HSPサラリーマン――人に疲れやすい僕が、 楽しく働けるようになったワケ

著者 :
  • clover出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908033964

作品紹介・あらすじ

なんか…ポロっと涙する、感動と成長のストーリー。


「どうせ私は…」

人間関係で傷ついた過去の経験から、
はじめから自分自身を下げて表現する方たちが増えているようです。

また、過去のトラウマにより伝えることが不得手と思い込み、
人のことが怖くなる方たちもたくさんいます。


コミュニケーションは、伝え方が大切です。
しかし、
いくら伝え方を学んでも、望んだ結果にたどり着かない方は沢山いらっしゃいます。

なぜなら、望む結果を得るためのコミュニケーションは、
伝え方以上に
「自分自身を知ること」と「言葉の受け取り方」で決まるからです。


「だったら、どうしたらいいんだ?」と思う方こそ、
ぜひ本書を手にとってもらいたいと思います。

きっと、「自分が何を伝えるか?」よりも
「相手の言葉をどう扱うか?」の大切さに気づき、
人に貢献できる生き方の喜びと、人生を楽しむためのヒントが見つかるはずです。



本書は、
伝えることにトラウマをもち、
会話が苦手で、
仕事も人間関係もまったくうまくいかない営業マンが、
親友や職場の先輩に触れながら
人生を大きく変えていった成長物語です。


主人公の達也は、
自分のことを「人から興味を持たれない人間」だと思い込み、自分で自分を諦めていました。
がんばっても、がんばっても良くならない。仕事の結果も出ない。

しかし、思いもよらない親友との再会から
「自分が自分自身をダメな人間だと思い込んでしまっていた」だけだと気づいていきます。
そして、本当は、
自分が人と関わりたいと思っていることにも気づいていきます。


言葉は、誰かに伝えるために存在していて、
その“誰か"がいるおかげで、伝わる言葉が生まれます。

コミュニケーションは、単に人と上手に会話ができることだけじゃない。
言葉によって教えられたり、希望をもらったり、勇気の灯になったりする。
そうして、本当の人間関係をつくるためにあるものです。


「伝わる言葉」が生まれると人間関係が劇的に変化します。
そして、もっともっと人と関わりたくなっていく。
その過程を経て、達也は一番大事なことに気づいていきます。

“僕にはやりたいことがある。その「どうなりたいか?」が分かったから、
そのために、その人たちに「どう思われたいか?」が必要になるんだ。 "と。


ぜひ、話すことが苦手、人間関係が苦手だと思い込んでいる人のみならず、
仕事で思うようにいかなくて悩んでいる人や、
大切な人にきちんと思いを伝えられずに歯がゆい思いをしている人にも
読んでほしい一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 読んで涙ぐむのは、共感する言葉、耳が痛い言葉が多いから。

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    【HSP】Wikipediaより

    ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person、HSP)とは、環境感受性(Environmental Sensitivity)あるいはその気質・性格的指標である感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)が極めて高い人たちを表す言葉である。環境感受性とは、ポジティブおよびネガティブな環境刺激に対する処理や登録の個人差を表す特性的概念である。したがって、環境感受性が高い個人であるHSPは、環境感受性が低い人と比べて、ポジティブな環境から良い影響を受けやすく、ネガティブな環境から悪い影響を受けやすい。環境感受性は誰もがもつ普遍的な特性であり、その程度は正規分布することが示唆されている。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    どうやら私はHSP気質らしい。
    心療内科のサイトでセルフチェックをしたら、15項目該当していた。(12項目以上で気質があるとされるらしい。)

    簡単な質問で何が分かるんだ。
    と、あまり気にしないタイプの性格だと思っていたのだが…

    この本を読んだら、なんだか涙が止まらないのだ
    (読み終えてからHSPの意味を調べたと言う…笑)
    元々私は涙もろいので皆が涙を流すかは不明。

    確かにとても感動的で最終的にやる気を促す自己啓発本独特のストーリーだが…。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    HSP。
人と接しづらい主人公は30歳の営業マン。
だが、ある再会がきっかけで人生が激変していく。
著者の実体験に基づくビジネスストーリー。
(Amazon 内容紹介)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    青希が起業したばかりの時に感じていた人間関係を、主人公達也に伝えた言葉。

    「人と関わると傷つく。だから、人と関わらないようにしよう。行動を起こすと傷つく。だから、行動を起こさないようにしよう。いつのまにか、そうなってしまっていた気がする。
    …だから、つまらなかったのかもしれない。楽しくなかったのかもしれない。
    良くなることって、まず見方を変えることから始まると思うんだ。」

    そうなんです。
    まさにそれ。
    分かっているけど避けてしまう。
    だってその方が楽だから。
    でもそれでは成長しない。
    人からのアドバイスをちゃんと実践できる人は少ないらしいが、自分にできるだろうかと不安になる。

    他にも耳が痛い事、いっぱい書いてあって全部は書ききれませんが、この本を読んで1番良かったのは、

    『人に興味を持つこと』

    を教えてくれたこと。

    私は卑屈で受け身で不満ばかり言っている自己中な輩である事が認識できました( ̄▽ ̄;)
    あかーん!!

    『「僕は興味を持たれない人間なんだ。」と思い込むようになってしまっていた。だけど、違った。自分が相手に興味を持っていなかっただけだった。』

    相手がどう思っているか、決めつけてしまうクセ。
    本心なんて聞かないと分からないのに。

    そんなんもうやめようって、思いました。

    自分が笑顔で接すれば相手も笑顔になる。
    ハズ。

    ビジネスでも日常生活でも、
    言葉の偉大さ、重要さ、伝え方、聞き方。
    この本を読んであらためて大事だと思いました。

  • うつ状態の私には、
    この前向きさは受け止めきれず辛かったです。
    ただ、この主人公の考え方は自分にも
    当てはまる部分が多く、共感できる場面ばかりでした。
     

    HSPについて解説しているものというより、
    自己啓発的な側面が強いです。

    ただ、ストーリー展開になっているので、
    非常に読みやすく、HSPについてご存じの方なら、
    主人公のHSPっぽさに共感できるのではないしょうか。
     
     
     
     
     
     
    ーーーーーーー余談ーーーーーーー
    自分や、今の仕事に当てはめてみようとしましたが、
    今の私には到底できそうになく、
    とりあえず現在の仕事自体や環境が合ってないのだろうと
    改めて思いました。
     
    環境が変わって、体調も回復した際には、
    参考にしたいと思える1冊でした。

  • 自分の損得勘定で考えては何も生まれない。利他一択。相手を知ろうとすること、知る努力をすること、相手の立場に立って行動する。近江商人の「三方良し」の精神は業種を超えてどんなことにも通ずる。

  • めちゃくちゃ良い本だった…
    良い本だった、けど、
    肝心の「HSPサラリーマン」という題名が
    全然合ってなかった(笑)(笑)何故だ。
    多分文中にも一度もHSPという言葉出てきてない。
    でもめちゃくちゃ良い本。
    あと2回くらい読みたいし、
    接客業戻りたくなったな~(笑)

  • 自分が好きになれない人は読んでみて。
    自分もそうだけど、もう一回読んだら何か見えてくるかもしれない。

    ここには答えはない。
    答えは自分で探すものだから。
    人と同じ答えはないから。

    自分。

  • もくじ
    第一章 僕がコミュ症になるまで

    1.話したくないんじゃなくて、言葉が見つからないんだ。
    2.大事な人ほど、大事なことほど、伝えることが怖くなる。
    3.言葉が怖い本当の理由は?
    4.「関係ない。」って言われても…。


    第二章 僕ががんばってきたことに気づくまで

    5.「ラストオーダーです。」を心待ちにしていたのに…。
    6.サザエさんと六本木と会社が嫌い。
    7.「いいね! 」がたくさん欲しかったけど…。
    8.人は、貢献したい生き物
    9.貢献することを諦めた理由は?
    10.なんでやるのかって?やりたいからだよ。
    11.ねえ、どうすれば良いと思う?
    12.悔しいってのは、がんばってないと抱けない感情だよ。
    13.がんばっているのに、結果が出ないのは、能力がないってことじゃない。
    14.人が人を信じる理由。


    第三章 僕が世界の見方を変えられるまで

    15.目的次第で、見えるものが変わる。
    16.どうなりたいか?の先に、どう思われたいか?がある。
    17.欲しいものを伝えないと、誰も何もできない。
    18.なんでやりたいことが変わるんだと思う?
    19.一度決めつけると、その理由ばかり探しちゃう。
    20.嫌な人とばかり過ごしていたら、心がすり減ってしまう。


    第四章 僕が幸せをつくれるようになるまで

    21.僕は、ロボットなんかじゃないから。
    22.これ以上迷惑かけられないから。
    23.最初から、かっこよくできることなんてないんだよ。
    24.新しい行動をする時は、最初はうまくいかなくて当たり前。
    25.諦めるのは、誰?
    26.相手が自分に興味を持ってないんじゃなくて…。
    27.あんなに人が怖かったのに、会いたくなった理由は?
    28.「どうなりたいか?」がわかったから、「どう思われたいか?」が必要になる。
    29.結果を出すための行動を、結果が出るまで…。
    30.僕にファン?ができた。
    31.伝えたいことは、全部物語で。
    32.伝えたい誰かがいるおかげで、伝えたい言葉が見つかる。


    第五章 僕があの人の希望になるまで

    33.営業成績トップよりも、嬉しいこと。
    34.また、僕は一人になった。
    35.自分をナメてるってことは、今まで出逢った人たちのことも…。
    36.わかり合えなかったあの人も、自分と同じだったんだ。
    37.どれだけがんばるか?じゃなくて…。
    38.あなたは、私の希望だから…。
    39.あなたが悲しいと、僕も悲しくて。あなたが嬉しいと、僕も嬉しくて…。

  • こんなにスラスラ読めるビジネス書は
    久しぶりでした。

    「嫌われる勇気」は読解に
    少々時間がかかりましたが、

    この本は物語になっていて、
    スラスラ読めて、大事な部分もわかりやすい!

    そして、私が読んでよかったなあと思えたのは、
    私も営業だからです。

    主人公と仕事での嫌なことが一緒のところが
    多く、凄く共感できました。

    なので、業種は違いますが
    ちょっと真似してみようかなと思えたことが、
    自分的には、結構嬉しかったです。

    「人って貢献したい生き物なんだと思うんです。」
    と言うセリフがあり、
    そうなんだよな〜
    だから会社に入ったんだよな〜と思いました。


    1歩踏み出すを手伝ってくれる本です。

  • 営業ノウハウよりも、考え方、働くとは?顧客思考とは?を表している本だと思った。個人的にはすごく刺さる言葉ばかり。思考が自分と似ているのと、仕事の流れが似ていたから、なおさらわかるし自分を見つめ直すきっかけになった。

  • 読み物としては面白かった。
    ただ、タイトルから受ける印象とは少し違った本。
    HSPというのも特に出てこないし、ノウハウ本というよりは努力で掴み取ったよくある営業マンのサクセスストーリーという感じ。営業以外の職種だとあまり参考にはならないし、私はこの主人公とは違って一向に仕事に前向きになれそうもない。
    ただ読み物としては面白いし感動もした。

  • この本良かった!成長できる人は、「ねぇ、どうすればいいと思う?」って素直に聞ける人。自分がどう伝えるかではなく、相手の言葉をどう扱うかが大事ということが知れた。
    取り入れたい考え方。

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著者プロフィール

株式会社マインドプラス代表取締役。
長崎県西海市生まれ。
幼少の頃、多くの失業者を目の当たりにしてきた経験から、
「働く」ことに強烈にネガティブな思い込みを持つ。

2008年、26歳のときに人脈も実績もないまま、貯金20万円で起業。
ウェブサイト制作業をスタートさせるが、起業から3か月間、顧客ゼロ。
その後、テレアポ等の営業をするも、営業先から邪険に扱われる日々が続く。
「安さ」と「なんでもやる」ということしか
見込み客に伝えていなかったことに気付き、
「価値を届くべき人へ届ける」ために、
ホームページの改善と、SNSをスタートさせる。
テレアポ等の営業を一切やめ、SNSとホームページだけに集中し伝えた結果、
大好きなお客様だけを集客することに成功。起業から2年で恵比寿に事務所を構える。

現在までに講座、スクールの参加者は、経営者を中心に5000人を超える。
2016年から作家業もスタート。
現在は、講師業と作家業を行いながら、「伝えられる方法」「楽しく働く方法」を伝え続けている。

「2020年 『HSPサラリーマン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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