ちくわぶの世界

著者 :
  • ころから株式会社
3.45
  • (2)
  • (8)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 82
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907239480

作品紹介・あらすじ

東京の「東側」では、いまもおでんの具として欠かせず、昭和の駄菓子屋では必須アイテムでもあったちくわぶ=竹輪麩。その知られざる歴史、製造工程、売られ方、そして400種類におよぶちくわぶレシピを惜しげなく公開!
ちくわぶを愛しすぎる著者による、これまでにない「ちくわぶ大全」です。

完全書き下ろしで、2019年ちくわぶの日=10月10日発売!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 我が家ではあまり食べないちくわぶ。筆者のちくわぶ愛に圧倒される。
    当たり前だけど、各メーカーで食感、味など違うらしい…小麦粉の固まりというざっくりとしたイメージしかなくて申し訳ない気持ちに。
    しかしそうはいっても、おでんにいれるぐらいしかないのでは…、と思ったら、巻末に色んなアレンジレシピが。
    ピンチョス系のおつまみや細く切って麺にしてみたり、色々奥深い。特にちくわぶカヌレは、案外食感がカヌレに近いし美味しいのかもしれない、と思った…誰か作ってくれないだろうかw

  • おでん種として、東京を中心にごく一部の地域でのみポピュラーな「ちくわぶ」を紹介。

    私が子供のころから好きだった具の一つなので、本書のようなちくわぶLoveの本が世に出たことをとてもうれしく思う。
    もしかしたら、世界初のちくわぶ専門書ではないだろうか。

    内容は、ちくわぶメーカーへの取材とその製造方法、ちくわぶの自作に挑戦コーナー、ちくわぶの歴史を探る、全国おでん種分布、ちくわぶ愛好家のクレイジーケンバンド、ギタリストの小野瀬雅生と著者の対談、ちくわぶレシピ等々、本書の厚さは薄いながらも充実の内容。

    加えて、表紙のイラストも素晴らしいし、本書内の写真は元有頂天のギタリスト、ハッカイが撮影しているところも素晴らしい。

    ちくわぶ好きの人はもちろん、ちくわぶって何?という人にもぜひ一度読んでいただきたい!

  • 東京の下町のおでんに入っている“ちくわぶ”とは?
    一冊丸ごと“ちくわぶ”の世界をご賞味あれ(^^♪
    1本目 ちくわぶの生まれる場所・・・ちくわぶメーカーのレポ等。
    2本目 ちくわぶの愛され方・・・東京・下町のおでん屋レポ等。
    3本目 ちくわぶの来た道・・・発祥や歴史、場所との関係等。
    4本目 全国の粉もの文化・・・小麦、粉もの食、全国のおでん等。
    5本目 ちくわぶで遊ぶ・・・クレージーケンバンドとちくわぶ!
    特別付録・・・ちくわぶの美味しい食べ方とレシピ集。
    コラム有り。ちくわぶキャラやちくわぶグッズも。
    漢字で書いたら、竹輪麩。
    表紙から中身、そして裏表紙まで、ちくわぶ尽くしの本です。
    東京近隣県出身の私の家のおでんには入っていませんでした。
    30歳代過ぎでの初体験・・・う~ん、小麦粉のかたまり?
    ・・・なんて、よく知らない“ちくわぶ”について、この本では
    手を変え、品を変えて、丁寧にレクチャーしてくれます。
    同じようでも違う、製法・材料等、メーカーのこだわり。
    こんにゃく屋とちくわぶの関係とは。
    日本各地(一部だけど)のおでん種、粉もの食と小麦粉の関係。
    ちくわぶの歴史。クレージーケンバンド小野瀬氏との対談。
    そして、レシピの数々・・・マツコ絶賛のカヌレ、作ってみようかな?
    くまくらさんの題字と装画の彩り、本の角が一か所丸い等、
    装丁にも工夫があって、なんか可愛い。ちくわぶも可愛くなる(^^♪
    ちくわぶに対する認識をちゃぶ台返ししてくれる本でした。

  • ちくわぶを初めて食べた時はガッカリした。練り物かと思って口に入れたら、あのニチャッとした食感。これがちくわぶか。ちくわぶって竹輪の仲間じゃなくて生麸の仲間だったのか!竹輪って名乗るな!とちょっとムカッとした。
    今では結構好きでおでんには必ず入れるが、おでん以外で食べたことはなかったし、食べたいとも思わなかった。
    しかし、この本で考えを改めた。

    この表紙だし、「ちくわぶ」って地味なローカル食品を面白おかしくおちょくるようなサブカル系の本だろうと思ったが、ちくわぶの本というだけでも珍しいので読んでみた。まあはじめは確かにおふざけっぽいのだが、メーカー訪問あたりから著書の本気が伝わってきた。コンビニおでん食べくらべなんかは誰でも思いつきそうだが、ちくわぶ発祥の歴史に迫り(国会図書館で調べている)、小麦の世界分布から日本の「粉もん」文化、おでん種としてのちくわぶなど、様々な面からちくわぶを捉えている。(おでん以外の食べ方、ちくわぶレシピ集もあり。)
    これ、東京の子どもの自由研究にいいんじゃない?とすごく思ったけど自由研究って夏休みにするのよね。残念。
    ちくわぶなんてどれも同じだろうと思って、メーカーなんて意識したこともなかったが、塩を入れるかどうか、小麦粉のブランド、製造方法、味、食感、形など本当に多様で驚いた。今度買う時はどこのメーカーのものか確認しよう。
    ちくわぶクッキングについては、薄く切って揚げるちくわぶチップスや焼いたちくわぶピンチョスはおいしそうだけど、ちくわぶのから揚げやちくわぶカツ丼は、食べさせられたらちょっと暴れる。ちくわぶは脇役でいて欲しい。というか、肉の代わりにはならないと思うけど。食べてみたらすごく美味しいかもしれないが、ご飯の上にちくわぶカツを乗せるなんて、そんなのやだ。
    でも、これだけちくわぶを愛して、広報活動を行っている著書には敬意を表します。

  • 東京北区赤羽、がちくわぶの聖地だそうだ。
    柳家喬太郎の落語に出てきたが演目が思い出せない。
    馴染みがない食材なのだが、ちょっと食べてみたくなった。
    歴史も詳しい。

  • ちくわぶよりもつとぶ派の私にも面白かったのだから大したもの。白ちくわが元ネタというのはありそうな話。こういうのは結構絵との相性が大事な気がする。ちくわぶの茫洋とした感じと猫の絵がよく合ってる。製造元リストはすごい。こういうののせるには相当に度胸が必要なはず。

  • ゆるい表紙とちくわぶに釣られて気になりすぎて読む。

    ちくわぶと言うと私自身そこまで注目したことはないし好きかと言われると「そうでもない」と答えていました。この本を読むまでは…本自体もとても面白かったです。

    今ではスーパーに行けばちくわぶが気になってしまう。おでんの季節も来たので尚更です。

  • 正直,ちくわぶは苦手な食材で…じゃあなんで手に取ったかというと,「愛に溢れ過ぎてて」思わず…と(笑)
    そして巻末のちくわぶレシピは新しい世界を拓いてくれた!意外と,美味しいじゃん!ちくわぶ!

  • ちくわぶ研究家(そんなもんあるんや)による、ちくわぶ愛に溢れた、ちくわぶの啓蒙書(そんな分類はないけども)。口絵の「ちくわぶのカクテル」についた文言"ちくわぶは飲み物です"は、ニヤってなる。
    普通に食べていたので、ちくわぶが東京ローカルとは知らなかった。東京のちくわぶ三大メーカーとか(いや知らないし)、ちくわぶの日が10月10日とか割とどうでもいい情報は雑学系の王道というか飲み会の雑談ネタにぴったりです。
    小麦粉と水だけでつくるので、ヴィーガンの方にもいいでしょうし、中東の方にも意外に売れるかも知れませんね。

  • マツコの知らない世界でお見かけしてから気になってはいたが、別の本買いに行ったら偶然その斜め下に置かれているのをみて衝動買い。/抱腹絶倒のちくわぶグラビアからはじまり(ちくわぶが入っているとは思うまい、クリスマスはちくわぶで決まり!、フランス語ではティックワヴゥといいます)、ちくわぶメーカーに取材して製品ごとの違いをあきらかにしたり、豊富なちくわぶレシピ披露、
    日本全国おでん種比較、自分で作ってみたらやっぱり店で食べるのが一番!て結論だったり、クレージーケンバンドのメンバーとちくわぶ対談したり、ちくわぶ愛てんこもりの楽しい一冊でした。/炭水化物のご飯に、炭水化物のちくわぶが、炭水化物のパン粉で揚げてのっけてあるっていう、ちくわぶカツ丼/一時期唯一のちくわぶの起源とも言われた、白竹輪=魚のすり身を棒に巻きつけたもの、かまぼこの原型/大阪で人気のおでん種 コロ=鯨の皮と、さえずり=鯨の舌、あたりは食べてみたい!

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1969年、東京都足立区生まれ。幼少期よりソウルフードのちくわぶを愛する。が、その知名度の低さと、都内でも「おでんのみ」の扱いに憤慨し、2011年から「ちくわぶ料理研究家」に。作り上げた「ちくわぶ縛りのレシピ」は400種類にのぼる。本書は初の単著。

「2019年 『ちくわぶの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×