ラヴ・レタ-

著者 :
  • 夏葉社
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本棚登録 : 110
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904816110

作品紹介・あらすじ

単行本未収録の短篇9つを収める。いまなお多くの作家たちに影響を与える、唯一無二の、文学世界。最晩年の短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ小島信夫がこの本って、とってもラッキーなのでは?! 堀江敏幸さんの寄稿文もすてき。

  • すいません、ノー・コメントで

  • 老いることを考える。ちがうな、老いてあるというときにつまづいたりひっかかったりすることどもをわたしたちはまだ若くあるころから経験しているのではないか、ただそれらは自らの歩みの速さゆえに気づかずにいるだけなのだ、とか。

    なんのこっちゃわからないな。

    ただわたしは昔からはやくなにもかも悟ったようなじじいになりたいものだと思っていたのだが、この小島信夫の老境の短編を読んでみると、このような老いさばらえかたもあるのだろうか、となりつつもいやいやこれは、これは小島信夫だから書きうることなのだ、ああ、あやうくだまされるところであった、とはっとさせられ、と、いうことは、やっぱりこのひとはなんというか、おそろしいひとであるな、となるのである。

  • 読んでいる最中も読了後も、本当に小島信夫はいいなあ、と思いました。
    中盤に収められている「ラヴ・レター」を読んでいるときに、なぜか涙が止まらなかった。たぶん、一文字一文字追うのが本当に嬉しかったのではないかと。
    今まで「アメリカン・スクール」と翻訳された「レンブラントの帽子」しか読んだことがないのでもっと読んでからまた読み直したいです。

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著者プロフィール

小島信夫
一九一五年、岐阜県生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。五五年、『アメリカン・スクール』で芥川賞、六五年、『抱擁家族』で谷崎潤一郎賞、七二年、『私の作家評伝』で芸術選奨文部大臣賞、八一年、『私の作家遍歴』で日本文学大賞、八二年、『別れる理由』で野間文芸賞、九八年、『うるわしき日々』で読売文学賞を受賞。他に『菅野満子の手紙』『原石鼎』『こよなく愛した』『寓話』『残光』など多数。二〇〇六年十月没。

「2023年 『小説作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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