- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904855812
作品紹介・あらすじ
今注目の作家チェ・ウニョンの短編集第1作、待望の邦訳
高校の文化交流で日本から韓国へやってきたショウコは、私の家に1週間滞在した。帰国後に送り続けられた彼女の手紙は、高校卒業間近にぷっつり途絶えてしまう。
約十年を経てショウコと再会した私は、彼女がつらい日々を過ごしていたと知る。
表題作のほか時代背景も舞台も異なる多彩な作品を収録。
いずれの作品の登場人物も哀しみ、苦しみを抱えながら他者と対話し、かかわることで、自らの人生に向き合おうとする。
時と場を越えて寄り添う7つの物語。
感想・レビュー・書評
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よかった~
地球っこさん、松子さん、aoi-soraさんとの涙活 第6弾。
今回は地球っこさんが選書してくださいました。
教えていただかなければ、自分では絶対選ばない一冊。
海外物はあまり得意ではなく、最初は時間がかかったけれど、韓国の文化や時代背景がすごくでていて、自分の見方がすごく変わったように感じます。
今の日本はすごく幸せなんだと。
ちょっと 平和ボケ??
解説にも書かれていたけれど、古さを感じさせない まさに純文学という感じがしました。
そのぶん、すっきりしないところもあって。
ちょっと読み返してみたいと思います。
皆さんが読み終えたら、いろいろなことを聞いてみたい。
よろしくお願いいたします。。 -
チェ・ウニョンさんの文章は、飾らない言葉でとても丁寧に綴られていて、私の心に真っ直ぐ伝わってきた。
そしてどの話も余白のような部分があり、その隙間に読者である自分の心を滑り込ませて、主人公たちと共に時の流れを感じ、感情の変化を体験できた気がする。
それは少し苦しいけれど、一編一編を丁寧に読むことで、結末の余韻というご褒美が待っている。
7つの短編と「作家の言葉」「作家と作品について」
から構成されているが、あとがきの「作家の言葉」は短いながらも作者の思いが伝わって何度も読み返してしまった。
最初は表題作
「ショウコの微笑」
高校生の文化交流で日本からやってきたショウコ。
日本人の話で最初の一編ということもあって、とても印象に残るストーリーだった。
人の感情をこんなにも微細に表現する文章に圧倒される。
「シンチャオ、シンチャオ」
この話が一番好き。
ベトナム戦争にまつわる話で、それは過去のことなのに決して過ぎ去ってはいない。
ラストの余韻が絶妙で、短いストーリーなのにいつまでも瞼の奥に残る。
「オンニ、私の小さな、スネオンニ」
実際の冤罪事件がモデルになっていて、とても苦しく悲しい。
「ハンジとヨンジュ」
人種差別やフェミニズムといった問題を扱っているが、全体的には淡いラブストーリーでしょうか。
やっぱり日記というアイテムは最強だ。
「彼方から響く歌声」
舞台はロシアでポーランド人女性との交流。
これも辛い話だが、読後はほわっと温かい。
「ミカエラ」
“女は年老いた人を見るたびに尊敬の念を抱いた。
長く生きるということは、愛する人たちを見送った後も長い間、残されるということだから。”
響く言葉がたくさんあって、いつまでも余韻が続く。
「秘密」
余命宣告をされたマルチャは、孫娘のチミンに手紙を書く。
“どんな手紙も配達されないというその場所へ、マルチャはチミンに直接届けるその手紙を折りたたんで、胸に抱いた。”
もう涙が止まらない……
過去は消えない。
けれど私達は生きなければならない。
そんな今を生きる私達に、そっと寄り添ってくれる一冊だと思います。
この本は、地球っこさん・いるかさん・松子さんとの【夏の会】で地球っこさん選書の一冊です。
普段あまり読むことのない韓国文学で、とても新鮮でした。
素敵な本をありがとう。
また新しい世界が広がったことに感謝します!-
まっちゃん、おはよう♪
コメント欄がネタバレになっていて、ごめんね(^^ゞ
焦らず自分のペースで読んでね
どの話も全部いいから、是非ゆっくり...まっちゃん、おはよう♪
コメント欄がネタバレになっていて、ごめんね(^^ゞ
焦らず自分のペースで読んでね
どの話も全部いいから、是非ゆっくり楽しんで下さい(◍•ᴗ•◍)
まっちゃんはどの話が好きなのか、楽しみにしてまーす♪2023/08/11 -
aoiさん 松子ちゃん
ごめんなさいっ!
私がネタバレしちゃった。
ほんと、ごめんね(ToT)
aoiさん 松子ちゃん
ごめんなさいっ!
私がネタバレしちゃった。
ほんと、ごめんね(ToT)
2023/08/11 -
えっ、ぜんぜんだよっ!
みんなが感じた事、思った事を参考にしつつ
私はどこが心に残るのかなぁって楽しんでます(^^)えっ、ぜんぜんだよっ!
みんなが感じた事、思った事を参考にしつつ
私はどこが心に残るのかなぁって楽しんでます(^^)2023/08/11
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2023/10/01
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いっちゃん、こんばんは(^^)
秋の部スタートですねっ
1話読み終わったところです
もう、涙涙で1話を読み終わったのですが
この感動がこの後...いっちゃん、こんばんは(^^)
秋の部スタートですねっ
1話読み終わったところです
もう、涙涙で1話を読み終わったのですが
この感動がこの後も続くとなると、
明日の目は腫れぼったくなるの間違いなしです(^^;2023/10/01 -
こんばんは
まっちゃん読みはじめたのね^_^
私も初めての作家さんです
表紙のイラストから素敵な雰囲気ですね
楽しみ♪
ひとつレビュー...こんばんは
まっちゃん読みはじめたのね^_^
私も初めての作家さんです
表紙のイラストから素敵な雰囲気ですね
楽しみ♪
ひとつレビュー上げたら読みはじめますね(◠‿◕)2023/10/01
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チェ•ウニョンさんの『ショウコの微笑』。
いるかさんのレビューにもありましたが、涙活で勧められなければ、おそらく手に取らなかった作品です。そして「新しい韓国の文学シリーズ」がある事も知りませんでした。『ショウコの微笑』はシリーズ19冊目になります。
韓国の小説は少し苦手意識がありました。
なぜかというと…過去2冊しか読んでいないのですが、その2冊から、女性の社会的立場の弱さや、格差社会を感じて、物語りを味わう前に、自分の中で勝手に辛さや悲しみを感じてしまって…。
みんなで読む涙活だからこそ、そんな苦手意識を克服できたらなぁと思いながら読みました。
「ショウコの微笑」は7つのお話と「作家の言葉」と「作家と作品について」からなる短編集で一つ一つのお話と作者の紡ぐ文章が不思議と心に寄り添ってきてくれます。
歴史、文化、死生観、宗教に違いはあっても、恋心、大切な人を愛する気持ち、友人との気持ちのすれ違い、育ててくれた人に対しての感謝と深い愛情、そういった心を感じられました。
どのお話も余韻が素晴らしくて大好きですが、
「ショウコの微笑」
「シンチャオ、シンチャオ」
「ハンジとヨンジュ」
「秘密」が好き。
あと、何度か出てくる手紙の場面も好きだなぁ。
片思いの相手への渡せなかった手紙。
祖母から孫への手紙。友人への手紙。
手紙ってどうしてこんなに心に残るんだろう…。
この本は辛さや悲しみよりも、韓国で生まれ育った韓国人女性の生活や考えや心が伝わってきて、それらの心に共感し、親近感がわき身近に感じられました。自分の中の偏った考えをそっと方向転換してくれた作品です。
読んでしみじみと良かったぁぁ、と思える作品。
涙活「夏」で選書してくださった地球っ子さんに感謝。涙活メンバーのいるかさん、aoi-soraさん、地球っ子さんに、特大の感謝です!
新しい世界が広がるって本当に楽しい(^^)-
みんなのおかげで、自分一人では気づけなかったいろんな見方を知ることができてよかったよ~
ありがとうーー♡みんなのおかげで、自分一人では気づけなかったいろんな見方を知ることができてよかったよ~
ありがとうーー♡2023/08/16 -
いや 本当に素晴らしいですね。
ハンジ まっちゃんの意見を聞いて、なるほど~って思いましたs。
韓国のセウォール号の後、アナウンスに...いや 本当に素晴らしいですね。
ハンジ まっちゃんの意見を聞いて、なるほど~って思いましたs。
韓国のセウォール号の後、アナウンスに従った学生に対して、自分の命を守る行動をとれるように、アナウンスを信じずに自分の判断が必要だったと報道を見たことがあります。
徴兵制もあり、自分の命は自分で判断すような基礎的な考え方があるのかもしれませんね。
日本の文学も文化・習慣が反映されますが、海外の文学もまさしくそうなのでしょうね。
とっても面白いです。
世界が広がりますね。2023/08/16 -
いっちゃん、わたしもいっちゃんの「基礎的疾患」の意見を読んで「おぉ!なるほどぉ〜!」でした。
色々な考えで登場人物の気持ちに迫っていくのが、...いっちゃん、わたしもいっちゃんの「基礎的疾患」の意見を読んで「おぉ!なるほどぉ〜!」でした。
色々な考えで登場人物の気持ちに迫っていくのが、ほんと楽しいです。
セウォール号の報道の話、初めて知りました。
読んでて涙出たよ。
この本を通して韓国の文化習慣思想、色々なものに出会えて考えさせられたなぁ。
やっぱりみんなで読めて良かったと思える作品です。
ありがとうございます(^^)
秋の部はいっちゃんの選書で良かったかな?
楽しみにしてます♪2023/08/17
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過去を振りかえり立ち上がってくる切ない想いを描いた話に惹かれる。それだけ過ぎ去った時間が増えたからなのか。
フッと蘇る心の奥にしまわれた記憶。鋭い痛み、後悔、哀しみ、さまざまな想いに揺れる。
二度と会う事ができない人との想い出はなおのこと切ない。
けれどその痛みは、過ぎた時間がオブラートのように包み込み、苦い想いを少しだけ呑み込みやすくしているとも感じる。
7つの話は、どれも人との出会いと別れを描いている。繊細で内省的な主人公たちが、過去を回想し静かに物語る。それは歴史や社会を揺るがす事件、時代の空気とも無縁ではない。
過去を振り返りながらも人生に向き合い真摯に生きている姿がいい。
著作『わたしに無害な人』も良かった。チェ・ウニョンはまだ30代。これから年齢を重ねたらどんな話を送り出してくれるのだろう。
とても楽しみ。 -
収録されている7篇、全てよかった。
人と人との関係。すれ違い、わかりあえなさ、一緒にはいられない人たち。書かれていないことも多くて、想像しながら読んでいく。哀しくてつらい話が淡々と。書き手のまっすぐで、温かなまなざしを感じる。
前々から読んでみたいと思っていたが、韓国文学を読むには、気合いが必要というか、身構えてしまって、今になってしまった。身近に感じられて共感する、人におすすめしたくなる一冊だった。
作家の言葉より
自分が自分であるという理由だけで自らを蔑み嫌う人たちの立場で、社会や人間を見つめる作家になりたい。その過程で私もまた、恐れることなく、ありのままの自分になれたらいいと思う。
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「人目を引くような斬新さも特別な技巧もなく、文章も淡々としているのにもかかわらず、人を感動させる力がある」
韓国のベテラン作家達が驚いただけあって、日本語に翻訳されても著者らしい文体やニュアンスが伝わってストーリーや登場人物の話す言葉が胸の奥にヒリヒリとせつなく沁みる。韓国語を勉強してみたくなるし、「新しい韓国の文学シリーズ」既刊本を読みたくなる。一冊丸ごとタイトルも覚えておきたい。
各作品の翻訳者
牧野美加「ショウコの微笑」「オンニ、私の小さな、スネオンニ」「ミカエラ」「秘密」「作家の言葉」
横本麻矢「シンチャオ、シンチャオ」「ハンジとヨンジュ」
小林由紀「彼方から響く歌声」
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自分が自分であるといる理由だけで自らを蔑み嫌う人たちの立場で、社会や人間を見つめる作家になりたい。(作家の言葉:あとがきより)
今の私が、読みたかった物語たち。自分自身で在る悲しみに対して、都合のいい解決や、安易な救いや、気休めの寄り添いなんて必要ない。孤独でも自分自身として生きる人の姿がある。 -
遠ざかってしまった記憶を静かに悼み、弔うような短編たち。
二度と戻れない過去に自分が他者を傷つけたこと、取り返せないままここまで生きてしまったことを思い、しんと冷たく胸が凍える。
痛みは消えないし、きっと忘れもしない。忘れないまま、明日も静かに生きていく。
表題作よりも他の短編たち、なかでも「ハンジとヨンジュ」「彼方から響く歌声」「ミカエラ」が好きだった。
今となっては何が最善だったのかもわからないこと、もっとやれることがあったかもしれないこと、だけどできなかったこと、そういう体の奥に石のように沈む後悔の表象が際立つ作家だなと思う。
「作家の言葉」で、もう自分は小説で身を立てることはできないかもしれない、諦める時が来たのだと思い泣いたという記述にこっちが泣いてしまいそうになった。
この人が作家の舞台に上がることができて、日本にいながら本を手に取れること、それはただただ貴いのだと、鮮やかな表紙をゆっくり撫でる。
稚内 最高気温18℃。
涼しいです。
明日の夜 戻ります。
ありがとうございます。
稚内 最高気温18℃。
涼しいです。
明日の夜 戻ります。
ありがとうございます。
読みたい本登録させて頂きました。ありがとうございます✨
読みたい本登録させて頂きました。ありがとうございます✨
コメント ありがとうございます。
また感想 楽しみにしていますね~
コメント ありがとうございます。
また感想 楽しみにしていますね~