ブックオフ大学ぶらぶら学部

  • 夏葉社
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本棚登録 : 549
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904816349

感想・レビュー・書評

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  • ブックオフ好きたちが書いたブックオフ好きのためのエッセイ&インタビュー本。

    ライターの武田砂鉄さん、サラリーマン漫画家の大石トロンボさん、ホホホ座座長の山下賢二さん、BOOKS青いカバ店主の小国貴司さん、せどらーのZさん、ドジブックスの佐藤晋さん、下北沢・古書ビビビ店主馬場幸治さん、この本を出版した夏葉社の代表島田潤一郎さん、この本のブックデザインを担当した横須賀拓さんが執筆陣に名を連ねる。

    皆思い思いにブックオフとの蜜月を語っている。
    2020年で一号店が開店して30年を迎えたブックオフ。
    ブックオフが青春の一部だった私としても頷くことだらけだった。

    大人になると、ブックオフの本業界での立ち位置とか少し分かってきて、無邪気に多い!安い!と喜んでいられなくなっているけれど、相変わらず店に行くとワクワクムラムラする。
    要するにとても興奮するのだ。
    ついつい猟犬の目になっているのではなかろうか。
    …そういえば私が行くと人の波が割れて行く気が…。

    この本読んだら財布もってブックオフに走りたくなります。

    あと、島田さんの文章、好きです。

    装丁もユニーク!

    • akodamさん
      5552さん

      突然のコメント失礼します。
      これだけ言わせて下さい。

      NO BOOKOFF, NO LIFE!!
      5552さん

      突然のコメント失礼します。
      これだけ言わせて下さい。

      NO BOOKOFF, NO LIFE!!
      2021/07/27
    • 5552さん
      akodamさん

      >NO BOOKOFF, NO LIFE!!

      me too!!

      akodamさん

      >NO BOOKOFF, NO LIFE!!

      me too!!

      2021/07/28
  • 図書館で偶然見つけた本。後ろ表紙に¥1300-の値段シールが貼っているわ、と思ったら、印刷でした。
    私はほとんど古本屋を利用しないのですが、副題の『みんな、ブックオフで大きくなった』につられて読んでみました。

    書店経営者など8人の方がブックオフの思い出や古本愛を語られています。せどらー(古本を転売する人)とブックオフの衰退についても書かれています。
    章と章の間に入る大石トロンボさんの熱いマンガが面白すぎです。古本屋あるあるネタで熱く後悔するよりぬき新古書ファイター真吾の姿に笑ってしまいます。

    印象に残ったのは京都の書店、ホホホ座の山下賢二さん。
    『ブックオフには『ザ・売れてる本』『ザ・売れてた本』が並んでいる。』
    『ブックオフって、やっぱり時間を超えたものに出会える場所なんですよ。昭和のものにも出会えるし、平成のものにも出会えるし、令和のものにも出会える。その面白さがいちばんの魅力じゃないですかね』

    ジュースと古本って同じぐらいの値段。そう思うとすごく安い。それがいいか悪いか、難しい問題です。
    いちばん良くないのは、本を読まないこと。紙の本がもっと読まれるように願うばかりです。

    • かなさん
      ゆうこさん、こんばんは!
      私もこの本、読もうと思って、
      積んでます(^-^;

      本買うのはブックオフが断然多いんです。
      もう、ブッ...
      ゆうこさん、こんばんは!
      私もこの本、読もうと思って、
      積んでます(^-^;

      本買うのはブックオフが断然多いんです。
      もう、ブックオフに行ったら
      最低でも2時間はフラつきます。

      そうなんですよね~この作品、
      装丁がホント面白いですよね(*^^*)
      2023/08/23
    • ゆうこさん
      かなさん、こんにちは!

      最低でも2時間なんですね!
      この本の筆者たちに負けず劣らずのブックオフ愛じゃないですか。
      じゃあ、私もブックオフぶ...
      かなさん、こんにちは!

      最低でも2時間なんですね!
      この本の筆者たちに負けず劣らずのブックオフ愛じゃないですか。
      じゃあ、私もブックオフぶらぶら学部に仮入学しようかな。
      近日中に行ってみますねー(^ ^)
      2023/08/24
  • 「ブックオフなのに本ねーじゃん!」

    皆さん、最近どう?ブックオフ行ってる?
    かくいう私は先日、8、9年振りくらいにブックオフへ行きました。と言っても本を買う目的でなく、仕事先の最寄りに早く着いてしまった為に時間を潰せるところを探していたら目に入ったのがブックオフだったから入ってみた次第です。そこで心中に巻き起こったのが冒頭の叫び。寺田心くんのメッセージはちゃんと私の中に根付いておりました。

    「ブックオフなのに本ねーじゃん!!」

    そう、ブックオフなのに入ってすぐに広々並んでいるのは中古ゲーム機・中古ゲームソフト・中古おもちゃ・中古フィギュア・中古スマホ・中古家電・中古家具・中古CD・中古DVDなど。ブックは奥の奥にありましたが、やたら隅へ追いやられていた印象でした。

    なぜ前回訪店日の見当がつくかと言うと、その当時、新卒入社して一人暮らしをしていた私はとにかく金欠で生活費にも困ってしまい、小学生時代より集めていた『ONE PIECE』やらジャンプコミックス版『シャーマンキング』やら角川スニーカー文庫『ガンダム』やら富士見F文庫『魔術師オーフェン』やら『コミックボンボン』やらプレステ1のソフトやらスーファミのソフトやら『007』のDVDやらあらゆるものを泣く泣くまとめて売りに行った記憶が強烈に焼き付いているからです。未だに惜しい。せめて買われていてくれ。

    はてさて、本書は7名の識者によるブックオフをめぐるつれづれをまとめた一冊であります。
    一番しっくり来たのは「時間を超えたものに出会える場所」(p30)というホホホ座の山下賢二氏による例え。また、「『オッサン』がいつまでもいていい場所」(p36)というのもわかる。超わかる。『オッサン』はその辺にダラダラいちゃいけない、いるだけで咎められる存在だからねえ。
    夢中で読んだのは「専業書籍せどらー」であるZ氏の章。ブックオフっていっときそんな無法地帯化していたのね。まあでも、立ち読みしてるだけのやつよりも買ってってくれるだけまだ良いっていうのもわからんでもない。

    かつてに比べたらブックオフの蔵書量は減っているのかも知れないが、誰がどういった思いで一度はその本を買いそして手放すに至ったのか、そんな事をふっと考えてみたりすると、棚に並ぶ一冊一冊がもしかするときらめいて見える事だろう。古書価値的な意味だけでなくね。「本ねーじゃん!」なんて言わないよ。

    後ろにブックオフっぽい値札シールが貼られているカバーデザインとか、カバー下に隠された夏葉社近隣のブックオフマップ?とか、凝ったつくりが面白い。


    1刷
    2023.12.13

  • 駅前の雑貨屋さんで見つけた本。ブックオフ好きとして共感の嵐でした。とっても面白かった!日本全国のブックオフ巡りしたいです。

  • 本のプロフェッショナル達がブックオフについて面白おかしく、そして真剣に語り尽くす一冊

    『わかる!わかる!』と思わずほくそ笑んでしまう面白さがある

    ブックオフに行きたくなってきた(笑)

  • ・毒にも薬にもならないブックオフ語り。くだらない熱量がこもっていて、すべての文章が最高に愛おしい。
    ・目当ての本を求めてブックオフ店内をさまよってた頃を思い出して共感しまくり。100円棚はオアシス。
    ・「せどり」文化史、これもう論文じゃん。
    ・本屋とも古本屋とも違う、ブックオフでしか味わえないあの魅力を再確認。久しぶりに行きたくなったな。
    ・装丁からも迸るブックオフ愛。背表紙のシール、最初見たとき剥がそうとしちゃったよね。

  • ブックオフには、何となく書店への後ろめたさがあり、ブックオフでよく本を買います!と言いにくかった。
    でもこんなに、ブックオフを愛してやまない人たちがいると分かると心強い。
    途中に入っている漫画も、あるあるが多くて楽しかったし、一時期ウルトラセールの時に現れていた、せどらー側の話も聞けて面白かった。
    これからも、ブックオフに堂々と行こう!

  • ブックオフが古書業界に与えた影響は想像以上か。本読みにとって、あるある話が満載の楽しい1冊。

    強引な均一セールなど、古書の世界で異例の強引な戦略により成功してきたブックオフ。あるある話が多く登場し楽しめる作品。

    値段が高くしばらく泳がせてみたり、シリーズ本の1巻だけ買って次を買いに行くと無くなってたりなど。

    本を買う基本は、「手に取った瞬間が唯一の買い時」であるように思う。後で欲しくなっても手遅れなのは誰もが経験するところだろう。

    今は少ないらしいが、ブックオフで買った実は希少本を転売(瀬取り)する「せどらー」についての記載も楽しい。確かにごくごく稀にもの凄い希少本が思わぬ値段で手に入ることがあるのはブックオフならではの魅力。

    個人的には、ブックオフに行くようになって、かえって他の古書店に行く回数が増えたし新刊本も買うようになったように思う。

    ブックオフの魅力を余すことなく伝える楽しい一冊です。

  • 2021年3月
    この本、手に取らずにはいられなかった。一際目立つ、カバーデザイン。表の表紙はタイトルがわかりにくいし裏表紙は値札が貼ってある…ように見える。めちゃくちゃ面白い。
    書き手たちのブックオフへの愛もそれぞれ違って面白い。
    「あとがきにかえて」ではこの本のデザインを担当した横須賀さんもまたブックオフに通いブックオフで大きくなった人だったとわかる。個人的にいいオチだなぁ。

  • 大きな声では言えないし、なぜだか恥ずかしいけれどブックオフが好き。
    以前会社の上司が「昔の本があるところ、一度は人の耳目を集めた本があるところが好き」と言っていた。彼の場合、たぶんそれだけじゃなくて少しでも安い本がほしかったのだろうけれど(言いがかり)。
    ブックオフ好きなのに、恥ずかしいのはなぜだろう? そう思うのに、この本に登場して語っている人は、そんな気配はみじんもない。いさぎよい。かっこいい。
    ブックオフに「道」があるとしたら、私はまだ5級。
    効率のいい巡り方も、目利きもできない。
    ブックオフ好きな人たちが、ブックオフ愛を存分に語っている本。
    永遠にその席には座れない。だけどちょっとのぞきたい。
    そんな欲望を満たす本。

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