LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方

  • 文響社
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感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905073628

作品紹介・あらすじ

本書は、「生存戦略」がテーマのビジネス書。一味違うのは、動物たちの知られざる生態から、より人間らしい生き方を学ぼうということです。
週刊少年サンデーで連載の奇才漫画家・麻生羽呂氏、そして、生物学の天才・篠原かをり氏解説による、異色の「漫画」×「生物学」×「ビジネス書」です。
「イルカがジャンプをする3つの理由」「ナマケモノが実践しているお釈迦さまのような生き方」など、楽しくも深い世界をお届けします!

感想・レビュー・書評

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  • 「生き物」をテーマにしたビジネス書。人間以外の動物はどのような戦略で生き残ってきたのか? 人間の知らない生き方から、「より人間らしい生き残り戦略」を学ぶ本。

    例えば、ある種のペンギンは氷の上から海に飛び込む際、最初に仲間の一匹を蹴り落とす。その戦略とは?
    例えば、猫が飼い主の目をじっと見つめてくる行動。その愛くるしさの裏で何を考えているのか?
    など。

    ペンギンは天敵がいないかを確かめるため蹴り落とされるわけだが、その一方、蹴り落とされた方は最も多くの餌を得るチャンスでもあるわけで、転じて未知の領域や新しいビジネスに挑戦する人は「ファースト・ペンギン」と呼ばれるのだそうだ。

    それと…猫ってやっぱ悪いヤツ…と犬派の僕は深く納得しました。

    全20種類の動物について、マンガと解説でまとめている。
    ビジネスに役立つか?と問われると正直微妙ではあるが、単純に読み物としてとても面白い。ゴリラの優しさとか、ナマケモノの諦観とか、キリンの見かけによらぬ強さとか、その動物の見方がガラっと変わることうけあい。

    章末にある豆知識も笑える。

  • いろんな生物の生き様を漫画で示し、(無理矢理)人間への教訓に結び付けています。
    例えば、ネコからの教訓だと「大事なのは、好かれようと取り繕うことではなく、自分のスタイルをもつこと」となります。

    20種類の生き物たちについて、6ページの"漫画"、2ページの"解説"、1ページの"豆知識"で構成されています。
    ビジネス書とオビに書いてありますが、ビジネス書ではありません。

    さらっと書かれているプチ情報に初耳のことが幾つもありました。

    リスが尻尾を日よけにしたり、寝るときの枕にしたり、敵の攻撃をかわすために自切する事実に至っては驚愕でした。

    ラーテルという恐ろしい小型哺乳類の存在も知って、日本に生息していなくて良かったと思ったり、
    そこら中にいるダンゴムシが甲殻類でエビやカニの仲間だということや、ダンゴムシは交替性転向反応といって右左右左と方向を変えながら歩くことも初耳でした。

    ウシの飼育頭数は中国人と同じくらいで世界中で13億頭程だということから、野生のウシについて調べたりもしました(日本にも野生のウシがいるんですね)。
    日本では牛肉、牛乳を食するようになったのは明治以降と比較的新しいことも知りませんでした。
    日本で3か月飼育したら国産牛と豆知識に書いてあり、これをきっかけに和牛との違いも調べてみました。
    和牛とは牛の種類なんですね。なので、外国で生まれ外国で育った和牛もいるわけで、そんな和牛(WAGYU)は国産牛ではないんです(^^♪。

    巻末に本書の続編の予告があったのですが、まだ出ていないみたいですね(残念!)。
    篠原かをりさんの本では、「ネズミのおしえ ネズミを学ぶと人間がわかる!」が面白そうなので読んでみようかな。

  • くすっと笑えるネタや豆知識がいい味を出している作品でした。なるほど!と納得したり、ほぉ~と思わず驚いたり。知っているようで知らなかった動物の生態に励まされる一冊です。

  • 想像以上に、いや装丁デザイン以上にすごく面白い一冊だった。

    動物の生態とその生態から人間の生き方に活かせる学びが書かれており
    へぇ、そうなんだ!!!の連続であり
    イラストがとてもかわいいのにリアル。

    普通に何度も何度もよみたいかわいい一冊。

  • 動物の雑学本としては面白いし、漫画の質も良くて、楽しく読めた。

    動物の生態から人間の生き方を考える、という体裁になっていて、「BOOK」データベースでも「ビジネス書」と紹介されているのだが、洒落でそう言っているだけのように見える。この体裁のお陰で、雑学の情報量という観点ではコスパが悪くなっている気がする。

    版元が違うので続編というべきかどうかわからないが、同じコンビ(漫画:麻生羽呂✕原作:篠原かをり)で、ダイヤモンド社から「サバイブ(SURVIVE)――強くなければ、生き残れない」が出ているので、本書が気に入った方はそちらもどうぞ。

  • 様々な生き物から学べる生き方は多様性に富んでいて、いろいろな考え方や立場の人でも、どれか参考になる生き物がいるのではないかと思う。
    個人的にはやはりナマケモノが一番参考になる。

    あと、ネコの章で出てくる、「こいつには勝てる」がすごく好きです。

  • ●ペンギンは蹴落とした仲間が運悪く、シャチに食べられたときには氷上で待ち続け、しばらくしてからもう1匹切り落として様子を見る。
    ●人生にとって最大の失敗は、命を失うことである。それ以外の失敗はどうとでもなる。ライオン
    の全盛期は短く、プライドを維持できる期間はおよそ3〜4年である。
    ●笹は数十年に1度一斉に花を咲かせてかれると言う特性を持つ。その際には多くのパンダが餓死する。
    ●猫が人に体を擦り付ける行動は、甘えているのではなく、匂いをつけている。お前も自分の縄張りの1部だと主張しているのだ。
    ●キリンの鳴き声はモー。
    ●ハダカデバネズミはアリや蜂のような真社会性。女王以外は妊娠しない。
    ●川に進出したイタチがカワウソ、海に進出したイタチがラッコ。
    ●ゾウの妊娠期間は人間の倍以上。飼育に莫大な維持費がかかるので、white elephantは英語で、ありがた迷惑の意味。
    ●イルカの皮膚は2時間に一度生まれ変わる、ジャンプすることで、古い皮膚をそぎ落とす。
    ●チンパンジーやイルカのようにイジメをする動物もいるが、ゴリラやボノボのように温厚であまりイジメをしない動物もいる。知能が高いことと残虐性を持つ事は、必ずしもイコールでは無いのだ。

  • ラッコ、パンダなどの人気動物から犬猫ダンゴムシ、お前誰やねんのラーテルまで。意味のないように見えて種の事を考えた戦略や種を超えて地球に優しい習性の動物たち。果たして人間は一体この本でなんと描かれるだろうか。

  • 生き物の世界の話、面白かった!

    生き物の世界を知る事で、人間の生き方も変わる。

    参考になる生き方見つかるかも。

  • 100冊ビブリオバトル@オンライン第14ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
    2020.08.22〜23

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著者プロフィール

麻生羽呂 関西大学工学部生物工学科入学。大学5年次に中退、漫画家を志す。2005年『YUNGE!』でデビュー。2008年「週刊少年サンデー」にて、『呪法解禁!!ハイド&クローサー』を連載。代表作は『今際の国のアリス』、『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』(ともに小学館)。

「2021年 『知るほど楽しい!パンク町田の ゆかい痛快!動物の子育ての世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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