- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904816110
作品紹介・あらすじ
単行本未収録の短篇9つを収める。いまなお多くの作家たちに影響を与える、唯一無二の、文学世界。最晩年の短篇集。
感想・レビュー・書評
-
初めて読んだ小島信夫がこの本って、とってもラッキーなのでは?! 堀江敏幸さんの寄稿文もすてき。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すいません、ノー・コメントで
-
老いることを考える。ちがうな、老いてあるというときにつまづいたりひっかかったりすることどもをわたしたちはまだ若くあるころから経験しているのではないか、ただそれらは自らの歩みの速さゆえに気づかずにいるだけなのだ、とか。
なんのこっちゃわからないな。
ただわたしは昔からはやくなにもかも悟ったようなじじいになりたいものだと思っていたのだが、この小島信夫の老境の短編を読んでみると、このような老いさばらえかたもあるのだろうか、となりつつもいやいやこれは、これは小島信夫だから書きうることなのだ、ああ、あやうくだまされるところであった、とはっとさせられ、と、いうことは、やっぱりこのひとはなんというか、おそろしいひとであるな、となるのである。 -
読んでいる最中も読了後も、本当に小島信夫はいいなあ、と思いました。
中盤に収められている「ラヴ・レター」を読んでいるときに、なぜか涙が止まらなかった。たぶん、一文字一文字追うのが本当に嬉しかったのではないかと。
今まで「アメリカン・スクール」と翻訳された「レンブラントの帽子」しか読んだことがないのでもっと読んでからまた読み直したいです。