【大型判】二番目の悪者

  • 小さい書房
4.33
  • (16)
  • (20)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 180
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907474102

作品紹介・あらすじ

ロングセラー『二番目の悪者』に大きなサイズ【タテ26センチ×ヨコ18㎝】が新登場です。
読み聞かせにぜひご利用下さい。帯にタレントのイモトアヤコさんからの推薦コメントを掲載しています。
A5判(税込1540円)も引き続き好評販売中です。

【あらすじ】
金色のたてがみを持つ金ライオンは、
一国の王になりたかった。
自分こそが王にふさわしいと思っていた。
ところが、街はずれに住む優しい銀のライオンが
「次の王様候補」と噂に聞く。
ある日、金のライオンはとんでもないことを始めた――。
登場するのは動物ばかり。人間はひとりも出てきません。
けれど1ページ目はこの言葉から始まります。
「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 絵本??って図書館で思わず言ってしまいました。
    大きい!
    一年くらい予約していた本。

    今色々なところで問題になっているテーマ。
    『考えない、行動しない、という罪』(表紙より)
    最初に噂を流した人、ソースを確認せず聞いただけで見たように他の人に伝える人。その結果で人生が狂ってしまう人。
    いつも正しい声は届きにくい。
    言葉の持つ恐ろしさ。
    民意とは。

    少ない文字の中に考えるべき事がたくさん書いてある本でした。

    10分あれば読めます。

  • 昔からあるような世界観の中に、今の社会における問題が見事に描かれている。

  • 「二番目の」の部分が何より大事なんだ。
    意図したものであってもそうじゃなくても、流れ出してしまったものは元には戻せない。知らなかった、そんなつもりは無かった、後からどれだけうまく言い逃れたとしても、まとまりが出来上がってしまえば抗うことは、ほぼ不可能になる。

    愚かだったのはライオン。…本当に?
    思考することをせずに浮かんだままの感情を口にしてしまった愚か者は誰?

    『言の葉』。一葉の葉が舞うためには木の幹があって枝がある。この木を作るのは自分だ。
    最後のページを読み終えて、閉じるまでにそんな事を考えた。

  • sns が大きな影響を及ぼす現代で、考えさせられる内容

  • 読み終わったときに考えさせられる、大人の絵本。

    と、いつも聞いているビジネスEnglishのPodcastで紹介されていたので興味をもち、読んでみた。

    深い…
    そして重い。
    読み終わって、絵本を閉じると目に入ってきた表紙の言葉:
    「考えない、行動しない、という罪」

    まさにそれ!

    私は、何でも人のせいにする人が大嫌い。
    そういう人はたいがい、自分で考えようとしない。
    人に押しつけて、そして、逃げる。

    自分で考えたり確かめたりせずに、
    人に聞いた話だけを広めるのは、
    こんな風に自分にも返ってくるんだ、と
    そういう人たちにぜひ読んでもらいたい…

    もちろん、自分自身もそうならないよう、
    自戒のための一冊に。

    自分の目で確かめること。
    確信を持ってものごとにあたれば、
    自信を持って進んでいける。

    …ということに考え至らせてくれた、
    とても良い大人の絵本でした。

  • 本当に、自戒しなくては。
    今やプロパガンダのみならず、ふつうの人ですら フェイクニュースを世に出すのだから。
    何の脈絡もない大嘘を、しれっとつぶやく人がいることについて、子供たちと話し合ったことがある。なんでそんなことをするのか、と。子供たち曰く、「いいね」が欲しいからだそうだ。別に悪意があるわけでもなく、ただ 人の注目を集めそうな話をでっち上げるのだとか。そんな形で承認欲求を満たして、…満たされるのか?

  • 金のライオンと銀のたてがみをもつライオンの話、
    真実は何か、きちんと確認して自分で判断することが大事だと教えてくれる。
    どのように生きるかを教えてくれる絵本。
    深い 深い。

  • みんながうわさが本当か確かめずにみんなに伝えてしまったせいで大変なことになってしまったから、自分も気をつけようと思いました。

  • スナフキンが言っていた。
    「僕は自分の目で見たものしか信じない。」

    噂話に躍起になって真実を見ようとしない愚か者になるな。悪者同然にならないように。

  • 5分で読める

    情報に溢れる世の中で真実を見極めるために必要なことを教えてくれる絵本です。
    両親に贈りたいと思いました

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

詩人、絵本作家、作詞家、翻訳家。言葉遊びの分野でも活躍中。
詩集に『植星鉢』(土曜美術社)、絵本に『おおきなけやき』(鈴木出版)、
『ひだまり』(光村教育図書/産経児童出版文化賞産経新聞社賞)、
『みどりのほし』(童心社/児童ペン賞絵本賞)、
翻訳絵本に『でんごんでーす』(講談社)などがある。

「2022年 『まるがいいっ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

林木林の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×