ヤング・アダルトU.S.A. (ポップカルチャーが描く「アメリカの思春期」)

制作 : 藤田 康平 (Barber) 
  • DU BOOKS
4.03
  • (16)
  • (5)
  • (10)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 252
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907583569

作品紹介・あらすじ

たった今、理不尽なスクール・ライフをおくっている子どもたちへ。
そして人生という長い放課後を生きる大人たちへ。

山崎まどか、長谷川町蔵、待望の共著。
圧倒的情報量と、新しい視点で、アメリカのポップカルチャーを斬る!

海外ドラマ、ラブコメ、学園映画、YA小説でわかる、
「スクールカースト」「モテ非モテ問題」「プレッピー」「婚活」…etc.の最先端事情!

イラストレーション:川原瑞丸+多屋澄礼
ブックデザイン:藤田 康平 (Barber)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • カタログ的に映画やドラマが羅列されているのではなく、もちろん映画やドラマのデータもとんでもなく豊富だけど、読んでおもしろくて、知識や情報にあふれかえっている。
    わたしとしては特に、プレッピーの話や、アメリカの大学進学事情や、大人になれないアメリカ人の話がとてもよかった。こういう話、もっと知りたい。
    切り口もユニークで、ほかにYA小説や、音楽の章もあるし、政治の話もあるし、本当にいろいろな角度から楽しめる。アメリカかぶれ、いや、アメリカ文化に興味のある人にはぴったり。

    (いやあちょっとなんだか、こんな本を一冊でもつくれたら死んでもいい、みたいな。うらやましい感じ。って一般人が言うのも変だけど)。


    学園映画とか流行りのアメリカ、いかにも若者向けって感じで50歳のわたしなんて読者としてお呼びでないんだろうなーとひがんだ気持ちがあったのだけれど、そうでもなかった。
    大人になれずに、いつまでも思春期を続けるみたいなめんどくさいアメリカ人にとても共感を覚えるというか。。。。

    (でもね字がものすっごく小さい。老眼にはつらい。A4版くらいにしてもよかったのかも。)

  • 2015年出版。少し古いけど、アメリカのYA映画の理解を深める目的には充分適う。

    「エミリー・イン・パリス」なんとか観終わって、エミリーのピエールへの営業トーク、「私はゴシップガールに憧れるランガルドゥ(野暮)です」(ピエールは「黒幕がダンだと思って最後まで観た」と返答)が気になってgossip girlを視聴した。でもいまいち分からない、と思って思い出したのがこの本だった。

    gossip girl はプレッピー(アイビー・リーグへ多数卒業生を排出する私立のプレップ・スクール出身者のファッションスタイル)の系譜に載っているかと思えば、実はそうでもない。(「プレッピー」自体、初めて知る言葉だった) gossip girlで描かれている生活は成金の生活に近く、ゴシップ紙を愛読し都会やハイブランドに憧れる、地方の白人ティーンをターゲットにしたドラマだった…

    こういう具合の本。

    今までアメリカンスクール独特のルールや感覚を「なんとなく察する」形で視聴していた、自分に反省(自覚はあったけど…笑)。

    本書は、80年代ティーンムービーのマエストロ、ジョン・ヒューズを起点に出版当時までのYA映画について2人のコラムニストの対談の形で語り尽くされている。量も質も間違いない。レイアウトもイラストも良い。すごい知識量。よくもこんなにstraightforward にまとめられたな、と感心して止まない。

    当時の歴史・文化・社会的な流れを頻繁に参照して、それぞれの映画・ドラマが、どういう考えの元にどのような意味を持って世の中に出された(受け止められた)のか、明快かつ歯切れ良く語ってるのもスゴい。その上、これからどういう形のストーリーが主流になるか、というような未来への考察もしている。

    有名映画・ドラマのあらすじの知識も得られるのもタイパ(笑)が良いし、観たことある映画では裏舞台のエピソードが知れて面白かった。

    名前が挙げられている映画・ドラマの中でちゃんと観たことがあるものは1割にも満たなかったけれど、内容理解の障害にはならない。

    映画鑑賞(解釈)の視点をたくさん与えてくれる良本。アメリカという国への理解も、わずかではあるだろうけど、深まったと思う。手元に置いて機会があるごとに読み直したい。

  • あんま知らないな~~~~アメリカのYA事情
    いや、文学のジャンルとしてだけじゃなくて、ポップ・カルチャーとしてもほとんど知らないな~~~~と痛感

  • 憧れる。。これもまた、マイバイブル

  • アメリカのヤングアダルト物ってたまらないですね。プロムとか。

  • 図書館

    読み応えがあった。
    今後アメリカの学園ドラマや映画を観るのが楽しくなるような情報がたっぷり。
    音楽のプレイリスト同じ様にして聞いてみたい。

  • 二人のオタクっぷりが凄すぎる!Gleeについての章が読みたくて買ったけど、他の章も面白く読めた。

  • イーサン・ホークの悪口言ってて嫌でした

  • 文学
    社会

  • 361.5

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

コラムニスト・翻訳家。著書に『オリーブ少女ライフ』(河出書房新社)、『女子とニューヨーク』(メディア総合研究所)、『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)、共著に『ヤング・アダルトU.S.A.』(DU BOOKS)、訳書に『愛を返品した男』(B・J・ノヴァク、早川書房)、『ありがちな女じゃない』(レナ・ダナム、河出書房新社)、『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』(サリー・ルーニー、早川書房)などがある。

「2022年 『真似のできない女たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山崎まどかの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
カーソン・マッカ...
村田 沙耶香
今村 夏子
中村 文則
又吉 直樹
エラ・フランシス...
朝井 リョウ
タヴィ・ゲヴィン...
平野 啓一郎
岸本 佐知子
ピエール ルメー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×