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- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905342052
作品紹介・あらすじ
日本の神話のいちばん深いところにあるのは、火山をめぐる記憶である──。戦後まもなく刊行された『火山と太陽 古事記神話の新解釈』は、古事記を火山神話として読み解いた論考として、一部で注目されたものの、長く忘れられていた。著者はロシアの革命家であり、日本への亡命者アレクサンドル・ワノフスキー。『火山と太陽』の復刻に加えて、専門家による解説、ワノフスキーの評伝などにより、亡命ロシア人の火山神話論を多角的に紹介し、日本列島の歴史と精神文化において、火山とはどのような存在であったのかを探る。
感想・レビュー・書評
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4月に発生した熊本地震の後、この本を知り興味を持ち、しばらくして手にした。
古事記、日本書紀には疎く、ワノフスキーの著作を収録した第一部は読むのに苦労した。
第二部、第三部、第四部と読み進むうちに理解が深まり、再度第一部を読み返すと得るものが多かった。
その中でも本書の編集者による第3部の評伝は特に興味をひいた。ロシア革命期のレーニンとの活動や、同時代にいた北一輝との考察、南満鉄の調査部にいた嶋野三郎との交流など、ワノフスキーという不思議な人物を強く印象つけられた。
ここのところ、伊豆での群発地震が続いているが、相模湾の先に見える大島の三原山が不機嫌な煙を吐かないか気になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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