権力と音楽――アメリカ占領軍政府とドイツ音楽の「復興」

著者 :
  • 吉田書店
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905497776

作品紹介・あらすじ

ドイツの「音楽の戦後処理」とはなんであったのか:芸術と政治の一断面。

感想・レビュー・書評

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  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
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    ドイツの「音楽の戦後処理」とはなんであったのか。芸術と政治の一断面。
    (出版社HPより)

  • これはすごい本でした。私的には今年出会った本、ナンバーワンでした。ドイツ占領期の音楽のお話。国際政治とか、外交とか疎い私ですが、文化がこうやってグローバルにフレーミングされていくのか、と。これをきっかけにもっと政治の歴史とかも勉強しなきゃなあ、と思いました。目配りが多岐にわたっていて、洞察の深さに心をつかまれました。そしてとにかく、文章が好き。物語みたいにうつくしい。

  • 2019年12月9日図書館から借り出し
    全316頁中、236頁以降が注と索引というすごい構成にびっくり。注にまで索引が及んでる。本文は228頁まで。割と速く読めそう。
    想定以上に中身が薄くて驚いた。本は本から作られる見本のようなところがあり、しかも評価部分がかなり一方的な思い込みで、十分な論証が行われていない。叙述の日本語も、いささか表現力の不足もマイナスに作用している。
    最大の問題は、50年代から60年代に一斉を風靡して前衛音楽への支援を全く触れていないこと。そのピークを紹介したのが70年の大阪万博であったのだが、パトロネージの削減とともに衰退していく様は、まさに権力との関係を論じるにふさわしいはずななのに。中途半端に下世話で周知のフルトヴェングラーにページを割いたのはウケ狙いとしか思えない。

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著者プロフィール

1970年生まれ。東京大学文学部卒業、早稲田大学政治学研究科修士課程修了、東京大学総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。
筑波大学准教授などを経て、中央大学法学部、成城大学文芸学部など、非常勤講師。
専門は、国際関係史、現代文化論。

「2019年 『権力と音楽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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