発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート

  • ジー・ビー
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本棚登録 : 216
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784906993758

作品紹介・あらすじ

■発達障害の当事者によるリアルなノートを公開し、実物も掲載!
著者の「ななしのうい」さんは、夫と結婚して半年後に、発達障害(アスペルガー症候群とADHD)であることが判明。それからは日々、自身や夫婦の間に起きたトラブルの事例や会話、原因・対策についてノートに記録し、ツイッターにアップしています。ツイッターにアップしたノートの画像に対し、6万以上の「いいね」&2.5万以上のリツイートがつき、発達障害の当事者やその家族だけでなく、広く一般の方から多くの反響を呼んでいます。

■発達障害に関する既刊本との違い
発達障害の本は既に多くありますが、その殆どはざっくりとした事例を紹介するにとどまっていたり、具体的な原因や対策が書かれておらず、今一つ踏み込んだ内容には到っていません。その点、本書は発達障害の当事者が書いたノートを公開するという他にはない構成で、当事者ならではのリアルなエピソードや、主治医からのアドバイスがまとめられています。
また、本人のみの考え方や生き方で完結してしまい、周囲の人(パートナーや家族)との具体的な関わり方がわからないという難点があります。
そこで本書では、妻が発達障害という夫婦の立場から、二人のリアルな関わり方、ともによい関係を築きながら生きるための方法、夫が普段から気を付けていることや夫からの視点も盛り込んでいます。

感想・レビュー・書評

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  • 専門家ではなく、当事者の視点での発達障害への対応が記載されているところが、これまで読んだ本にはなかったところで、参考になりました。

  • ・手書きのノートがそのまま掲載されている
    ・夫がすごいと思った
    ・章ごとにテーマが別れていて読みやすい
    ・愛着障害もあるようなので二重でつらそうだった

  •  発達障害当事者が自分の生活というものについて書いた書籍って今までなかったと思う。私自身が発達障害の診断を受けているということもあって、関心を持って読みました。
     日常生活でのあれこれという、私自身が一番知りたかったところが細かく書かれていて、「あ、そうか、このようにやっていけばいいんだな…」という気づきが多くありました。
    これからの生活の参考書的存在です。

  • すごくきっちり書いてる。ここまで自分のトリセツが書ければ、定型発達の人でも役立つに違いない。

  • なかなかなかった本で
    興味のある人は一度読んでみてはと思う。

    発達障害だからで片付けるのではなくて
    きちんと症状を分析して
    考えや状況を書き記し、
    これからのためにどうしたらよいか
    改善のためにきちんと向き合っている。

    働いて、仕事ができて褒められて、
    褒められるのが嬉しくて、
    褒められたくて、もっとがんばる。
    100%の力で頑張る。
    がんばることは苦痛じゃないのに、
    何故か体調がおかしくなっていって
    仕事が続けられないという循環に
    陥ると書いてあった。
    全力で働いてない人に
    迷惑をかけられるのが
    イライラするとも。

    体調までは悪くならないけど
    私も同じようなタイプだと
    思いました。


  • ……
    純粋にこういう方もいるのか、
    そしてこういう方と、あえて一緒に暮らしたいと
    思う方もいるのかという視点を持てました。
    ご本人が苦労されてきたことはぎっちり書かれていますが、
    夫さんはじめ、元同僚の方々はどういう思いをされてきたのか
    そちらに興味を持ちました。

    ここまでの方と近い距離で生きるのは、お金をいただいても私は遠慮したいという感想です。批判ではなく、私自身のキャパシティの問題です。

    他者のケアが生きがい、とも感じられる「理解ある」夫さんをただただ尊敬します。

    とにかく視野が広がりました。

  • 発達障害関連本を色々読んだ中で、実際の困りごとや日々の生活に軸を置く本を読んだのが初めてで興味深かった。検査結果も開示しているためどういったことが困難かイメージしながら読めて、(惚気的な内容も含め)ご家庭の内情が具体的に示されていた。専門家の本や対処方法が軸の本と違う目線で参考になる本。お幸せに!

  • 自分に似ている部分、自分が相手にしがちな部分がそれぞれあって発達障害関係なく意識するのが大事なポイントが多かった。
    「どうして?」に対して必ず答えがあるわけではない は本当に納得。ノイズキャンセルヘッドホンについては早く知りたかった!

  • これは、人が人と真摯に向き合いながら生きるにはどうしたらいいか?を真っ直ぐに考えて書いてある本でした。障害の有無に関係なく、読んで良かった。

  • 当事者である、ななしのういさんが自らの特性と向き合う為に描いたノート。
    ASDとADHDの特性に加えてお母様との関係性から生じている愛着障害。
    そして旦那様との出会いと、好きな人と一緒にいる為の折り合いの付け方。
    自己理解と他者理解。教科書に書いてある内容をよりリアルに切り取ってくれた貴重な一冊。
    常々感じている相手との関係性や理解者の存在がどれだけ大事な要素であるかを証明してもらったような気がした。

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著者プロフィール

ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)とADHDを併発。結婚して半年後に発達障害であることが判明し、それからは自身や夫婦の間で起きたトラブルや原因・対策、メンタルクリニックでの治療記録などをノートにまとめて公開。発達障害の当事者ならではのリアルで、わかりやすくまとめられたノートは多くの人の反響を呼んでいる。

「2019年 『発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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