顔ニモマケズ ―どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語
- 文響社 (2017年2月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905073642
作品紹介・あらすじ
「夢をかなえるゾウ」「人生はニャンとかなる!」「スパルタ婚活塾」などの著者・水野敬也は、
思春期のころ、醜形恐怖という外見への執着に悩んだ経験があります。
それ以来、外見へのこだわりや劣等感は幸福を大きく左右する問題だと感じており、
「見た目問題」に興味を持つようになりました。
そして、NPO法人マイフェイス・マイスタイルの協力のもと、
見た目に傷やアザなどの症状を持つ「見た目問題」当事者の方たちと会話を重ね、
外見から生まれる仕事や恋愛の問題をどのように乗り越えていったのかを学んだのです。
その結果、彼ら・彼女らが問題を乗り越えたプロセスは、
自分の外見に悩む人だけではなく人生の様々な悩みに応用できると確信し、今回の本が生まれました。
本書は、特に次のような問題を抱えている人にとって、生きるヒントを与えてくれます。
□ 年齢を重ねることで自分の魅力が失われているんじゃないかと不安になっている人
□ 「人からどう思われているか」が気になってしまう人
□ 周囲の人間関係に悩んでいる人
□ 就職や仕事のことで悩んでいる人
□ 恋愛に自信を失っている人
□ 自分の欠点やコンプレックスが気になる人
□ 他者とのコミュニケーションが苦手な人
□ いじめに悩んでいる人
□ 外に出るのが億劫で部屋に引きこもりがちになっている人
□ 「やりたいこと」や「好きなこと」が見つからない人
□ 今の自分の環境や状況を変えたい人
□ やりたいことがあるけど勇気がなくて踏み出せずにいる人
また、本書に登場する9人の人生に起きた出来事と、
多くの問題を乗り越えて幸せをつかんでいく過程は、感動的な「物語」でもあります。
ときに、ユーモラスな口調で語られる物語を味わいながら、
仕事や恋愛、人間関係などの問題を解決する多くのヒントが得られる本です。
感想・レビュー・書評
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ベストセラー『夢をかなえるゾウ』の著者、水野敬也さんは思春期の頃、美容整形を考えるほどの深刻な‘醜形恐怖’に悩んでいたそう。
そんな過去を持つ彼が病気などで‘見た目問題’を抱える9人にインタビュー。
なんというか、作りが親切設計。フレンドリーな本です。
ちょっと難しい漢字にはふりがながふってあるし、インタビューのあとに取材後記や‘○○さんから学んだこと’という、まとめが付いていて、内容が分かりやすく整理されています。
本を読みつけない人、見た目が気になってくる思春期の子にもちゃんと読めるように工夫されている。
インタビューされている人々の笑顔を見ながら彼ら彼女らの言葉を読むと、やはり人間は見た目じゃなく中身だな、と思います。最初、奇異に見えた見た目が魅力にしかみえなくなってくる。
‘見た目問題’だけじゃなく、コンプレックスのある全ての人に生きるヒントになる宝物のような言葉がいっぱい。
誰にも相談できない人も、本になら相談できると思います。
章の最後にインタビューされた方が写っていない写真がある。なんの写真だろう...と頭を捻った後、あっと気づいたときは感動しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本で紹介されている内の1人が私の親戚にいます。
その人はそれを特別気にするでもなく、またその家族もその人を特別扱いするでもなく、本当に自然に受け入れているように思えました。
私もそんなその人を特別に思ったことはなく、単なる個性の一つと捉えていました。
いじめを受けやすかったり、街中でも他人からじろじろ見られたり、、未だ窮屈で生きづらい世の中だと思います。
それを乗り越える強さを身につけたここに載っている9人の方々は本当に尊敬すべき方々だと思います。
見た目にコンプレックスを持つ全ての人に、勇気と希望を与えてくれる本です。 -
顔や外見に症状を持ち、悩みながらも幸せに生きている9人のお話。
みんな強く、大きい心を持っている。勿論、最初からそうだったわけじゃない。自分に自信をなくしたり、世間を拒絶したり…いろいろな悩みを抱えていた。ある出会い、ひと言などがきっかけとなり、自分と自分を取り巻く状況に対する考えが変わっていく。ある人は好きなものに没頭し、ある人は困難なものに挑戦する…。
私達ほとんど誰もが悩みを抱えている。
彼らの言葉や生き様は、そんな私達に、悩みに上手く向き合う方法を教えてくれる。
悩みや問題が無くなることはないが、立ち止まっても又歩き出せる…そんな力強い言葉だ。 -
見事なまでの
開き直りという強さがありました
9人それぞれ 方法は違っても
ただ単に諦めているのではない
悩みの山を乗り越え 前向きに生きてる姿には
本当に感服いたしました -
見た目はとっても重要。だからこそアイドルだって俳優だって大抵は美形です。スポーツ選手だって美形の方が人気です。それは仕方が無い事だし僕だって見目麗しい方に目が行ってしまいます。
僕自身自分の容姿に全く自信が持てず生きてきましたが、それでも平均値を上下させた中の下の方をうろちょろしているだけで、この本の方達のように人目を引いてしまう容姿なわけではありません。
この本でインタビューを受けている人達は、色々な障害によって顔の見た目が人と違っています。写真も載せてくれているのでどのような容姿で生きてきたのか分かります。インタビューを読むとどれだけの事を通過してここに立っているのか気が遠くなります。普通の顔だったらと思いながらも、そこで止まらずに努力を重ねている姿に本当に胸打たれます。何故乗り越えたと書かなかったかというと、皆まだ乗り越えてはいないからです。現実と折り合いをつけながらなんとかここまで来たというのが分かるので、軽々しく乗り越えたという言葉がつかえないのです。
文章からでも伝わってくるのは人間的魅力と、出会いを大事に育てていく忍耐力です。ここに出てくる人々は努力と前向きな精神を持ち合わせた稀有な例なのかもしれません。しかしこれは障害を持っている人だけではなく、自分に自信が持てず前に進めない人にとっても是非読んで頂きたい本であります。
僕も読んでいて物凄くパワーを貰いました。 -
彼らのような辛さも覚悟も強さもないけれど、生きる(あるいは、生きてゆく)道筋や楽しさや、それらを幸せに変える術を教わった。そして感じた。人生は、己の覚悟や考えや発信や、受け止めかたや対峙、あるいは順応性、明るさ、少しのあきらめと感謝…そういった諸々の集合体だ。どう使いどう生きるか。わたしも笑って人生を過ごせる人になろう。
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この本を読んで「"自分の悩みなんてたいしたことないな"と思うことは違う」と、本の中の「自分の悩みを人と比べる必要はない」という言葉に気づかされました。
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見た目が変わっていようが内面は私たちと何も変わらないし、深刻さの程度は違うかもしれないけど同じような悩みを持っているし、その見た目も含めてその人らしさなのだと思った。
自分が思う自分のコンプレックスも自分らしさだし、相手のいいところも悪いところも全部相手らしさ。全肯定はできなくても、全部受けとめてみることで変われることもあるのかな -
悩みの捉え方を変えることで折り合いをつける
外に出て色んな人と関わり好きなことを見つける
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悩みの本質なんて物は無くて、捉え方で悩みって変わるんだな、変えられるんだなって教えられる。引き篭もってないで、外に出て色んな人と関わることが大事なのかも。いまはコロナであれだけど