くべき史実を、元開拓団員の赤裸々な証言から明らかにする問題作。
敗戦、引き揚げ、その後の困窮から近年に至るまで、戦争責任に対峙しない教団の姿勢を鋭く批判。
一宗教団体を超えて、「宗教と戦争」のあり方を考えさせる異色の満州関連本。

感想・レビュー・書評

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  • 常々読みたかった本をやっと読み終えた。
    宗教と戦争、宗教集団と戦争協力、いずれも重い、重い、テーマだ。
    宗教を信じることが信じる人にとって困難に立ち向かう、人生を切り開く大きなエネルギーになることを否定はしない。でも、渦中にいることで見失ってしまうこともたくさんある。
    この本のなかで、自分の体験を語る風間博さんの語り、七三一部隊との関係を語る相野田さんの語りはまさにオーラルヒストリーである。このお二人の体験を知ることができてよかったと思う。

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著者プロフィール

フリーランス国際ジャーナリスト。アメリカ・ワシントン州出身。ヨーロッパ・オセアニア・日本に在住し、日系移民の歴史や捕虜問題をはじめ現代史に関する記事を多数発表。近年は、アメリカにおける政治・外交についての記事を日米両国に寄稿。
著書に『消えた遺骨―フェザーストン捕虜収容所暴動事件の真実』(芙蓉書房出版、2005年)、『満州天理村「生琉里」の記憶―天理教と七三一部隊』(えにし書房、2018年)共著に『漂流するトモダチ―アメリカの被ばく裁判』(朝日新聞出版、2018年)がある。

「2022年 『満州分村移民と部落差別』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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