新対話篇 (ゲンロン叢書)

著者 :
  • 株式会社ゲンロン
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本棚登録 : 259
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907188368

作品紹介・あらすじ

ソクラテスの対話をやりなおす――
哲学と芸術の根本に立ち返った本格対談集

東浩紀が2012年以降に行なった対談・鼎談から、
哲学と芸術をテーマとするものを厳選し集成。
対話というもっとも古く原始的な方法で人文知の再起動に挑む10章。
飴屋法水・柳美里との語り下ろしを加えた決定版。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆるポリコレリベラルからは異端視されている人たちとの対談で楽しく読んだ。梅原猛や加藤典洋を読んでみたくなった。罵倒し合いながらも断絶しないような議論がもっと読みたい。


  • 自分1人で考えるより、対話することで、より考えが深められるということ再認識した一冊です。
    最後の鼎談で飴屋さんが話していた、個の限界、単数の限界があり、だからこそ柳さんと組むことで複数になる意味があるという話しが好きでした。
    対話を怖がらな者でありたいです。

  • 東浩紀さんの本は、テーマパークと地球に次いで2冊目だが、まぁ、哲学者だからわからないところは随所にあるのだけれど、今まで54年も生きてきて、初めて知ったとか、そんな見方があったのかとかいう、新鮮で刺激的な話を読むことができるので、大変面白い時間だなと思う。

    この対話集も、安くはないから、ツタヤで散々迷って買ったのだけれど、すごく知的好奇心を満たしてくれた本だった。

    でも、それぞれの対談が面白くて、それぞれもう少し長く読みたいなと思ったのは自分だけだろうか?

  • 論理的に白黒つけがちだけど、もう一度立ち止まって、リアルに向き合って再考してみようという思想が通底している。確かに兎角極端に走りやすく、細部がなかったことになってしまいがちな現代だからこそ、もういちど大事何かを忘れてきたんじゃないかと探すこと、探し続けることが必要なんだなと痛感した。

  • ゲンロンの空間の作り方がためになった.pp.214-6 「フリッパント」(不真面目) p.135, 199がキーコンセプトに感じた.

  • 東浩紀又はゲンロンファンなら。
    さすがに対話編の更新を名乗るほどの重沙の書籍ではない。読みやすいいくつかの対話イベントの書籍化。

  • (5/7)
     白楽天のくだりからもう面白い。
    表紙かっこいいね。

    ・・・・・
    (6/16)
    ゆっくり読んでます。
    【コレクトネスはジャスティスの頽落形態】
    というのには「おおー」と膝を打ちました。

    ・・・・・
    (6/24読了)
    すべての対話が面白かったが、やはり本書で初めて知るような刺激的な事柄が多かったのは、五木寛之氏、原武史氏との対話だった。
    大いに頷くことが多かったのは國分功一郎氏だった。
    全員の著作にいずれ触れられればいいなと思う。

  • ジャスティス(正義)とコレクトネス(正当性)に含まれる時間軸の違い。観光客と中動態。ふわふわとギシギシ。誤配と家族。

    今はもう亡くなってしまった、梅原猛さん、加藤典洋さんとの対話がとても良かったのと、あいかわらず國分さんとの対話は本当に面白い。

  • 新年号が「令和」に決まったというニュースを聞いたときには、強い違和感があった。
    そんなに戦争がしたいのか、と。
    世間的にはそういう感想は出てこないようだったが。

    原武史さんとのトークの冒頭で、
     東 なるほど。「令和」には、天皇が強い時代が戻ってほしいとの期待が込められている。
    と、間接的な表現ではあるけれども、世間ではタブーになっている(らしい)ことを語っている、と。

    そのトークのラストで、
     原 同じように、天皇制を続けるかどうかも、本来は国民が決めるべきです。
    と語られているのだけど、やっぱ皇族は「人に非ず」なままなのね…

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著者プロフィール

1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』など。

「2023年 『ゲンロン15』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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