- Amazon.co.jp ・本 (55ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905015581
作品紹介・あらすじ
ぼくがみつけた、たいせつな時間 一平くんの小さな発見をあたたかく描いたものがたり。
一平くんは、絵を描くのが好きな男の子。クラスでもひとりぼっちになりがちですが、ある日、とってもすてきな発見をするのです・・・。
『天使のかいかた』「おたすけこびと」シリーズなどで人気の作家なかがわちひろさんが描く、心にじんわりひびく絵童話です。
感想・レビュー・書評
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いろんなひとりぼっちがありますが、ネガティブなものばかりではないことに気付かされました。
読後、ほっこりとしました。夜でも朝でもない時間帯に目覚めたくなりました。
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学校でふと感じるひとりぼっち。
そんな時に外は雨、ぬかるみに足を取られて転んじゃうし。
ようやく帰った家は鍵がかかっている。
玄関前でひとりぼっち。
お母さんを迎えに行くぞ!と立ち上がったボクは。
ひとりぼっちなボクが立ち上がって、歩き出したとたんに周囲が騒がしくなっていく様子が楽しい。
そして、ラストのつぶやきが優しい。
うまくいかない事が続いたら、ふらりと散歩に出て、空を見上げてみるのもいいかもしれない。
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ひとりぼっちの話だけど、そうじゃない。
表紙裏のイラストもすてき
シンプルな単線のイラストですが、隅から隅まで、見たくなる絵です。 -
ひとりぼっちも悪くないのかも!
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小4の娘が借りてきてくれた。始めは"可哀想なひとりぼっちが慣れっこな男の子"の話しだと思っていた。人の優しさに沢山触れて、最後は心がほかほかした気持ちになる絵本でした。
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こういう暖かさを今の子どもたちにも感じさせてあげたいねぇ。でも中々ないよねぇ。
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絵童話『すてきなひとりぼっち』
絵が上手いぼくのまわりに群がるみんな。描いてと言われ描いたけど、描き終えた頃には皆いない。
帰り道に傘さし歩くみんな。水溜りで転んでしまったぼくには誰も気づかない。ぽつりとひとりぼっちになるのはなれてる。こんな一平くんがまわりに目をむけたときにみえてきたちょっといい風景とは。
一平くんみたいな子や情景ってあるなあと思い浮かぶ。絵童話ならではの、よみやすい頁数や文字分量が魅力。著者なかがわちひろさんの作品は、別作品からも感じたけど、音楽の転調で音の表情が変わるように、物語の変化にあわせた色調の転調が本作にも健在して特徴的。
のら書店さんは、本作の一つ前の刊行作品『わたし、パリにいったの』(たかどのほうこ作)に続く2作連続の絵童話刊行。絵童話を大切に発刊される思いがうれしい。2作ともに装丁デザインもキラリと光り、本作は金ののった装丁と見返しの世界観も含めて丁寧な作品づくりの姿勢が感じられます◎ -
暗くなり過ぎず、あったかくなる系の本です。
黄色だけ、とか色使いも独特で面白い。 -
子供たちの推薦図書で、読みました。
色んな人、いろんなものが周りにあると気づかせてくる、とても素敵な本でした。 -
絵が上手な一平くん。
皆が上手だな、あれも描いてこれも描いてって言って集まってきて得意になっていたところ、皆の興味はすぐ逸れて、あれよあれよとひとりぼっちに。
ぼくは、こういうひとりぼっちにはなれている。
雨の日の帰り道。
皆で傘をさしてワイワイお喋りをしながら帰っていたところ、最後尾にいた一平くんがつまずいて転んでも誰も気付かない。
こういうひとりぼっちにもなれている。
ひとりぼっちであっちへこっちへ行く一平くん、いつの間にか色んな人が集まってきた。
マイペースで気ままな一平くん。ひとりぼっちだったのがいつの間にかひとりぼっちではなくなって、色々な人に助けてもらう、そして最後に体験するひとりぼっちにほっこりとした気持ちになれました。
文字数は多くないので、就学前でも読み聞かせることはできましたが、これがじんと心に響くのは小2、3〜くらいじゃないかなと思いました。
ひとりぼっちって孤独、寂しいって思われがちですが、そんなに悪いものでもないよって思わせてくれるので、高学年でも孤独やクラスの立ち位置が一平くんのような子にも薦めたいなと思う一冊でした。