- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906905157
感想・レビュー・書評
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その時代の本を知れば、その時代のしおり・ブックマークもわかる。
本の歴史の中で登場した様々なしおり・ブックマークを語る。
・世界編 ・日本&北東アジア編 ・特別付録
・しおりギャラリー
・「しおり・ブックマーク」参考図書・資料リスト
本そのものの歴史だけでなく、本の材料や図書館、文字、
印刷、製本、装幀、読書、辞書、書斎等を詳らかに辿り、
生活や宗教などでの本の形状の違いに付随する、
その時代のしおり・ブックマークについてを紹介しています。
確かに、巻子本と冊子本や、教会の大型聖書と托鉢修道士の
持ち歩く聖書では、しおり・ブックマークの形状が違います。
また、雑学的な本に関するエピソードが面白い。
漱石がイギリスから持ち帰ったブックマークを、栞の名称で
小説に登場させたこと。そのブックマークが現存していること。
ある作家はブラジャーをしおり代わりにしたこと・・・等々、
蘊蓄溢れるエピソードが好奇心を大いに刺激してくれました。
そして、なんといっても、本文のあちこちに散りばめられた、
カラー画像のしおり・ブックマークの数々の素晴らしいこと!
しかも、自費出版という心意気にも感嘆!
読んで良かった・・・買って手元に置きたくなりました。 -
貴重な資料。カラーの図版が嬉しい。しおり収集家がいることに驚き。コラム的な文章もスパイスがきいている。
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九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1273763 -
本そのものや活字について書かれたものは多いですが、栞とは盲点でした。海外ではコレクター同士の交換会が行われているなんていいですねぇ~。豊富な写真を見るだけでも楽しいのは勿論、様々な角度から栞、ひいては本全体を見渡した素晴らしい一冊。