心がおぼつかない夜に

著者 :
  • 青志社
4.24
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本棚登録 : 224
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905042471

作品紹介・あらすじ

――眠れないとき、落ち込んでいるとき、胸がざわつくとき・・・彼女の言葉があなたの頭を、やさしく、そっと、なでてくれる――

女優・酒井若菜、初のエッセイ集

感想・レビュー・書評

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  • 優しく寄り添ってくれる本
    他に表現のしようがない
    悲しみを経験した人の言葉は優しい。
    酒井若菜さんの言葉がそばに
    あるだけで落ち着く。
    数えられないほど本を読んできたけど
    ぶっちぎりの金メダル本です!!
    是非おすすめ♪

  • 酒井若菜さん、文章もとても好きです。
    なかなか眠れないなぁ…という夜は減ってはきましたが、まだまだ若菜さんの言葉は必要です。
    疲れてもういいや、となりたい時もあっても、ズルせずに頑張れた時のことを大事にしていきたいです。
    卑屈になっちゃいけない、って言われたので、卑屈にならないように。。

  • 20130416読了

    人に対して優しくあることについて、酒井さんの思いが溢れてる。以下、好きな文章。

    八人のうち七人を楽しませるために一人を泣かすくらいなら、例え全員が退屈をしたとしても一人を泣かさないことを選びたいものです。

    弱いものをいじめない。
    強いものを勢いで糾弾しない。

    環境を責めず、相手も責めず、自分すら責めない。

    何もかも「どうっでもいいわ!」と思ったとき、私はいらない自分を捨てた。自分なんざ大したもんじゃないと、本気で思ったのだ。

    明日は友達もみなさんも、たくさん笑えますように
    ついでに私も

  • 娘の誕生日に読了。

    酒井若菜好き。大学の頃から。
    そりゃ、最初はグラビアアイドル全盛期だったもんね。

    でもその後、華やかなグラビア界からは身を引き、彼女は「女優」となった。
    自分も大好きな「恋の門」の主演も彼女なしには考えられない。

    きっと影ではすさまじい経験をしたに違いない。
    でないと、嘘でもこんな優しい文章かけない。
    いや、嘘でないからこんな文章かけるのだ、と信じる。
    華やかにみえる芸能界。きっと裏の世界はどす黒いのだろうと、
    一般人は予測する。
    でもきっと「人の為」に、と本気で思っている芸能人だって
    いるはずだと心では思っている。それが彼女のような存在ではないだろうか。

    「あれを食べた」「どこへ行った」といったありきたりな日記ではなく、
    あくまで「読み手」を意識した手紙のような内容に親しみを感じずにはいられない。
    確実に彼女の綴る文章は、ファンを増やしていったのだろう。
    好きな文章は下記に引用するとするが、好きな文がありすぎて、「まとめ」になってない(笑)

    これからもローペースでよいから続けてほしいな、優しさを極めるためへの旅。
    そして、その感覚の少しでもよいからブログでわけてくれたら、なおよかろう。

    きっと、本屋で手に取る。

    【ココメモポイント】
    ・ネガティブな「ほらね」は自分を傷つけるから。
     P.66
     
    ・私はお雑煮みたいな1年でした。来年は、おせちな1年になるといいな。
     P.69
     
    ・私は幸せです。少なくとも、そうなる努力はしていきたいのです。そして、旅の目的も忘れない人間になれたら、なおよかろう。
     P.80
     
    ・溜飲を下げるなら洗濯を。
     P.104
     
    ・酒井若菜ブログのコメントの雰囲気が良すぎる、って。あれ嬉しかったなぁ。
     P.106
     
    ・一緒に歩いて初めて知る、友人の靴ずれ。友人の速度。友人の足音。見える景色。
     そういうものを、大切にしていきたいものです。
     P.115
     
    ・良くないのは、六法美人とかなのかもしれませんね。
     やるからにはれっきとした八方美人。
     特別じゃない人にも優しい人間になりたいです。
     P.176
     
    ・友人や知人が辛くなったとき、寂しくて不安になってしまったとき、パニックを起こしそうになったとき、
     咄嗟に電話やメールができる相手がいたら、保険になる。
     私はその保険になりたい。
     P.194
     
    ・私は、自慢をしたい。
     清志郎さんが、私を励ます歌を歌ってくれたこと。
     一生の宝にしよう。
     P.197
     
    ・大多数の思い描く「本音」が、いつだってネガティヴなものなのは何故だろう。
     私の本音は、夢や希望の中に、楽しい今の中にある。
     P.221
     
    ・あの人が、駄目人間の烙印をあの人自身に押してしまわぬように、私があの人の良いところをたくさん見つけよう。
     P.226
     

  • 酒井若菜ちゃんの綴る文章が好き。ブログが書籍化されたので予約して買った。読むと心のざわざわやトゲトゲやヒリヒリがなくなるよ。素敵な宝物のような一冊。

  • 「知らないうちに酒井若菜の本がまた出てたんじゃん!」・・・と思ってAmazonで即クリック。てっきり(1冊目の本と同じように)小説なんだろうと思ってたら、届いた本の帯には「エッセイ集」とある。しかも、読み始めたら、「ブログ本」だというのがわかった。ブログ本と知っていたらたぶん買わなかっただろう・・・。が、読んでみたらいい本だった。結局読む運命だったということなんだろうなぁ。勘違いに感謝。

    優しさについて、痛みについて、ずっと考えている人のようだ。人は変われる、という信念を持った人。
    身のまわりのものを擬人化して感情移入してしまうところがとてもかわいらしい。あと、「・・・なの」という書き方も好きだ。

    また小説書いてくれないかなぁ・・・。「こぼれる」というのはなかなかの傑作だったので、もっと小説書いてほしい。
    それまでは「こぼれる」を再読しておくとするか・・・。

  • 小説「こぼれる」や、cakesで「うたかたのエッセイ」の一部を読んで、手に取る。/他人には理解できない顔だって、みんな一つくらいはあるよ。だから、一つの顔だけ見て、人を嫌いになるなんてもったいない。好きになるのも難しい。/テリー伊藤がことごとに呼んでくれて面白がってくれて、芸能界での居場所をつくる後押しをしてくれた思い出が、今も心がおぼつかない夜の支えになってる話/こんな自分が生きていてもいいのでしょうか、という問いへの、生きることに許可はいらないよ。人はいくら努力しても人以上にはなれないけれど、生まれてきた時点で、人以下にも決してなりません、という言葉/ハル・ベリーが最低主演女優賞に選ばれたスピーチで「良き敗者になれなければ、良き勝者にもなれないわ」といったスピーチ/北斎が地位も名誉も手に入れた晩年に「五年でもいい 五年の命があれば 本物の絵描きになってみせる」といったというエピソード/といったあたりが印象にのこる。

  • 裏でどんな汚いこと考えてても良いんです
    誰にも言えないような悪いところも全部知ってるから 許してあげるの

  • 泣ける。
    文章から溢れ出る優しさに泣ける。
    心が揺さぶられる魔法のような言葉がたくさん溢れていた。
    この本を購入して帰る電車の中で読んだのだけど、自分でもびっくりなのだけど、電車の中で泣いた。
    ヤバイ!泣きそうって思って、読むのをやめればよかったのだけど、読みたい気持ちも止まらないし、何より、上手く言えないけど、泣きたかった。だからその気持ちを抑えたくなくて、そのまま読んで泣いた。
    そして電車の窓から入り込んでくる太陽の光が、この本を照らし出して、意味わからないけど、よくわからない奇跡的なモノを感じて、さらに泣いた。
    恥ずかしながら僕は、どうしようもない、ロクでもない人間だ。こんな僕でも生きてていいのかもしれないと思えた。

  • 『酒井若菜と8人の男たち』を読み、酒井さんのブログを拝見し、読んでみたかった本。
    何度か泣きそうになりながら読みました。
    今はまだうまく言えない。
    自分を愛そう。

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著者プロフィール

酒井若菜(さかい・わかな)
女優、作家。
96年デビュー。ドラマ『木更津キャッツアイ』や『シングルマザーズ』、映画『恋の門』『遺体 明日への十日間』など
数多くの作品に出演し、最近の出演作にはNHK『透明なゆりかご』などがある。
08年には初の著書となる小説『こぼれる』、12年にはエッセイ集『心がおぼつかない夜に』を発売。
16年には対談+エッセイ集『酒井若菜と8人の男たち』を刊行した。

「2018年 『うたかたのエッセイ集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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